帯の言葉に惹かれて本を買ったこと、ありますか?今回取り上げた『命売ります』には、「隠れた怪作小説 発見!」というそそる文字が踊っていますが、小川さんに伺ったところ、帯は本が完成したあと担当編集者さんが作るのだそうです。何ヶ月、何年も一つの作品を一緒に作り上げてきた編集者さんがまとめてくれる作品の魅力。ズバッと作品のキモを表現してくれていると作家としては嬉しいそうですが、たまに「一緒に過ごした○年はなんだったのかしら(涙)」と“?”マークが頭を埋め尽くすことも。「でもそういう時、私、何も言えなくなっちゃうんです…」。心優しい小川さんが帯を前に固まっている姿、目に浮かびます。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |