昔から推理小説が好きな私ですが、どんでん返しに次ぐどんでん返しに翻弄され、ラスト30ページまできても犯人が全くわからず。睡眠時間を削ってもページをめくってしまう、読者を掴んで離さないパワフルな作品でした。とにかく女性の描写が圧巻で、例えば小川さんも挙げていた与兵衛の妻・みねの言動ひとつひとつにも、女性としてのこれまでの底知れぬ苦労がにじみ出ています。そういえば小学生の頃、薬師丸ひろ子さん主演の映画『Wの悲劇』が公開され、教室では「私、おじい様を殺してしまったぁぁぁぁ〜」ごっこが大流行しましたっけ。(今の『アナ雪』ごっこのようなもの?)番組で流れた『WOMAN』を聴きながら“昭和”な思い出が蘇りました。
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