感受性豊かな天才作家が、自然豊かな場所で生を受け、そこで育ったからこそ誕生した奇跡の文学『博物誌』。日本で暮らす私たちにもおなじみの動物が沢山出てきますが、「この生き物をそんな風に表現するとは!」と驚くことばかり。文学遺産を生む作家の目はやはり特別ですね。ちなみに小川さんは「もろくて、からだの取りはずしがきく」とルナールに表現された“ばった”について、「子どもの頃、ばったやかまきりをいじって、足が何度ももげちゃったのを思い出します・・・」と反省しきり。私も、バラの木がえりまきにしていると美しい言葉で綴られた“毛虫”を、子ども時代意味もなくよく木から落としたなぁと猛省しています。
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