いやぁ最後の最後までドキドキさせられました、『海鳴り』!実は作品を番組で取り上げることになった時小川さんから「安心してください、ハッピーエンドですから」と言われていたのですが、残り数ページになっても「これ本当にハッピーエンド?私の聞き間違い?」と全く安心できぬまま、一気に読破することとなりました。男性心理を細やかに描いている作品でもありますが、終わってみれば慎重なのに危機的状況には「なんとかなるだろう」と楽観的(深く考えていない?)な新兵衛と、普段ふんわりしているのにいざとなると冷静な対処ができるおこうの物語となっていて、恋愛に対する男女の違いを表している作品のようにも読み取れました。
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