ON AIR REPORT

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とーやま委員「中西君、聴いてる?北海道大学大学院の中西君。電池の研究とかをしに、大阪から、今、北海道大学の大学院に通ってるっていう話をね、今日、北海道のAIR-G'の『IMAREAL』という番組で…SCHOOL OF LOCK!の元生徒・もっちょり(森本優)が長いことパーソナリティを務めてますけども、そこに『超北大生』というコーナーがあって、その中西君がゲストで来られて。で、2人とも、SCHOOL OF LOCK!を聴いてくれていて、俺の名前も出してもらってたね。嬉しい。中西君、聴いてる?どう?もっちょりも、毎回ありがとう。“とーやま・あしざわ世代です”って中西君が言ってくれてね。そしたら、もっちょりが間髪入れず、“とーやま委員、聴いてますか?”とか言ってくれて。すごい嬉しかった。でも、冷静に考えたら、“あれ?あしざわ元教頭の名前が出ないな”って思って、そこは“おや?”っと思ったけど、まあ、それは別にいいでしょう。はい。SCHOOL OF LOCK!の生徒のみんな、元生徒のみんながいろんなところでいろんな活躍をしているのが、嬉しい限り」

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とーやま委員「SCHOOL OF LOCK! 教育委員会、5月12日(金)、本日も生放送でお送りしております。さあ、え〜、これは“教育委員会”です。“初めまして”の方もいらっしゃるかもしれませんけれども、わたくしは、教育委員会の“とーやま委員”です。さっきまで、こもり校長がSCHOOL OF LOCK!の職員室の方から授業を行っておりましたけれども、僕もそこでね、SCHOOL OF LOCK!で、10年間、校長先生を務めたわけですけれども、そのSCHOOL OF LOCK!が送る10代限定、夏の音楽フェス『閃光ライオット』。これはオーディションではありません。“自分の歌を聴いて欲しい”、“作った音楽を誰かに届けたい”、“たくさんの観客の前でライブをやりたい”、“音楽を仕事にしたい”、“賞金の100万円が欲しい”、“あいつを見返したい”、“何でもいいから何かやってやりたい”、そんな言葉にすらならない、まだ名前の付いていない感情を叫ぶ場所、それが『閃光ライオット』。『閃光ライオット』は、今年、9年ぶりに、『マイナビ閃光ライオット2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』として復活しております。ファイナルステージは 、8月7日の月曜日、Zepp DiverCity。今年の応募総数、 3,674組。現在、この中から通過した302組のミュージシャンによる2次スタジオ審査の真っ最中。『マイナビ閃光ライオット2023』の公式Twitterアカウントもあるんで、是非、そちらもチェックして欲しい。そこでいろいろ、2次スタジオ審査の場所だったりとかの模様、写真を見ることが出来ます。そして、今年も、この中からたった1組のグランプリが決定致します。この『閃光ライオット』がスタートしたのが、2008年。その初代グランプリアーティストが、北海道出身、Galileo Galileiというバンド。今、いくつ?」

尾崎「今は32歳です」

とーやま委員「嘘だよ」

一同笑い尾崎「現実です」

とーやま委員「現実?(笑)」

尾崎「それが現実です」


とーやま委員「え?あの時は、だから、え?いくつってこと?だから」

岩井「17、8?」

尾崎「かな?」

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岩井「高校2年生で」

尾崎「うん。そうだよね」

岩井「僕が、高校3年生だったんで」

とーやま委員「高2、高3で、え?ドラムの(尾崎)和樹君なんて、だって…」

尾崎「中学生だから…」

岩井「中3とかですね」

とーやま委員「中3。だから、15歳で応募して」

尾崎「そうですね」

とーやま委員「で、まあ、グランプリを獲ったわけだもんね」

尾崎「はい」

とーやま委員「だから、15年前?嘘だよ」

一同笑い

とーやま委員「嘘でしょ?それ(笑)」

尾崎「15年?経ったね…」

とーやま委員「え?俺は、会うのって…なんか…最近ではないけど…」

尾崎「そうですね」

とーやま委員「いつなんだろう?」

尾崎「でも、なんか僕、どこかでお会いした気がしてて」

とーやま委員「SCHOOL OF LOCK!じゃないところ?」

尾崎「そうですね。なんか、ライブかな?何かで。でもなんか、お互い覚えてないっぽいんで(笑)この空気は(笑)」

一同笑い

とーやま委員「こんな曖昧なことあるか?」

尾崎「はい」

とーやま委員「でもまあ、じゃあ、久し振りは、久し振りという…」

尾崎「絶対、久し振りなはずです。はい」

とーやま委員「だよね。そうよね。『閃光ライオット』をきっかけに俺達が出会ったGalileo Galilei。2016年に、1度、活動を終了するわけよね」

尾崎「そうです」

とーやま委員「そして、去年、2022年10月より再び活動を再開することになる」

尾崎「はい」

とーやま委員「今夜のSCHOOL OF LOCK! 教育委員会は、このバンド、Galileo Galileiのこれまでとこれからを聞いていきます。
SCHOOL OF LOCK!卒業生訪問プロジェクト『終わらない歌を歌おう』Galileo Galilei編!!!

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M サークルゲーム / Galileo Galilei



とーやま委員「今日は、Galileo Galileiから尾崎雄貴君と岩井郁人君の2人と共にお送りしたいわけですけど、やっぱね、『閃光ライオット』って、言葉に、口にすることで、俺、声量すごい上がってたよね?上がってたでしょ?」

岩井「なんか、すっごい懐かしい…なんつうんですか?あの時のザワザワが…」

尾崎「あるよね。俺も感じてました」

とーやま委員「いや、俺も、全然そんなつもりじゃなかったんだけど、めちゃくちゃ声出てるなと思って」

尾崎「魂がこもってるな…」

とーやま委員「魂、震える感が。でね、名前は途中で変わって『未確認フェスティバル』って名前になってたりとかするんだけど、俺は10年間、その場に立ち会ってね、多分、何百とか(10代アーティストを)見てると思うんですけど、やっぱ、そのみんなの気持ちが多分、俺の中に入っちゃってて。だから、アクリル板も、もしかしたら倒れちゃうかもしんない。俺の声量にてね」

尾崎「さっき揺れてました」

一同笑い

尾崎「ビリビリビリ〜って。見えてます(笑)」

とーやま委員「ビリビリ〜ってなってた?(笑)」

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尾崎「ビリビリってなってました。すごい声量だなと、ボーカル的にも思ってました。はい」

とーやま委員「ちょっとね、そうなっちゃうことがあるかもしんないんで、そこはちょっと申し訳ないなとか思いつつも、まあ、今日、こうして生放送で会えて嬉しいです」

岩井「ありがとうございます」

尾崎「僕も嬉しいです」

とーやま委員「で、さっきまで、SCHOOL OF LOCK!の方で、『閃光LOCKS!』で、いろいろ、2人の出会いの話とかをしていて。“あんな出会いだったんだね”って話も、今、いけるかな?最初の出会いの時の…だから、2008年の閃光だと、3次ライブ審査。あれ、聴いててなかなか衝撃だったけど、改めて、どうやって出会ったか聞いていい?」

尾崎「改めて(笑)まあその、岩井君が、『ハローグッバイ』をアコギで弾きながら…」

とーやま委員「違うバンドだったの?その時は」

尾崎「そう。違うバンドです。(岩井君がアコギを弾きながら)近づいてきて、で、なんか、僕が覚えてる一言は、“簡単な曲だよね”って、なんか言って来て…」

一同笑い

尾崎「で、そもそも僕、その当時は身長も低いし、ボーカルとしての見た目にも自信なかったんで、岩井君、背、高いし、かっこいいし、腹立ってて、“話しかけてくるんじゃねー”って、その時は、本当に思ってました」

とーやま委員「岩井君は、別に悪気はなかったんだよね?(笑)」

岩井「僕はもう、絶対仲良くなりたいから、その日までに完コピして、もう、歌も歌える、歌詞も覚えてる、コードも弾ける状態で、絶対に目の前で弾いて、“すごくいい曲だよね”って伝えるつもりだったんですよ。それが、口から出たのが、“簡単な曲だよね”…」

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一同笑い

岩井「完全にミスりました…」

とーやま委員「それを聞いてさ、なんか、“かましに行ったのかな?”とか、“なめられちゃいけない”って…別のバンドだから、ライバルでもあったわけじゃん。でもなんか、10代特有の言葉のチョイスとか熱量が出ちゃったってことなのかな?それはね」

岩井「多分、単に、ドジなんだと思います」

一同笑い

岩井「あれはね」

とーやま委員「なかなかの衝撃だった?(笑)改めて、SCHOOL OF LOCK!卒業生訪問プロジェクト『終わらない歌を歌おう』を、今日は行っていきたいと思います」

<『閃光ライオット2008』でグランプリを受賞した時の音源が流れる>


M ハローグッバイ (閃光ライオット2008 ウイニングライブ) / Galileo Galilei


とーやま委員「これが、15年前の雄貴君」

尾崎「はい」

とーやま委員「今、率直な気持ちは?」

尾崎「結構、記憶に、当時の瞬間がいきなり立ち昇って来て。その眩しさと…で、その、“足がなくなる”っていう感覚。“これ、今、どんな足の形してるんだろう?”って思いながら演奏してたのを思い出して。今、岩井君が、横で、これ聴きながら、“いいよな”って、ちっちゃい声で言ってくれて(笑)」

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とーやま委員「あの時と同じ感覚だ?」

岩井「同時に、あの時の悔しさもすごく蘇って来ましたけど、“やっぱりGalileo Galilei最高だな”っていう気持ちも、なんか、戻って来ましたね。この時、僕はメンバーじゃないんで」

とーやま委員「この日はさ、これ、東京ビッグサイトでしょ?」

尾崎「そうですね」

とーやま委員「で、多分、1万人ぐらいの生徒とかがいた日に、岩井君は『Guild』というバンドで、3次ライブまで行ってるんだよね?」

岩井「そうです。3次の札幌のライブ審査まで行っていて、ファイナルには行けなかった」

とーやま委員「ファイナルの当日の日は、じゃあ、この場にはいなかった?」

岩井「この場にはいなかったです」

とーやま委員「どこで知ったの?Galileo Galileiがグランプリ獲ったって」

岩井「多分、ラジオだと思います」

とーやま委員「じゃあ、翌週の(SCHOOL OF LOCK!の)授業の中で知ったんだ?」

岩井「そうです」

とーやま委員「その時の気持ちとか覚えてる?」

岩井「めちゃくちゃ悔しかったと思います。複雑な気持ちだったと思います。自分が(ファイナルに)行けると思ってたし、絶対、優勝出来ると思ってたし、本当に、人生で初めての、1番大きな挫折だったんで。Galileo Galileiへのリスペクトも同時に混在してるんで、すごくカオスな、不思議な気持ちだったんですよ」

とーやま委員「じゃあ、片や、こうやって祝福の大きな瞬間にいる中、北海道では、岩井君は、こうして、悔しい気持ちと共に、でも自分の新しい音を鳴らし続ける毎日が、ここから始まる?」

岩井「そうですね。はい」

とーやま委員「一方、尾崎君は、『閃光ライオット』でこうしてグランプリを獲って、で、2年後の2010年に、もう、メジャーデビュー」

尾崎「はい」

とーやま委員「でも、10代?19?」

尾崎「19、18?」

岩井「19だと思う。俺、20歳だったから」

とーやま委員「“自分より1個下”って基準で覚えてるってことか」

岩井「そうです(笑)」

とーやま委員「やっぱ、常に尾崎君がいるんだね。岩井君の中にはね」

岩井「俺の人生…ですね」

尾崎「え?それ、どういうこと?(笑)」

岩井「だから、もう…いや、ず〜っと一緒ですから」

とーやま委員「すごいよね。違うバンドだけども、そうあるっていうさ。ちょっと、今、ドキっとしてる?」

尾崎「でも、そういうまっすぐな野郎だっていうのは、その『ハローグッバイ』を弾いて近づいて来た時点で、“なんだこいつ?”って思った時点で、わかってたんで。だから、その悔しがってる画もめっちゃ浮かぶし。今、こうやって、岩井君と僕は(一緒に)やってるわけですけど、岩井君だから、“悔しい”って思いと尊敬を持って、僕とやって来れてるんだなと思うし。なんか、出会いの場だったよね」

とーやま委員「『閃光ライオット』で出会った?」

尾崎「その場で、いろんな人と出会ったんで」

とーやま委員「2010年、今から13年前に、Galileo Galilei、尾崎雄貴君はデビューして、で、その時は、北海道が拠点だっけ?」

尾崎「そうです。その時点では。で、すぐに“東京に1回来いや”って言われて、で、行って、1年で“キツッ!”ってなって。で、まあ、札幌に帰りました」

とーやま委員「何がそう思わせた?」

尾崎「僕の地元の、北海道の稚内だと、例えば、電車に乗る機会もないし、電車の乗り方自体も、もう1から、0から、まず学ばなきゃいけなかったり…」

とーやま委員「“いくつあるんだ?”って話だよね?」

尾崎「いやもう、本当に、それも辛かったし。稚内にいた頃は、やっぱりいろんなものが閉ざされてて、そこから飛び出たいと思って、僕は『閃光ライオット』に応募したところもあるんですけど、いざ飛び出てみたら、その(地元の)隔絶された状況、環境っていうのが、自分に合ってたんだって思って。で、やっぱり、僕にとって、北海道って場所はすごく特別なものだなって思いますね。だから、“逃げ帰った”っていうよりは、“自分が音楽をしやすいと直感で感じた場所に移動した”っていう感じだったんじゃないかなって思いますね」

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とーやま委員「『わんわんスタジオ』。自分たちのスタジオ」

尾崎「『わんわんスタジオ』を作って。はい」

とーやま委員「それもその頃だっけ?」

尾崎「そうです。みんなで共同生活を始めて。1枚目のアルバムを出して、2枚目のアルバムの準備を、そこで、レコーディングをやったんで。5人?最大」

とーやま委員「最大5人で」

岩井「3階建ての1軒家に。みんなで借りて」

尾崎「みんなでね」

とーやま委員「そこに、当時のよしだ教頭と俺で『わんわんスタジオ』にお邪魔して、で、いろいろ音を鳴らしてもらって、それを録音して、多分、その日、まさにAIR-G'から生放送をやって、音を届けたの、めっちゃ覚えてる」

尾崎「懐かしい」

とーやま委員「あれ、11年前?」

尾崎「そういうことになりますね」

とーやま委員「嘘だね」

一同笑い

とーやま委員「そんなわけないっしょ」

岩井「ほんとに、そんな感じがしないぐらい、震えてますよ。いろんなものが」

とーやま委員「そうよね。じゃあその頃、岩井君は、この時には、もう、Galileo Galilei?」

岩井「です。デビューのちょっと前に加入して、で、それでデビューが決まり、一緒にデビューして。それが多分、僕が20歳の時、雄貴が19の時で。で、その後ですね。わんわんスタジオでみんなで共同生活をして、2ndアルバムを作った後、2012年に、1度、また、脱退してます」

とーやま委員「Galileo Galileiから離れて」

岩井「そうす」

とーやま委員「で、『FOLKS』というバンドを、“始める”ってことかな?」

岩井「そうです。脱退して、『FOLKS』というバンドを結成して、で、そのバンドで、一応、またデビューして」

とーやま委員「この時は、どんなことを考えて、こういう行動になったわけ?」

岩井「なんか、Galileo Galileiは、当時、みんなですごく孤独を感じてた気がしていて。みんなでスタジオにこもって作品を作ったんですけど、大好きな音楽たちへのリスペクトだったり、今、僕たちが鳴らしたい音をそこに詰め込んで発射したんだけど、今となってはそんなことないんですけど、その時、なんかすごく孤独で、誰にも届いてない感覚があったんですよね。で、その時、すごく話したことを覚えていて。“もっとこの輪を広げていきたい”っていう話を、メンバーで、夜通し語ってたんですよね。もっともっといろんな人に音楽の素晴らしさを伝えていきたいなって。その時に、“俺、別のバンドをやりたい”って、その話の流れで、なったんですよ。たしか」

とーやま委員「(元々)思ってたのかな?それは。それとも、その時、パッて出た?」

岩井「思ってたところもありました。で、それで、その時に、バンドが、ある意味分裂した、みたいな感じで…」

尾崎「そうだね。ピキッって。亀裂が。はい」

岩井「僕としては、でも、Galileo Galileiにもらったものはたくさんあって、それによって僕が、ミュージシャンとしても人間としても成長した部分があったので、それを伝えていきたいっていう意味で(新しい)バンドを始めたっていうのもあったんです」

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とーやま委員「で、Galileo Galileiから離れて、『FOLKS』で、新たに活動をスタートし。でもGalileo Galileiは、もちろん続いていくわけで」

尾崎「そうですね」

とーやま委員「そこから、2016年10月11日。これもね、俺、当時“とーやま校長”の時に、このことを話しているのも覚えてる。Galileo Galileiが、日本武道館でのライブで活動を終了する、ということ。それまでも、新曲とかも生徒と一緒に聴かせてもらったりしているし、もちろん『閃光ライオット』の初代グランプリアーティストっていうのは、SCHOOL OF LOCK!にとってはめちゃくちゃ大きなことだから、まさにね、岩井君と同じように、なんか、どっか体の中には常にGalileo Galileiがいる、みたいな感じでいたんだけども、その活動が終了してしまうと。だから、すごく複雑な気持ちだったのも覚えている。でも、これから新しいところに進むためのものなんだなっていうことも思いながら喋った記憶がすごくあるんだけど。改めて、一旦Galileo Galileiの活動に区切りをつけた。今から7年前か?」

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尾崎「はい。7年前」

とーやま委員「この時の気持ちだったりとかは、どういったものがあったわけ?」

尾崎「そうですね。当時、僕は、“おもちゃの車から僕らは降りた”っていうような表現をしてたんですけど。なんだろう?あの…なんかまあ、その時、いろいろ理由を求められたんで、ぶっちゃけ、付け足してただけで。
メンバー同士、幼馴染みで、稚内から出て、で、1番、唯一の刺激だった岩井君が抜けて。(他の)3人とは、だから、家族みたいな(関係だった)。小学生の頃から一緒なんで。で、音楽ってやっぱり、お互い、音楽以外も含めてワクワクしないと、相手に対して“あ、こいつってこういうところがまだあるんだな”とか、そういう驚きがないとやっていけないと思ってて、その驚きがなくなって…飽きた。お互いに。で、それが、“飽き飽き”っていう言葉に変わった瞬間に、“これ、多分、バンドが終了するな”と思って。よくない形で喧嘩とかになるなと思って、“今、終了させないとな”っていう気持ちでしたね。だから、なんか、嫌な終わり方をしたくなくて。
でも、今こうやってGalileo Galileiを再始動していて、(一旦活動を終了したことは)ベストなタイミングだったなって思ってます。飽きちゃだめなんですよね。“楽しくなくなっちゃう”っていうか。それが僕らの原動力で、今、Galileo Galileiを始動して、お互いに対して、また、驚きが生まれているし。まあ岩井君は、僕はずっと好きだったけど、急に抜けちゃったんでね(笑)いなくなっちゃったけど、今のメンバーのすごくいいところは、そこなんですよね。なんか、お互いリスペクトし合ってて、お互いを人間として違いを受け入れて、で、驚きあって…っていう、なんか本当に冒険してるような気持ちで、今、やれてますね」

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M 夏空 - From THE FIRST TAKE / Galileo Galilei



とーやま委員「この話の流れからこの曲が聴けて、で、聴いた瞬間にね、知ってる曲だけども、ちょっと、“あれ?いつもとなんか感じが違うなぁ”と、俺も一瞬そう思ったし、Twitterの方でもね…」


とーやま委員「って、一瞬で多分、聴き抜いた」

尾崎「すごい(笑)」


Galileo Galileiは、高2の春に、ラジオから流れた『ハローグッバイ』で知りました。職員が口ずさんだことが話題になったり、別れの寂しさをメロディからさわやかに感じましたね。曲の作り方が、バンドからシンセへと形を変えたけど、ドキドキを届けてくれたのを感じます。
日本武道館のライブでは、歌詞と曲から、当時の自分と重ねたのを、今でも覚えてます。『夏空』が『FIRST TAKE』で演奏された時も、10代の頃の衝動や懐かしさを感じました。『4匹のくじら』は、暗闇を抜けた先にある再開や、歌いだすドキドキを感じましたね。名古屋のライブも行くので楽しみにしています!
RN ケーヒラ

尾崎「嬉しい」

岩井「ありがとうございます」

とーやま委員「この曲を聴くと、マジで思い出すんだよな。本当に。俺も2010年にSCHOOL OF LOCK!に来て、『閃光ライオット』って何なのか、俺は、わかんなかったわけ。やしろ教頭、先代のやましげ校長、職員のみんな、生徒のみんなが、“『閃光ライオット』だ!”ってなってるてんだけど、俺は、いまいち、まだわからない。観てもないし、その場にもいないし。でも、その度に、この曲とかがかかるわけ。放送の中でね。で、“きっと、こういうことを『閃光ライオット』って言うんだな”っていうのを…でも、そうじゃん。これって、『閃光ライオット』じゃない?」

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尾崎「そうですね。しかも、僕ら、演奏したはずですけどね。2年目かなんかにゲストで出た時に、これを演奏させていただいた気がします」

とーやま委員「俺はそれは観てないんだけど。まだ校長になってないからね。でも、その、“ここぞ”というところでこの曲がSCHOOL OF LOCK!の中でかかってて、みんなにとってもだし、俺にとってもだし、何より『閃光ライオット』にとって大事な曲だなっていうことを強く思います。『夏空』を聴いたらさ、また声量上がってて」

尾崎「そうです(笑)」

岩井「震えてます」

尾崎「全てが?(笑)」

とーやま委員「そうなっちゃうんだね。これね」

岩井「なんか、僕らも、当時の感じにタイムスリップして…」

尾崎「僕も久々に、めちゃくちゃ、今、緊張してて。なんか、あの当時…SCHOOL OF LOCK!に出たりとか、『閃光ライオット』の時の、あの時の気持ちに、今、ちょっとなってて(笑)口が回らなくなって来てる自分がいますね」

とーやま委員「岩井君も、さっき、CM中に言ってたもんね。ほんとだったら、もうちょっと…」

岩井「もっとうまく喋れるんですよ」

一同笑い

尾崎「そうなんだ?(笑)」

岩井「もっといいこと言えるの。けど、あの頃の気持ちになって、若返ってる感じが…」

とーやま委員「なんか、すごいね。そういうものなんだよね。きっとね。
で、まあ、2016年にGalileo Galileiが終了し。で、尾崎君は、2018年から、『BBHF』という新たなバンドがスタートするわけですね」

尾崎「そうですね。はい」

とーやま委員「ちょっとざっくりした質問になるかもしれないすけど、Galileo GalileiとBBHFは、違うもの?」

尾崎「そうですね。一言で言うと、Galileo Galileiは…なんだろう?僕とメンバーの、“Galileo Galileiという生き様”かなと思っていて。だから、僕ら自身でもあり、人生でもありっていうところを、多分、これからも続けていくんだろうなと。BBHFは、いろんな人たちがいろんな環境の中で生きてるっていう、その中の1人として僕がいて、その視点からの曲が多いし、その視点から僕も歌ってる。だから、BBHFは、“投げかけてる”って感じですね。で、Galileo Galileiは、“僕らの生き様についておいでよ”っていう、引き込む方の(バンド)。そういう違いは、自分の中では強くありますね。どっちも好きなんですけど。楽しいし」

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とーやま委員「年齢で言うと、だから20代中盤ぐらい」

尾崎「そうですね。BBHF。はい」

とーやま委員「岩井君は、2018年?今から5年ぐらい前は?」

岩井「ちょうど、『FOLKS』を活動休止してます(笑)」

とーやま委員「そうか」

岩井「だから、いろいろ、いろんなことが交差し合っていて。で、その後、僕、BBHFと、アルバムの…例えば、コ・プロデューサーとして、共同制作、アルバムを一緒にやったりとか。僕、映像制作の会社を自分で立ち上げたので、それでBBHFのミュージックビデオを一緒に撮ったりとか、そういう、別の、クリエイターとしての関わりが始まってるっていうのもありますね」

とーやま委員「そうか。だから、尾崎君とは、その間(別々のバンドで活動)でも、ずっと、同じものを作るという作業においては、共にあったわけ?」

岩井「そうです」

とーやま委員「岩井君としては、楽しいこともたくさんあるだろうし、意欲的になれることもあるだろうし、だけども、“ちょっとここしんどいな”とか、そういうのもある?」

岩井「そうですね。僕は、だから、Galileo Galileiを脱退して、FOLKSをやるって息巻いてたけど、活動休止することになってしまって、もう、自信がなくなっちゃって、もう、言ったら、アーティストとして音楽やることはもうやめよう、と」

とーやま委員「え〜」

岩井「作家として誰かに提供したり、サウンドクリエイターとしてラジオのジングルを作ったりとか、そういう仕事はやってたんですけど。なんかもう、自分が前に立ってやることはやめようって思ってたので、例えば、BBHFのメンバーとして一緒にやるとかも、僕は考えてなかった。ちょっとそういうところがあったんですけど、また雄貴と一緒に、BBHFのメンバーと一緒にいろいろ作っていく中で、そこがどんどん再生されていったという感覚はありますね」

とーやま委員「その、“一緒にやろうよ”ってなったのは、尾崎君側からの話なの?」

尾崎「そうです。僕、岩井君が抜けて、FOLKSをやり始めて、しばらく、相当ずっとしばらく、“岩井君の曲なんか絶対聴かねえ!”ってずっと思ってて、FOLKSはマジで聴いてなかったんですよ。まあ、結局、聴いちゃうんですけど。“聴いてません”っていう感じで。もう、悔しくて。やっぱり、自分がやってたことから急にいなくなっちゃって、“なんだよ”っていう気持ちも、単純に友達としてもあったし。なんですけど、やっぱり、岩井君がFOLKSで、いろいろ僕が苦しんでたことと同じようなことで苦しんでたり、いろんなところを外から見てたし、岩井君も、僕のことをずっと見てくれてるし…っていうので、なんか、“やっぱり岩井君と僕は一緒にいるべきなんじゃないか”“岩井君はやっぱり俺と音楽をやった方がいいんじゃないか”って思いで、ようやく、“プロデューサーとかディレクターとか何でもいいからさ、一緒にやろうよ”っていうところで、岩井君とやり始めました」

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とーやま委員「すごいね」

尾崎「これは、岩井君に惚れてるんだろうなと思ってます。正直。自分」

岩井「(笑)」

とーやま委員「ちゃんと、顔見て言ってあげて(笑)」

尾崎「それは…はい…」

一同笑い

とーやま委員「岩井君は、わりとさっきから言ってたよ。尾崎君に対しては、愛を伝えたけども。尾崎君は、ずっと俺の顔を見ながら言ってる」

尾崎「そうですね(笑)」

岩井「めっちゃ伝わってます。はい」

とーやま委員「いいの?」

岩井「はい。これがいいです」

とーやま委員「そう。じゃあ、それで、その言葉と活動によって、また、気持ちとか意欲とかが岩井君の中では湧いて来るし。で、時を経て、去年の10月11日。Galileo Galileiが一旦活動終了したのと同じ日だ」

尾崎「はい」

とーやま委員「Galileo Galileiとして再び歩み始めると。すごいね。ニュース見て、“えっ”って声出たもんな。“やるんだ?”っていうのと、“やってくれるんだ?”っていう気持ちもすごくあった」

尾崎「僕らは…特に僕は、全然、ひっそり始まるもんだと思ってて。なので、僕のソロプロジェクトの『warbear』のライブのアンコールで発表しようぜ!っつって(笑)そこで発表しちゃったんですよ。そしたら、なんか、ニュースとかになってて。Galileo Galileiって、7年いなかったのに、こんなにもみんなの心の中にあったんだなっていうことが、そこで、本当にわかって。でも、プレッシャーを不思議と感じず、ただただ嬉しくて、それに応えたいっていう思いでいっぱいなんですよね。だから本当に、始動のタイミングが今でよかったなって思います。何か、いろんな運命的な…『マイナビ閃光ライオット2023』も始まりますし、運命的なものを、僕は感じますね」

とーやま委員「そうね。たしかに。で、今月の31日には、アルバム。7年振りだ。『Bee and The Whales』がリリースになる。いつから作ってたの?」

岩井「多分、去年の夏ぐらいに、『Tsunagari Daisuki Box』って記念のボックスセットに収録されてる『4匹のくじら』っていう新曲を書いてるんですけど、そこで、“4人で曲を作れる”って、嬉しくて。で、そこから急に、“じゃあ、アルバム作ろう”って言って集まって、めちゃくちゃ曲を作り始めたって感じですね。だから、約1年前ぐらい前ですね」

尾崎「僕ら、結構大人になってますけど、なんだろう?Galileo Galileiを最初に始めた当時の、“アルバム作ろっか?”みたいな。“音源、曲、書いてみっか?”とか、なんか、そういう感じにも戻ってて。だから全然、作戦とかないわけですよ。“どういうリリースをしよう”とかっていうのもなくて、本当に、“アルバム作れそうだから作ってみっか?”って作ったらこのアルバムが出来たっていう感じになってますね」

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とーやま委員「本当にいろんなことがあったわけで。でも、7年振りに、こうしてアルバムも制作し終えて、今月末にリリース、ファンのみなさんの元に届くわけですけど、でもやっぱり、“よくぞこのGalileo Galileiを7年振りに新たにスタートさせようってなったな”っていうことも、改めてすごく思うの」

尾崎「はい」

とーやま委員「何かあったわけ?ポイントとか、きっかけとか、大きな一言とか、それとも、なんか、流れ?」

尾崎「まあ、どっちかっていうと、ポイントなのかな?って感じがしますけど、何かしら特別なきっかけがあったわけではなくて、本当に、自分の直感ってあると思うんですけど、バーン!と降りて来る。まあ、僕の場合はあるんですけど。その、バーン!と降りてくるアイデアの1つで、それまで、Galileo Galileiを終了させてから1度も、Galileo Galileiを(また)やろうなんて一切思ってなかったんですね。で、急に思って。だからそれって、何か降りて来たんだなと僕は思ってるんですけど。それで、“岩井君が(一緒に)やってくれなかったら、Galileo Galilei(再始動は)はないな”って僕は思ってたんで、まず岩井君に、その日、BBHFのライブでホテルに泊まったんですけど、次の日はBBHFのライブなのに、夜中に岩井君の部屋を訪ねて、“Galileo Galilei、やらないか?”っつって(笑)」

とーやま委員「え?そんな感じだったの?(笑)」

岩井「そうですね」

尾崎「僕が、“やらない?”って」

とーやま委員「言われた時は?」

岩井「単純に嬉しくて、“ありがとう”って伝えたんですけど、雄貴も、“ありがとう”ってなって。僕、本当に、“バンドは一生やらない”って決めてたんですけど、まさかやることになるとは…っていう」

とーやま委員「第一声が、お互い“ありがとう”っていうのも、すごい話だね」

岩井「そうですね。で、そこから僕は、このバンドは…さっきも言ったけど、多分これから、“生き様”であり、僕にとって“人生”になるんだろうなって。人生の終わりって死だと思うんですけど、このバンドを殺したくない。長く続けたい、生き続けたい。そのために、もう、半年ぐらいになるのかな?話し合いをし続けて。で、やっと、“やる”ってなったんで、並大抵の決意ではないという…」

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尾崎「そうですね。即答は、全然、してくれなかったですね」

とーやま委員「あ、そう」

尾崎「ほんと、“ありがとう”っていう言葉を言われて、そのまま返されました。部屋に。まあ、いろいろ、話はしましたけど」

とーやま委員「でもこうして、今、僕の目の前に、Galileo Galileiとして現れて来て、そういった思いが交錯し、だけども1つになって、それが化学反応を起こし、新しい作品になっている。その中の1曲を、なんと、この場で、初オンエアさせてもらえる」

尾崎「はい」

とーやま委員「聴いてるみんなも、ヘッドホンなり、イヤホンなり、スピーカーなり、受け止めましょう」

尾崎「Galileo Galileiで、『色彩』


M 色彩 / Galileo Galilei



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とーやま委員「まず、音と楽器とメロディ、めちゃくちゃ綺麗ね」

尾崎「ありがとうございます」

岩井「ありがとうございます」

とーやま委員「とても美しいね」

尾崎「はい。ありがとうございます」

とーやま委員「音、すごいね」

尾崎「嬉しい」

とーやま委員「あと、聴いてて、自分の大切な人とか好きな人と話してる時とかって、もう、言いようのない気持ちに、嬉しい気持ちになる。そういうことが歌われてるのかな。で、音楽というものは説明出来ないから、音にしてくれてて。“そう、あの時の気持ちってこういう感じよ”っていうのを、この曲の中ですごく言ってもらえてるなって、今、聴きながら思ったんだけど。さっきの話の流れで聴いてたら、なんか、メンバー同士も、多分、こういう気持ちでいるのかな、と。恥ずかしいかもしれないけど。…っていう喜びが、この中にある。でも、ずっと続くものでもないと。さっきも“死”とかって言葉もあったけど、そういう感覚も、やっぱり、ある?」

岩井「そうですね。はい」

とーやま委員「生きるし、死ぬし」

岩井「はい」

とーやま委員「それもちゃんと詰まっているし。儚く美しい曲だなと思いました」

岩井「ありがとうございます」

とーやま委員「いいね」

岩井「嬉しいです」

とーやま委員「俺、アルバムも一足先に聴かせてもらったんですけど、全部、むちゃくちゃよかった」

岩井「マジすか?」

とーやま委員「もう、伝えたいことがいっぱい。驚きと、喜びと…いろんなことを考えられるし」

尾崎「はい」

とーやま委員「今月31日にリリースされるんで、Galileo Galileiの『Bee and The Whales』というアルバム。初オンエアをいただきました、『色彩』という楽曲でした。改めて、そして、ツアー(『ZEPPツアー"Bee and The Whales" Tour 2023』)も、すぐにあるんだもんね」

尾崎「あります」

岩井「そうなんすよ」

とーやま委員「5月31日、『Zepp Sapporo』を皮切りに、Zeppツアーだ。これ」

尾崎「はい」

とーやま委員「東京、名古屋、大阪、福岡、最後、『Zepp Haneda』、6/24(土)。すごいね。ファンのみんなからしたら、たまんないだろうね」

尾崎「楽しみだよな。ほんとに」

岩井「めちゃくちゃ、楽しみですね」

とーやま委員「そうよね。で、時間がね、あともう、2分切っちゃって、今日、『閃光ライオット』の話もたくさん出たんで、今、まだこう進んでいるファイナルに向けて、並びに、ファイナルにもう行けないと決まってしまったアーティストもいるんだけども、ちょっと、先輩の2人からね、後輩のみんなに、何か言葉をいただけたら嬉しいなと思うんですけど」

岩井「この流れの話でもありましたけど、そうじゃなかった(ファイナルに行けなかった)人たちの気持ちってすごくわかるんですけど、でも、それがめちゃくちゃ糧になってるんで。俺は、だからこそ、今、ここにいれてると思ってるんで。そうじゃなくても大丈夫ってことは感じて欲しいです」

尾崎「SCHOOL OF LOCK!もそうだし、『閃光ライオット』もそうなんですけど、僕らみたいな、なんだろう…一瞬のキラッとした煌めきみたいなものをキャッチして、引き上げてくれる。僕は、『閃光ライオット』ってそういうものだと思ってるので、なんか、カルチャーとして1個の袋の中に入れられるんじゃなくて、本当に、1個1個のキラキラを大事にしてくれていたなと思っていて。『閃光ライオット』ってそういうものだと思うので、安心して欲しいというか、いろんなものが見れると思うんで、ただただ楽しみにして欲しいなと僕は思います」

とーやま委員「嬉しい。初代、ありがとうございます。このまま、教育委員会は、放送は終了。この後、『ミクチャ』で、『居残り委員会』があるんで、2人、お付き合い願えるってこと?」

尾崎・岩井「はい」

とーやま委員「ありがとうございます。では、教育委員会、また来週!」


SOL教育委員会

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聴取期限 2023年5月19日(金)PM 11:00 まで




SCHOOL OF LOCK! 教育委員会

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