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「初恋物語というには、主人公の2人があまりにも傷だらけですねぇ・・・」と小川さん。“初めての恋”を描いた文学作品は数あれど、ここまで傷つけあう小説というのは確かに珍しいですよね。フランス流の初恋はこんなカンジなのでしょうか?と2人で顔を見合わせてしまいました。加えて、最後の最後までヴァンカとフィリップの思いがいまいち噛み合っていなかったのも気になるところ。この2人、この後どんな大人になるんでしょうね、と問うと「フィルは間違いなくダメ男になりますね」と小川さん。文学の中のダメ男の発掘に余念がない我が番組ですが、ダメ男予備軍、ダメ男誕生の瞬間をとらえたのは初めてです!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2015年7月26日
湯川豊
『イワナの夏』

2015年7月19日
アルフ・プリョイセン
『小さな
スプーンおばさん』

2015年7月12日
林芙美子
『清貧の書』

2015年7月5日
林芙美子
『風琴と魚の町』

アーカイブ
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲よりパントマイム/モントリオール交響楽団、シャルル・デュトワ(指揮)
フィリップとヴァンカの物語は、ギリシアの「ダフニスとクロエ」が下敷きになっています。ちなみにラヴェル作曲のオペラ「子供と魔法」は、コレットが台本を書いています。
そのつもりでも/ジュリエット・グレコ
♪若いあなた、素敵な愛の季節がずっと続いていくだろうと、そのつもりでも、それはあなたの思い上がり♪というシャンソンです。フィリップへ女性陣から?
青い麦/伊丹幸雄
小説の若い2人はこの歌のようにさわやかな恋、とはいきませんでした。打ち合わせで話題になり、小川さんも郷愁を感じてしまったそうです。
 
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