大量の美味しそうなホットケーキに憧れ、最後の1行も鮮明に憶えているという、小川さんにとって記憶に残る特別な絵本『ちびくろ・さんぼ』。「タイガースファンになったのもこの本の影響かもしれない」と謎めいたこともおっしゃっていました。一方私はというと今回の再読で、服と靴と傘をトラに奪われた後のさんぼのパンツ一丁姿がなんとも侘びしく、「このパンツ、ガーゼみたいで薄そう…さんぼ可哀想…」とパンツの素材が気になった子ども心が蘇ってきました。しかもトラがバターになったところで記憶が終わっており、昔からツメが甘かったことも発覚。さんぼの物語は子どもの頃の自分にも会わせてくれますよ。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |