ねこというのは何というか、ちょっと説明しきれない魅力がありますよね。
絵本ではいろんな生き物が擬人化されますが、ねこは殊更ナチュラルに人っぽい姿を物語の中で見せてくれるような気がします。
『11ぴきのねこ』に出てくるねこたちは、毛の模様が違う“とらねこたいしょう”以外見た目の区別がつかないけれど、その佇まいはまるで10人の人がいるようです。そして個性はバラバラでも、ひとつの目的に向かうときにはまさに猫まっしぐら!これ以上ない一体感を醸し出します。そんな気持ちの良いさまに加え、大きな魚や山盛りコロッケといったごちそうも出てくるのですから、もうコッチがまっしぐらですよ。小川さんも、馬場のぼるさんの可愛らしくてセンスある描写に目を細めていらっしゃいました♡
(アシスタント:小山ジャネット愛子) |