全106冊。挿絵の下絵も馬琴が描いていた。数万人にも及ぶ江戸の人たちが読んでいたなどなど、知れば知るほど驚きいっぱいの南総里見八犬伝。ところで先日、日本画家の鏑木清方の描いた『曲亭馬琴』という絵を鑑賞する機会がありました。晩年失明してしまった馬琴は、文盲であったお嫁さんに字を教え口述筆記してもらっていたそうで、その様子を描いた作品です。「口述筆記となると、文章を見ながら推敲することができないのでそれはそれは大変なはず。馬琴はやはり超人的な凄さを持った作家なんですね」と小川さん。舅の創作を支え、私たちにこの壮大な物語を読ませてくれたお嫁さんにも拍手!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |