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大量の美味しそうなホットケーキに憧れ、最後の1行も鮮明に憶えているという、小川さんにとって記憶に残る特別な絵本『ちびくろ・さんぼ』。「タイガースファンになったのもこの本の影響かもしれない」と謎めいたこともおっしゃっていました。一方私はというと今回の再読で、服と靴と傘をトラに奪われた後のさんぼのパンツ一丁姿がなんとも侘びしく、「このパンツ、ガーゼみたいで薄そう…さんぼ可哀想…」とパンツの素材が気になった子ども心が蘇ってきました。しかもトラがバターになったところで記憶が終わっており、昔からツメが甘かったことも発覚。さんぼの物語は子どもの頃の自分にも会わせてくれますよ。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年8月20日
河合雅雄
『少年動物誌』

2017年8月13日
高見順
『死の淵より』

2017年8月6日
井伏鱒二
『黒い雨』

2017年7月30日
マイ・ベスト・ブック10years

アーカイブ
ピンポンパン体操/杉並児童合唱団
着ていた洋服をトラに取られてしまったというエピソードから・・♪トラのプロレスラーはシマシマパンツ、はいてもはいてもすぐとれる♪
ABC/ジャクソン5
“さんぼ”の元気な姿から、子供時代のマイケル・ジャクソンがうかびました。ちびくろ・さんぼは、黒人のこどもにとって読むべき絵本のほとんどない時代に、彼らに夢と勇気を与えたほとんどただ1冊の本、という側面があります。また反対に「サンボ」は差別的な名前ととらえるアメリカ合衆国の歴史とつなげて考える人もいます。
BOY 君が飛んでいく日/杉真理
『ちびくろ・さんぼ〜世界中のこどもたちへ』というアルバムに収録されています。“さんぼ”がトラに会った日は空をとぶような冒険の1日だったと思います、と小川さん。
 
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