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どんな話なのか知らず、題名から「大自然の厳しさ、美しさを表現した短編?」と想像して読み始めたのですが、予想外の恐ろしさに文字通り震え上がりました。(“大自然の厳しさ”はある意味正解でしたけど…厳しすぎですね)ちなみに小川さんいわく、主人公と犬の距離感にジャック・ロンドンの凄さが見えるのだとか。登場するのは主人公と犬のみ。となるとどうしても犬との関係をもっと親密に描きたくなるのが作家の性だそうですが、それをあえてせず、クールな関係に留めているのが他の作家にはない魅力なのだそうです。それにしても犬にとってはとんでもなく迷惑な1日でしたね。このあと無事火に辿りつけたと思いたいです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2016年1月3日
渡辺淳一『花埋み』
2015年12月27日
2015年
マイ・ベストブック

2015年12月20日
又吉直樹『火花』
2015年12月13日
バージニア・リー・バートン
『せいめいのれきし』

アーカイブ
Hard Way/T-Bone Walker
「火を熾す」の主人公と同じく、つらいハードな旅が歌われる曲。アメリカのブルース・ギターリストでシンガー、1954年の録音です。
Viva La Raza/El Chicano
この短編集収録の「メキシカン」はロサンゼルスで行われるボクシングの試合が印象的。LAのメキシコ系バンド、エル・チカーノによる「民族よ永遠に!」というタイトルの曲。メキシコ革命の英雄、サパータとパンチョ・ビジャがジャケットに登場するアルバム『レボルシオン』より。
After The Gold Rush/ニール・ヤング
金鉱を求めて無謀な旅をした「火を熾す」の主人公を悼んで、と小川さん。ユーコン川のゴールドラッシュは1890年代とされ、小説は1911年に書かれています。この曲は1970年のことなどが歌われています。
 
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