「湯川さんってどんな方なのですか?」そう尋ねると、小川さんの柔らかな表情がピシッとひきしまりました。湯川さんは小川さんが芥川賞を受賞した頃、編集者として色々な話をしてくださった方だそうで、「怒られたことはないのですが、おっしゃることが的確で、今でも湯川さんは怖くてしょうがないんです」。確かに、例えば入社したとき色々と指導してくれた先輩には一生頭が上がらないもの・・・湯川さんと小川さんはそんな関係のようです。ちなみに湯川さんは打ち合わせの場などに現れる時いつも大荷物で、「この後すぐにでも釣りに行ける!」という装いだったそう。“昔”に逃げていくイワナを、今も追いかけていらっしゃるのでしょうか。
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