文学史では重要キーワードとしてその名が挙がる『蒲団』。しかし内容を知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。私もそのうちの一人で、興味津々ページをめくっていったのですが・・・これはこれはなんとまぁ!番組史上最強のダメ男の出現です。主人公は「妻が死んだら好みの女性を後妻にできるのになぁ・・・」というろくでもない妄想にふける文学者の男。弟子入りをしてきた女学生に片思いするのですが、他の男性にとられたくない一心で親元に帰し、遂には彼女の将来を潰してしまうのです。これまで文学の中の様々なダメ男に出会ってきましたが、自分の欲望のためには愛している相手の破滅もいとわないという「攻撃的ダメ男」、ダントツで最強最悪でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |