愛らしい犬、というのはこれまで取り上げた作品の中にも度々登場しましたが、ここまで男気あふれるカッコイイ犬というのはチンがダントツなのではないでしょうか。山奥で猟師と共に熊に挑み、病の時は麻酔なしで手術に耐える。他の犬の挑発もスマートにいなし、人間の子どもを救って感謝されても「礼はいらねぇよ」とそしらぬ顔。うーん、どこまでもワイルド、どこまでもクール! チンが人間だったらさぞモテたことでしょう。そんなチンを愛した人間達との交流を描いたこの作品。最後、剥製になったチンのひどい姿を見て、チンをかわいがっていた木村屋さんが思わず笑ってしまったというシーンに、彼らの大きな愛情を感じて、ほろりとさせられました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |