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文学史では重要キーワードとしてその名が挙がる『蒲団』。しかし内容を知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。私もそのうちの一人で、興味津々ページをめくっていったのですが・・・これはこれはなんとまぁ!番組史上最強のダメ男の出現です。主人公は「妻が死んだら好みの女性を後妻にできるのになぁ・・・」というろくでもない妄想にふける文学者の男。弟子入りをしてきた女学生に片思いするのですが、他の男性にとられたくない一心で親元に帰し、遂には彼女の将来を潰してしまうのです。これまで文学の中の様々なダメ男に出会ってきましたが、自分の欲望のためには愛している相手の破滅もいとわないという「攻撃的ダメ男」、ダントツで最強最悪でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年3月27日
桐野夏生
『ナニカアル』

2011年3月20日
呉承恩『西遊記』
2011年3月6日
菊池寛
『恩讐の彼方に』

2011年2月27日
茨木のり子
『おんなのことば』

アーカイブ
To Sir With Love/ルル
「大好きな先生へ本を閉じるときがやってきました」と女学生からのお別れの曲です。
When I Write The Book/ニック・ロウ
♪僕が自分の愛について本を書いたらそれは力を失った男の話、すべてのページに涙でこの痛みを書きつくす♪という歌詞です。私小説第一作の「布団」にちなんで選びました。

あの娘が結婚してしまうパート2/KIYOSHIRO&2.3's
結婚報告にきた女の子になぜ僕とあの子は結婚しないのか?とうたう1曲。郷里に帰る「芳子」にまだ結婚を夢見ている「時雄」に唖然。

 
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