主人公の幼なじみ・閏土が刺又を手にチャーという動物に向かっていくシーン。ここまで読んだところで、教科書にこの場面が挿絵付で出ていたことをハッキリ思いだしました。多くの教科書の常連作品・故郷、あなたの教科書には入っていましたか?歴史の転換期に生きる人々の悲哀を描いた作品ですが、魯迅が仕込んだ小さなユーモアも見逃せません。特に近所の楊おばさんはいかにも“おばちゃん”的な言動で笑いを誘います。言いにくいことをズバズバ物申し、ちゃっかりしていて、逃げ足の速い楊おばさん。中国も日本も、100年前も今も、“おばちゃん”は最強です。
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