12世紀の源平の争乱を描いた平家物語。冒頭部分は古文の授業で憶えますし、厳島神社は観光名所、そして大河ドラマは『平清盛』。古典文学の中でも特に馴染みのある作品なのではないでしょうか。武田友宏先生の解説にも、平家物語には現代の私たちに身近な苗字の人物が登場し、共感を憶える部分が多い、とありますが、恋愛でボロボロになったり、上司の命令に怖じ気づいたり、陰口を言ったばかりにひどい目にあったり・・・と、平成の世に生きる私たちにも思い当たる事件も満載です。テキストの付録の「源平合戦略図」を見ると日本全国大部分を使って戦いを繰り広げていたことがわかる源氏と平家。あなたのご先祖様も、もしかしたら合戦の行方を遠巻きに眺めていたかも知れませんよ。
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