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主人公の幼なじみ・閏土が刺又を手にチャーという動物に向かっていくシーン。ここまで読んだところで、教科書にこの場面が挿絵付で出ていたことをハッキリ思いだしました。多くの教科書の常連作品・故郷、あなたの教科書には入っていましたか?歴史の転換期に生きる人々の悲哀を描いた作品ですが、魯迅が仕込んだ小さなユーモアも見逃せません。特に近所の楊おばさんはいかにも“おばちゃん”的な言動で笑いを誘います。言いにくいことをズバズバ物申し、ちゃっかりしていて、逃げ足の速い楊おばさん。中国も日本も、100年前も今も、“おばちゃん”は最強です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年9月18日
フィリップ・クローデル
『リンさんの小さな子』

2011年9月11日
伊藤左千夫
『野菊の墓』

2011年9月4日
鴨長明
『方丈記』

2011年8月28日
ヴェルヌ
『十五少年漂流記』

アーカイブ
紫竹調(中国江南民謡)/ヤンシンシン(二胡)
魯迅は、江南地域の紹興市出身です。紹興酒のふるさと、でもあります。
ウォーク・オン/U2
♪故郷、ぼくは還っていく痛みのあるその場所へ♪という1節があります。(希望とは)地上の道のようなもの。もともと地上には道はない、歩く人が多ければそれが道になるのだ。という小説のラストに。

希望/中村一義
小説は希望を子供達に託して終わります。♪同じ世界は今日もないように、同じ人は今日もいないんだぜ。虹の道、同じ時を越えて♪

 
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