先日取り上げた『折々のうた〜夏』に芥川の句が載っていて、「芥川が生涯に作った句は約六百句」という大岡信さんの解説に度肝を抜かれた小川さんと私。画才も相当なもので、いかにもササッと描いた風のスタイリッシュな河童の絵を見て、その多方面に渡る才能にさらに舌を巻きました。さて今回小川さんが持ってきた『河童』の本は、「大学生の頃に使っていた本みたいで、中から授業のメモが出てきました」。そこに書かれていたのは《生まれるという絶対的な義務に対する嫌味》。さすが、後の芥川賞作家は大学生の頃から作品のの意図の汲み取りが秀逸ですね。かたやアラフォーのワタクシ、河童の出産シーンについては「面白いなぁ〜」という感想しかありませんでした。とほほ・・・。
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