1960年代にこの世界観を一から作り上げたフィリップ・K・ディック。頭の中は一体どうなっていたのか・・・最後のページにたどり着く遥か前にもう、その凄さにはノックアウトされました。正直「マーサー」や「ヒキガエル」や物語のオチなど良くわからない部分も多々あったのですが、それは超絶頭の良い作者に私がついていけなかったからなんだろうなぁと完全に白旗です。ところで小川さんも指摘されていた冒頭の主人公と妻の喧嘩の場面。こんなにも科学が進化し、人の感情のコントロールすら機械がやってくれるのにあえて争うとは、夫婦喧嘩って最もシンプルで、簡単で、必要不可欠な人間的活動なのかもしれませんね。
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