今年挑戦する長編小説は藤沢周平さんの『海鳴り』。エッセイストの平松洋子さんご推薦の作品です。江戸時代を舞台にした時代小説ですが、男性が初めて老いに恐怖を覚える心情や、ビジネスの場での男の駆け引き、トラブルへの男らしい対処法など、現代に生きる女性が読んでも「なるほど」と男性心理を学べます。あらすじを説明しやすい物語ではあるのですが、主人公の新兵衛や彼を取り巻く人々の心情が細やかに、鮮やかに描かれているのがこの作品の魅力なので、まだ読んでいない方には是非今からでも味わっていただきたいです。来週は下巻を取り上げます。どうなる新兵衛&おこう!?
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