「石川啄木ってこんな人だったの?!」と誰もが驚愕するであろう、キーンさんによる評伝『石川啄木』。その分厚さに最初は正直引き気味だったのですが、啄木の「貧しい生活の中若くして亡くなった薄幸の詩人・歌人」というイメージを根底からぶん投げ…いや覆す興味深いエピソードがいっぱいで、睡眠時間を削って読みふけってしまいました。お金や時間にルーズで、自分勝手で扱いづらく、仕事は長続きせず、その上女遊びも激しい…と番組9周年を飾るにふさわしいダメ男なのですが、不思議と助けてくれる人が常に周りにいるんですね。周囲の人に愛された理由はその才能ゆえ?私はスケールの大きなぶっ飛び具合が人を惹きつけたのだと思うのですが。
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