閃光ライオット

2009年08月06日

閃光ライオット2009が、刻んだ51の“傷と誇り”  from 鍵の海賊

2009年の“閃光ライオット”まであと2日。
ここ数日、睡眠とは別れを告げてよく空みたな。夜中と明け方のソラノムコウ。
アタマに浮かんでは消えてく思いを、ちょいとばかり繋ぎとめては、
「ハテ?これをどうすっか?」と途方に暮れる時間。時間。時間。
そんな時間の果てからこんばんは。
SCHOOL OF LOCK!の海賊先生と名乗る者です。

先日、第2回目を迎えた“閃光ライオット2009”のファイナリスト14組が
発表となりました。(もう1ヶ月前の事になっちゃったけどね(苦笑))。
すぐにでもこのブログに言葉を投げ掛けるべきだと、自分自身を強いていたけれども、
まあ、驚く程に言葉にならない。それで“閃光本番2日前”になって
ようやく重い扉を開けて、少しばかり書き綴るよ。
少しばかりじゃないな。重い扉が開いたら、せきを切ったように、思いのタケの大洪水!

何かっていうと、去年の同じ時期にも書き記したのだけれども、
東京・名古屋・大阪・福岡・札幌の5会場で行われた3次ライヴで掴み取った感情と感覚。
その中の、ファイナリスト14組以外の、“届かなかった51組へのメッセージ”。
おそらく、ほぼ当の本人達は、もうこのブログを見てはいないんだろうけど、
その刹那を知りつつ、それでも伝えたいのは、僕らにとっても、閃光ライオットにとっても、
あの3次ライヴが既に立派な“閃光ライオット”であったし、そこで届かなかったモノ達の
“傷と誇り”の上に、8月8日が成り立ってる事を、参加してくれているミンナにも
伝えておきたい、知っておいてもらいたいという一心。
その想いだけで、ドバーっと筆を走らせました。

★今年のファイナリスト14組 
「The SALOVERS」 「ズットズレテルズ」 「関取花」 
「GLIM SPANKY」 「ブライアン新世界」 「SHIT HAPPENING」 
「Bob is Sick」 「釈迦釈迦チキン」 「concentrate on popping」 
「UNDER NINE」 「LONE」 「CHESE CAKE」 「挫・人間」 「ふくしれいを」

彼等の閃光は本当に強烈で、この14個の光については、
本番後に一気に綴ってみたいと思ってます。なので、ここからは、
65―14の51組について。少し、いやかなり長くなるので、
時間の許すヒトだけで結構ですので!(笑)

続く↓↓↓

投稿者 toukousya:22:00

2009年08月06日

(1) 閃光2009が、刻んだ“傷と誇り”―東京の日 from 海賊

まず東京会場の1発目、つまり閃光3次ライヴの1発目!
65組の先頭で、見事にテープカットしてくれた「GHOST」。
演奏が始まって、ほんの一瞬で切り裂いたのは、
もちろんハサミなんかじゃなく、鋭く尖ったロックの刀。
あの熱量が先陣じゃなかったら、今年の“閃光ライオット”は間違いなく
始まらなかった。/そして、ロックやパンクやその類(たぐい)が、
スタイルや方法論じゃない事を、見事に、叩きつけてくれた
「センチメンタル岡田バンド」。爆発。爆裂。爆笑。いろんな「爆」を一握りにし、
それをセンチメンタルと言ってのけるキミ達は、本気で規則化された
音楽シーンを変えるチカラを持ってるかもしれない。/そしてチカラといえば、
3人全員が“個性”というチカラを手に入れたバンド。「Youth of Ameoba」。
3人3様で、とにかくオモシロイ。ドラムセットが壊れる事を心配してならない(笑)、
超絶パワフルドラマー、ヨーコピアン!彼女のドラミングは、
リズム、センス、パワーどれをとっても、本当に素晴らしい!
もうプロ級と言っていい。それに負けず劣らずのフロントの2人の
キャラクターといい意味で歪んだ(笑)センス。新潟が生んだ奇跡と言いたい!
/奇跡と言えば、妖精が人間界に降臨したのだろうか?と
目を疑う程、白く、透き通った、天使のシンガーソングライター「mico」。
かつて彼女と同じ種族を見たのは、「ロード・オブ・ザ・リング」の中に
出てきた“エルフ”という賢者の種族だけだ。それでいて、目の奥に宿るのは、
鋭く尖ったロック精神。あの歌唱スタイルも相まって、さしずめ、
“天使の国の女ボブ・ディラン”と呼ばせて頂きたい!/

2009年08月06日

(2)閃光2009が、刻んだ“傷と誇り”―名古屋の日 from 海賊

入場規制!ライヴハウスの外には数百人の溢れた列!窒息寸前で何度も中断!
キーワードを並べただけでも、間違いなく、全地区中ナンバー1の熱気と盛り上がり
だったと断言できる「名古屋会場」。その熱風を、先陣切って巻き起こしたのが、
女子2人、男子2人の3ピースロックバンド!「ザ・リトルチューン」。ボーカルの爆裂
ロック女子!セキドアツカ!本名とは思えぬ、カリスマ性溢れる名前。“赤道が熱い”!と
言わんばかりだ!男勝りで、ラフで、タフで、ホント“カッコイイ女”とは、キミのようなヤツを
言うんだと思うよ。ただ自称してた、「堀北真希」には似てねーぞ!残念ながら(笑) 
ザ・リトルチューン!ロックし続けてくれ!/打って変わって(笑)今度は、
“女の子らしい女子ボーカル”森脇美優ちゃん率いる「MUSIC」(ムシック)。
まるで将来テレビ局のアナウンサーでも出来るんじゃねーかってくらいな
FRESHさ!&清潔感!音符と一緒に跳ね回る4人の笑顔には、
うっかりこっちも笑顔にさせられました。岡村君、有り難う!ナイス鍵の魂!/

2009年08月06日

(3)閃光2009が、刻んだ“傷と誇り”―大阪の日 from 海賊

毎年、個性のルツボと化すのが大阪会場。ご多分にもれず今年も、
エナジーの大嵐となった。
まず突風を巻き起こしたのは、「Bamboo Horse Relations」。
“閃光ライオット”を象徴するかのような、フレッシュな光。初々しさの中にも、
真っ直ぐな眩さを放ってくれた。ふさわしき切り込み隊長達に感謝を!/続いたのは、
四国からの刺客!「蛇苺」。ガールズ・バンドのキャッチーさの裏に隠し持つ、
蛇のような危険な成分。ホント睨まれたまま動けなかったっス(笑)/「HiEVERS」。
知ってるさ。もの静かなアプローチの奥底にあった、圧倒的な闘志と自信には、
当然気付いてたさ。失って獲得する。また失って、また獲得する。HiEVERSは、
そうして“高み”へと登って行く。きっとね。若き旅はまだ始まったばかりさ。/
大阪地区でも、リベンジ組は名を連ねた。中でもそのポワンとしたキャラから(笑)、
再挑戦を想像してなかったバンドが姿を現わしてくれた。
京都は嵯峨野出身のガールズ4人衆「Drop+Dumbo」。2年連続の3次ライヴ出場。
控えめに言っても、デモ音源の音質もワルく、ライヴの経験もステージの場数も
まったく踏んでないのは一目瞭然。そんな彼女達が何故、2年連続3次ライヴへと
駒を進めたのか。それは、控えめに言っても、圧倒的な「潜在的ロック」を、
忍ばせていたから。
ボーカルの詩織とピンクのレスポールが先導する4人の覚醒を心から待望する。
てかマジでもっと新曲が聴きたい!そう思うバンドだ。/

2009年08月06日

(4)閃光2009が、刻んだ“傷と誇り”―福岡の日 from 海賊

福岡会場のトップバッターは年齢詐称疑惑も巻き起こりそうなほど、色気に満ちた
17歳バンド「airbag」。声も音も、ボーカルの久貝クンも、とにかく艶っぽく
色っぽいぜ!沖縄の国際派ロックメンバーズ!オリジナル楽曲を量産した暁には
もう一度絶対会おう。/沖縄の琉球ザムライは続く。「K-FLAT.S3G」。背をったモノは
何なのだろう。音の奥に潜む、鬼気迫る気迫。たった1曲で3次ライブに挑んだ潔さと
自信。その気概をこれからも忘れず進んでくれ!光の速さで。/そして沖縄3組目、
前の2組とは違う側面、太陽と海の沖縄サウンド。島で生まれ、島で生きて来た
彼しか歌えない雄大な笑顔の歌。「平良しげゆキング」。今でも耳をすませば、
キミの声と波の音が耳に浮かぶよ。大きな空の下、またキミだけの歌を
聴かせて欲しい。/そして、SOLスタッフの鼻歌ランキング第1位だったのが
「石丸啓希」。彼のようなヒトを、“シンガーソングライター”と呼ぶのだろう。
「イイ曲だなあ!」と、満場一致でうならせるそのソング・ライティングのセンスは
最後の最後までファイナリストの当確線上にいた事が裏付ける。
そのクリスタルの心よ!曇ることなかれ!断言するよ。キミの歌は本当に素晴らしい。
後は、“強さと覚悟”だ。/対照的に、“覚悟”のカタマリ、唯我独尊!
我が道を行く荒野の4人衆「Droog」。彼等がたまたま耳にした
スクール・オブ・ロック!から“閃光ライオット”に参戦してくれた事が
シビレるほど嬉しい事実。超絶にカッコイイぜ!ドルーグ!すべてを捨てよ!
そして、いざ、サラバ!お互い生き残ったら、またあの丘の上で再開しよう!

2009年08月06日

?閃光2009が、刻んだ“傷と誇り”―札幌の日&最後に from 海賊

6月中旬だと言うのに、吐く息の白さを見た最北の会場、札幌ライヴ。
その寒さを一瞬で熱狂に変えたのがトップバッター「LaughLog」。♪Absolute zero
(絶対零度)は、凍てつく程のソリッドさを滲ませる名曲だ!/札幌会場の熱狂は、
今から思うと鳥肌が立つほど壮絶なものがあった。名古屋会場同様、入場規制!
歓声の声のデシベル(大きさ)は、1番だったと思う。その火に油を注いだのが、
夕張のロックスピリット、2年連続出場の「OVER EASY」。
ボーカルギターの桃野はあの日、高熱を煩っていた。にも関わらず、見せつけた
男らしさの魂サウンド。オフィシャルを見たら「解散」の文字を目にした。非常に残念だが、
音楽は辞めない!との叫びを信じたい。THANK YOU ROCK! OVER EASY。/
札幌では新たな2つの個性が出現した。ポップセンスを武器に、オーバーグラウンドを
駆け抜ける、陽のバンド「Hz(ヘルツ)」。イントロから素敵な音楽旅行へと誘ってくれる
感覚だった。
そして、真逆!パンキッシュなセンスを武器に、アンダーグラウンドを駆け抜ける、
陰のバンド「木造建築」。イントロからヒリヒリする音楽地下街へ引きづり込まれる感覚
だった。2つの陰と陽。両方ともあと1滴で、とんでもない怪物になる!/