作家で北海道立文学館の館長も務めていらっしゃる池澤夏樹さん。文学祭出席のためフランスへ一緒に旅したこともあるという小川さんのことはもちろん、初対面の私も「北海道には藤丸百貨店というのがあるんですよ」とニコニコ温かく迎えてくださいました。
ところで『静かな大地』は池澤さんの曽祖父がモデルのお話。池澤さんは若い頃から「我が家にはこんな面白い歴史があるのだからいつか書いてみたい」と思いつつ、自分が作家としてきちんと書けるようになったらと長年温め、満を持して世に送り出したのだそうです。驚くことに池澤さんの創作した部分が、実は“実際にあったこと”だと後から判明したくだりもあるのだとか。「書き手が物語に導かれることってありますよね」と小川さんも深く頷いていました。
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