主人公の双子の思考、彼らが起こす事件、彼らをとりまく人々、彼らの生きている環境など、どこもかしこも恐ろしさに満ちていて、正直最初はどう受け止めたらいいのかわからない作品でした。しかし小川さんのお話を聞いて、今回も「そういうふうに捉えればいいんだ」と目から鱗の瞬間多々!「戦争で混乱している状況の中、こうなってしまった双子を最後まで否定できませんでした」「平和な世に生まれていたら、この双子の才能はどれだけ有効に使われたか・・・」という小川さんの愛情深いまなざしと共に、戦争に翻弄される人間の哀しさが、とても深く印象に残った1冊です。
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