この番組を担当していると「オススメの本ない?」と聞かれることが多いのですが、今まで何度も「一押しだから」と私が推薦してきたのが4年前にとりあげた梨木香歩さんの小説『家守奇譚』。今回は読後どんな衝撃を与えてくれるのかワクワクしながら読みましたが、やはり劇的な変化を我が身に起こしてくれました。それは日常で鳥の存在を気にするようになったこと。意識を向けると自然の乏しい町中でも時間ごとに様々な鳥がやってきて、バラエティ豊かなさえずりを聞かせてくれるんですね。 小川さんも鳥を「私たちの生活に一番近い野生の動物」と表現されていましたし、一度意識すると今までなぜ気にしなかったのか不思議なほどです。この作品のおかげで日常が実にカラフルになりました。
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