もし「10年後に死ね。でもそれまでは頑張って仕事しろ」と言い渡されたら・・・。「生殺しですよね」「むしろ早くヤっちゃってって言いたいですよね」と、小川さんと二人想像しただけでげっそりしてしまいましたが、主人公の戸田秋谷は終始穏やかで生き方がブレません。残り3年、2年、1年と命の終わりが近づいても動じることなく、粛々と仕事を進める秋谷の姿勢には、神々しさすら漂っています。しかし悲しいかな、こういう人が報われない!「勤勉で正直な人が会社で不遇だったりする。現代も武士社会も一緒ですね」と小川さん。秋谷の時間は残念ながら止まってしまいましたが、しかしそのブレない生き様は、彼の残した素敵な家族に受け継がれたことでしょう。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |