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誰もが文学遺産と認める名作『坊っちゃん』。しかし堅苦しいところも難解な部分もなく、むしろ思わず吹き出してしまうようなユーモアあふれる作品です。特に印象的なのは、“赤シャツ”“たぬき”“うらなり”“山嵐”など、あまりにも有名な、坊っちゃんが発信する珠玉のあだ名の数々。私は特に、下宿の主人の女房のことを「中学にいた時習ったウィッチ、この女房はまさにウィッチだ」と名付ける坊っちゃんに爆笑してしまいました。坊っちゃんは現代でいうなら、お笑いタレントの有吉さん・・・?今から100年以上も前に書かれたものではありますが、笑いのツボって意外に変らないのね・・・と、そんなことも発見できる1冊です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年06月27日
カポーティ
『ティファニーで朝食を』

2010年06月20日
椎名誠
『岳物語』

2010年06月13日
芥川龍之介
『トロッコ』

2010年06月06日
J・M・クッツェー
『鉄の時代』

アーカイブ
ドント・ライ/ブラック・アイド・ピーズ
マドンナと赤シャツとうらなりの噂、赤シャツが吹き込む山嵐の悪い話に混乱してしまう坊っちゃんのイメージで選びました。
バッハ:「ゴールドベルグ変奏曲」第一変奏/グレン・グールド(ピアノ)
カナダのピアニスト、グールドは漱石の「草枕」の英訳を愛読。亡くなるときも枕元にありました。この曲は笹飴を食べる”清”の夢を坊ちゃんが見る小川さんのお好きなシーンに。

エンド・オブ・ザ・イノセンス/ドン・ヘンリー
「単純や信率が笑われる世の中はしょうがない」坊っちゃんや山嵐は純粋なまま、無邪気なままでは生きにくいと感じていたと思います。

 
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