初版で終わりそうだったのが、70年代アジア系アメリカ人の若者に発見されその後復刊した『ノーノー・ボーイ』。日本でも79年に翻訳が出され細々と再版されていましたがその後絶版。しかし翻訳者の川井さんがたまたま古本屋で手に取ったのがきっかけとなり新訳が発売されたという歴史があります。消えそうになっては劇的な出会いのもと息を吹き返す、実に生命力のある作品。番組で取り上げたのも、今年の3月、20世紀初めの日本人移民女性たちを描いた『屋根裏の仏さま』の回で曲を紹介したバンド「ヨコハマ・カリフォルニア」が縁でスタッフが『ノーノー・ボーイ』のことを教えて貰いそれを小川さんへ報告。本日のオンエアへと繋がりました。「まさに本が本を連れてきた。必然で私たちのところへもやってきたのでしょう」と小川さんも感慨深げでした。
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