今から1000年も前に書かれた『和泉式部日記』。そこに描かれているのは、知性・教養がなければ恋愛ができないという、ある意味厳しい世界です。贈られた花を見て小粋な和歌を返したり、瞬時に考えを巡らせスピード勝負で歌を作ったり・・・。この時代に生まれていたらと考えると、結構ぞっとします。そんな時代の日記を読んで小川さん曰く「昔の方が美人の基準が進んでいたのですね」。見た目が美人かどうかではなく、感性や頭脳で美しさが決まり、現に素敵な和歌を沢山残している和泉式部は、セレブな親王兄弟をはじめ、様々な男性にもてまくり。確かに現代とは美人の条件が違いますね。でも独占欲や嫉妬心、恋の駆け引きなど、恋の真っただ中にいる男女の心模様は、1000年経とうがあまり大差ないようです。
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