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たった16ページの短編小説ながら、志賀直哉を“小説の神様”とよばれる作家にした『小僧の神様』。短い話の中には様々な人物たちが登場しますが、小川さんが気になったのはAの奥さんだそう。小僧を可哀想に思い、お寿司をご馳走したのはいいけれど、なんだかスッキリしないA。その気持ちを聞いて「そのお気持ちわかるわ」と慰めつつも、次の瞬間には「そのお寿司をご馳走してください」とおねだりを始める奥さん。(しかも2度も!)確かに気になる人物です。そういえば小川さん、夏目漱石の『こころ』の時も、主要人物・先生の奥さんが気になっていたような・・・。主要人物のあまり目立たない“奥さん”に注目して文学遺産を読んでみると、また新たな発見があるかもしれませんね。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年08月29日
佐野元春
『ビートニクス
〜コヨーテ、荒地を往く』

2010年08月22日
J.D.サリンジャー
『ライ麦畑でつかまえて』

2010年08月15日
『室生犀星詩集』
2010年08月08日
井上ひさし
『父と暮せば』

アーカイブ
グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』より「ファルラーフのロンド」/フェオドール・シャリアピン(バス)
志賀直哉は「レオポルド・ゴドフスキーの演奏会、シャリアピンの独唱会など誘わなくても楽しんでいた」と、柳宋悦夫人兼子さんが回想しています。(阿川弘之「志賀直哉」より)
ゴドフスキー:なつかしいウィーン/ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ゴドフスキーは、ピアニストの中のピアニストと言言われたポーランド人。大正11年と12年に来日。これを聞いて太平洋戦争前の日本が豊かな文化のある国だったことを感じます、と小川さん。

好きなんだBABY/ロッカトレンチ
♪君は孤独かい?自信がないかい?退屈かい?悲しいかい?♪というラブソング。若い人たちへ贈ります。

 
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