まず表紙・挿絵を見て「この絵、作者が書いたの?!」と驚いた『雨の動物園』。同じ鳥類であってもみごとに特徴をつかんで書き分けていて、作者の鳥への深い愛情が伝わってきます。ところで私のオフィスでは“ヤモヤン”“ゲッコー”という2匹のヤモリを飼っています(小川家のラブラドールのラブちゃん、柴犬のしばちゃんに次ぐ「そのまんま」の名前)。『雨の動物園』では獲物を狙っている途中壁から落下してしまったヤモリがぼやく、というシーンが出てきますが、確かにヤモヤン、ゲッコーもよく落下するんですよね。読後はそんな2匹からも「ったくなんだよぅ!」という舌打ちが聞こえてくるような気が・・・。生き物を見る目が楽しく変わる一冊です。
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