古典の授業では著者名と冒頭の一文、そして「男性なのに女性が使う“かな”で書いた日記文学」ということを覚えた『土佐日記』。学生の頃はそれ以上興味を持ちませんでしたが、よくよく考えてみれば「女性のふりをしてblogで旅日記を公開」するようなもの。小川さんも力説していらっしゃいましたが、がんばって女性を装っても端々に“おやじギャグ”が出てしまっていたり、設定といい内容といいかなり滑稽な作品でした。また平安時代らしく和歌も沢山出てきますが、気の利いた和歌を作らないと周りに無視されたり、子供の頃から創作能力を試されたりと、「和歌ありき」の生活はかなり過酷そう。つくづく、平成の世に生きられて良かったです。
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