70代の田辺聖子さんが執筆に、講演に、そして家族2人の介護に奔走する毎日が綴られている『残花亭日暦』。「誰か田辺先生を助けてあげてー!」と小川さんが叫びたくなった程超人的なスケジュールなのですが、それに不平を漏らすこともなく軽々とこなしている田辺さんの心の強さ、懐の深さ、優しさにただただ驚嘆するばかりです。その原動力になっているのがご主人の存在。日本を代表する作家である妻を、余計な男のプライドなど全くなく心から応援し理解していた旦那さまが素晴らしい!と小川さんも絶賛されていました。それだけにご主人のお葬式の場面では、読者である私たちも落胆する田辺さんを支えたくなります。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |