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帯の言葉に惹かれて本を買ったこと、ありますか?今回取り上げた『命売ります』には、「隠れた怪作小説 発見!」というそそる文字が踊っていますが、小川さんに伺ったところ、帯は本が完成したあと担当編集者さんが作るのだそうです。何ヶ月、何年も一つの作品を一緒に作り上げてきた編集者さんがまとめてくれる作品の魅力。ズバッと作品のキモを表現してくれていると作家としては嬉しいそうですが、たまに「一緒に過ごした○年はなんだったのかしら(涙)」と“?”マークが頭を埋め尽くすことも。「でもそういう時、私、何も言えなくなっちゃうんです…」。心優しい小川さんが帯を前に固まっている姿、目に浮かびます。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2016年8月14日
水木しげる
『のんのんばあとオレ』

2016年8月7日
朽木祥『八月の光』
2016年7月31日
田中英光
『オリンポスの果実』

2016年7月24日
『ギリシア神話』

アーカイブ
ドビュッシー作曲:沈める寺(前奏曲集第1集)/フィリップ・カッサール(ピアノ)
最初の仕事が終わり、鼠の人形のために夕食をつくる主人公。ステレオでかけるのは、ドビュッシーの「沈める伽藍」・・。小川さんがもっとも忘れがたいシーン。
キャラバン/白木秀雄クインテット
「命売ります」の後半、主人公の逃走はこんなジャズの雰囲気。この小説は「プレイボーイ」誌の連載でしたが、こちらは平凡パンチとレコード会社の1965年のコラボアルバム。トランペットは若き日野皓正さん。
無意味な世界/Funny Company
「人生が無意味だというのはたやすいが、無意味を生きるにはずいぶん強力なエネルギーがいるものだ」と感心する羽仁男。桑名正博さん率いるファニー・カンパニー、1973年の作品。
 
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