ON AIR REPORT

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とーやま委員「そう。だから、そういうのもあった方がいい」

高橋「あった方がいいのか〜」

とーやま委員「って、僕は思ってる」

高橋「じゃあ、別人っていう設定で喋んなきゃ…」

とーやま委員「“設定”とかないすよ」

高橋「えっ?」

とーやま委員「別人?もう始まってるんですよ」

高橋「『グランジ』…えっ?」

とーやま委員「えっ?」

高橋「『グランジ』の遠山っていう話…」

とーやま委員「あっ、吉本のね。トリオの『グランジ』さんがいて、3人組ね」

高橋「そう。大好きで」

とーやま委員「『グランジ』さん?」

高橋「『グランジ』さん」

とーやま委員「え〜」

高橋「あの、1万枚、DVD売らないと…吉本解雇…」

とーやま委員「2013年の秋からやってた、半年間やってたやつだ」

高橋「そうそうそう」

とーやま委員「なんか、ニュースで見ました。僕。はい」

高橋「ニュースで見ました?(笑)そうそう。で、僕も見て…見てっていうか、もう、ご本人からも…遠山さんからもそういうお話、聞いてたから…」

とーやま委員「“遠山”さんって方が、グランジさんにいるんですよね」

高橋「グランジの遠山さんからね」

とーやま委員「で、なんかね、そうだわ、写真上がってるの見たことありますわ」

高橋「何の写真?」

とーやま委員「だから、優先生が、そのグランジさんのDVD持って、“今、なんかこうやって1万枚売るために頑張ってますよ”って言った写真がSNSに上がってるのを見た」

高橋「そうそうそう。いやだから、まあ、応援するって…おこがましいけれども、普通に僕も大好きだから、DVD観たいし、で、買って、で、なんか、“いかないパターンとかもあんのかな?”と思ったんですよ。“1万いかない”みたいな」

とーやま委員「あ〜達成せずに、吉本、解雇になっちゃう」

高橋「そうそうそう。でも、いったんですよね」

とーやま委員「いったんですよ。無事」

高橋「いって、“すげえ”っつって、“おめでとう”みたいなことがあって…あのあたりから、もうあんまり会えなくなったじゃないですか?」

とーやま委員「なんかね、いや俺も、グランジさん結構好きで、追ってて。で、その時は、優先生と遠山さんが結構仲いい、みたいな感じだったのに…」

高橋「そうよ。2人で、渋谷のカフェ行って」

とーやま委員「昼に行ったらしいですね」

高橋「あれ、どっちの遠山さん?あれ、グランジの遠山さん?」

とーやま委員「僕は“とーやま委員”です(笑)グランジ遠山さんとは、僕、別人です」

高橋「あ、あ、あ、うん〜」

とーやま委員「あの、聞いた話です」

高橋「あ、じゃあ僕が一緒に行ったのは、グランジの遠山さんと行ったのか?」

とーやま委員「そうそうそう。僕は行ってないです」

高橋「あ、そっか。そっか」

とーやま委員「僕は、『SCHOOL OF LOCK!』で会ってたんで」

高橋「『SCHOOL OF LOCK!』の…何?(笑)何委員会でしたっけ?『教育委員会』か(笑)『教育委員会』の…“とーやま”さん…」

とーやま委員「『教育委員会』のとーやまです」

高橋「とーやま先生?」

とーやま委員「とーやま委員です」

高橋「委員さん」

とーやま委員「だから、“高橋優委員”です」

高橋「“高橋優委員”ね」

とーやま委員「優委員。ちょっと語呂あんまりよくないかな?」

高橋「優委員…いやいやいや」

とーやま委員「優先生の方がいいかな?」

高橋「いや。“優委員”でいいです。“優委員”と“とーやま委員”ね」

とーやま委員「そうそうそう」

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高橋「でも、渋谷で一緒にコーヒー飲んで、結構、2時間ぐらいかな?なんかいろんな…なんだっけ?好きなアイドルの話とか…」

とーやま委員「したね!悩みとか、仕事の話もしたし」

高橋「そうそうそう。お互いのね」

とーやま委員「そう」

高橋「まあ、自分はミュージシャンとして、で、グランジの遠山さんはお笑い芸人としてのいろんなお話を、結構、熱く話して」

とーやま委員「でもね、あの時は、グランジの中では遠山さんと優委員がすごい仲いいってなってたのに」

高橋「そうそうそうそう」

とーやま委員「今は、(仲が良いのは)グランジさんの…“遠山”さんじゃないでしょ?」

高橋「あ、そうそうそう。今はね、グランジの“大”さん(笑)」

とーやま委員「これ、どうなってんだ?って話なんだよな。遠山さんの立場からしたらですよ。俺じゃないですよ」

高橋「“とーやま委員”じゃなくて」

とーやま委員「グランジ遠山さんからしたら、あれ…俺じゃなくて…」

高橋「めんどくせぇ…」

一同笑い

とーやま委員「なんつった?今?」

高橋「いや。何も言ってないですよ(笑)」

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とーやま委員「心の声がなんか漏れてなかった?」

高橋「言ってない。言ってない」

とーやま委員「気のせい?そら耳?」

高橋「なんも言ってないです。グランジの話、しましょう。もうちょっと」

とーやま委員「あ〜、あ〜」

高橋「グランジの大さんが…」

とーやま委員「大さんと、めちゃくちゃ仲いいでしょ?」

高橋「そうそうそう。秋田ご出身でいらっしゃって。で、秋田県人会っていうのがあって、今年も開催して、去年まではコロナがあったから、あんまりみんなで集まるとかできなかったんですけど。それこそ佐々木希ちゃんとか加藤夏希さんとか、来れる時は柳葉さんがいらっしゃったり」

とーやま委員「ギバちゃん…」

高橋「藤あや子さんがいらっしゃる時もあるし」

とーやま委員「だってなんか、ビデオ、曲作ったでしょ?優委員が」

高橋「そうそうそう。秋田県人会のみなさんに協力していただいて、掛け声とか、そういうのを入れさせてもらった中に」

とーやま委員「方言いっぱい入ってる歌でしょ?」

高橋「に、グランジの大さんも、奥様の椿鬼奴さんと一緒に、掛け声を沢山送っていただいて」

とーやま委員「グランジさんのラジオととか聴いてても、最初はね、大さんはずっと“高橋優さん”って言ってたのに、いつの頃からか、“優君、優君”って言い始めてて、“あれ?距離がすごい縮まってんね”って」

高橋「一緒に飲みに行ったりとか。その県人会じゃない時でも、“プチ県人会だ”なんつって」

とーやま委員「ちょっとどうなのかな…それな…」

高橋「グランジの大さんと、あと『磁石』っていうお笑い芸人の永沢さんも秋田のご出身で、秋田県内、お笑いのチームみたいな人たちもいるわけですよ。その人達と一緒にいて、“プチ県人会”やったり、飲んだりしてるんで。もうすごい仲良しです」

とーやま委員「そうなんですね」

高橋「遠山さんもいらしてくれたらいいのにって思ってて」

とーやま委員「僕、秋田じゃないですからね。僕、北海道なんで」

高橋「まあまあ、でも、“プチ県人会”とかだったらちょっといいじゃないですか。フランクに」

とーやま委員「いや。だけど、なんか…」

高橋「実際、言ったんですよ。大さんにも。“遠山さんって、今、お元気されてます?よかったら今日呼んじゃったりしません?”とか言ったら、“いや、あいつ来ないと思う”って言ったんで(笑)」

とーやま委員「いやいや。そんな(笑)それはじゃあ、言ったら、俺、優委員に、何年か前だったか忘れたけど、2、3年くらい?もっと前かな?コロナ前だ。夜中に、“今飲んでるから来てくださいよ”みたいなこと言われて、俺、行ったことあったでしょ?」

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高橋「そう。それが多分、最後ですね。会ったのが」

とーやま委員「悲しいなぁ…」

高橋「あの時、楽しい夜ですよね。結構、ワイワイ」

とーやま委員「あんま覚えてないんですけどね…」

高橋「なんで?お酒、結構入ってた?」

とーやま委員「優委員、結構入ってたでしょ?」

高橋「ちょっと待って。夜に会ったのはどっち?グランジの?(笑)」

とーやま委員「あれは俺です(笑)だって、“とーやま校長”で呼ばれてるから」

高橋「あ〜」

とーやま委員「そう。SCHOOL OF LOCK!の生放送終わりで行ってるから」

高橋「そっかそっか。あれはとーやま委員だったんだ?」

とーやま委員「あれ、俺。あの時の景色も全部、俺の中にある」

高橋「なのに、あんまり覚えてない?(笑)」

とーやま委員「覚えてない(笑)そうなの(笑)だから俺は役に立たないらしい」

高橋「え〜、楽しい夜でしたよ。あれ以来でお会いできるから、今日、めちゃくちゃ楽しみにしてたんです」

とーやま委員「それまでもね、俺がSCHOOL OF LOCK!の校長先生をやってる時は、生放送教室にもだし、いろいろ…東京を離れて福島の原町高校とか行ったの覚えてます?」

高橋「覚えてます。覚えてます」

とーやま委員「2012年の3月」

高橋「かなり、エモかったよね」

とーやま委員「ね!」

高橋「本当に。胸にくるものがいっぱいありました。あの時期」

とーやま委員「俺も10年、SCHOOL OF LOCK!をやって、2700回ぐらい授業をやったの。きっとね。いくつも印象的で忘れられない瞬間はあるんだけど、その優先生と一緒に行った原町高校は、その中の大きな1つとして、ずっと残ってる」

高橋「僕もね。その当時で言うと…」

<♪『卒業/高橋優』が流れてくる>

とーやま委員「あっ?これっすか?わあ〜」

高橋「これ、歌ってる曲が『卒業』っていう曲なんですけど、この曲って、僕がSCHOOL OF LOCK!に出させてもらって、震災直後で、もう本当に、震災があってから1週間後とか、そういうレベルのタイム感でここに来させてもらったんですよ。まだ、余震とかで揺れてて…で、揺れちゃったら、ニュースを入れなきゃいけない。“番組の途中ですが…”って、やらなきゃいけない。でも、もうそういうことが多過ぎて、ラジオを聴いている人たちが心がいっぱいいっぱいになっているから、できれば音楽を届けたいっていうことを当時のディレクターさんとかがおっしゃっていて。で、俺が、この『卒業』という歌を歌ったりしてたんですよ。
そしたら、歌ってる最中も揺れたの。グラグラグラって、地震が来たの。歌っててもわかるぐらい揺れてるから、“あ、これ止めなきゃいけないのかな?”と思って、歌いながらも、ちょっとキョロキョロって周りを見たら、そのニュースを読まなきゃいけない人たちがスタジオの外まで来てるんだけど、ディレクターさんたちが止めてたの。“この歌は、もう、最後まで歌わせましょう”みたいな。“音楽は届けましょう。こんな時だからこそ”みたいな。すげー熱いなと思って。
ああいう景色っていうのは…まあ起こってほしくないけど、地震とかちょっと恐ろしい出来事とかがあって、それに対して僕らがどう向き合っていくか?ってこともすごく考えさせられる貴重な機会をいただいたなと思ったんですよ」

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東日本大震災で避難区域になって、眠れない夜に、聴いていたスクールオブロックで、高橋優さんの曲を知り、ファンになりました。これからも応援しています。
RN 濱ちゃん
福島県 57歳

高橋「わぁ、嬉しいですね。その当時から」

とーやま委員「だね」

高橋「10年以上前ですからね」

とーやま委員「だから、この原町高校も原発の近くで、みんな学校に通えなくなっちゃって、各々みんな別の学校に…ほぼ強制的に行かされたわけだけども、その原町高校のみんなで卒業式を行なえないから、“行おう”ということで。当時の俺、やしろ教頭、高橋優先生で行って、で、体育館で歌ってる音源ってことだよね。生徒に向けてね」

高橋「あれ、10年経ってるんだね」

とーやま委員「まあ、今日はいろいろ、つもる話とか、新しいアルバムが出てていて、もちろんこの話もたくさんしたいと思います。SCHOOL OF LOCK! 教育委員会、ゲストは高橋優委員!!本日は1時間よろしくお願いします」

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高橋「グランジの遠山さん。よろしくお願いします」

とーやま委員「俺じゃないです。俺は“とーやま委員”。あれ、お笑いの人だから」

高橋「すみません。ごめんなさい。ごっちゃになっちゃった…」

とーやま委員「改めまして、SCHOOL OF LOCK! 教育委員会、本日10月7日(金)も生放送でお送りしております。
Twitterの方では、#SOL教育委員で、いろいろつぶやいてくれたら嬉しいなと思っております。私が“とーやま委員”です。そして」

高橋「高橋優です。あ、“高橋優委員”です」

とーやま委員「ちゃんとそういうの守ってくれる人なんだね(笑)」

高橋「いやいや。守りたい。守りたいけど、でも、今日の打ち合わせで、“SCHOOL OF LOCK!の時よりは割とテーマが広くなったから、あんまり設定にとらわれなくていいです”って言われて…」

とーやま委員「言わなくていいんだよな。そういうのも、全部。横の構成作家のサワカリー先生が言ってくれたことを言わなくていいんだよ。全部」

高橋「“台本はあるようで無いようなもんなんだよ”とか言ってくれて」

とーやま委員「実際そうなんですよ。だから、気になさらずにしてもらっていいんだけど、それをぶっちゃける芸とかはさ、もう古いよ」

高橋「ぶっちゃける芸とかじゃないよ。別に。俺、芸人さんじゃないから(笑)」

とーやま委員「文化放送ではそうやってやってるんですか?」

高橋「文化放送の話していいんですか?よくないっしょ。あんまり」

とーやま委員「いや、いいんじゃない?」

高橋「いやいやいや。だからさ、最近は朝の番組に出ることが多くなったから、めっちゃ久しぶりですよ。こうやって夜中にラジオで喋らせてもらうの」

とーやま委員「4月からだっけ?あの『おとなりさん』

高橋「そうです」

とーやま委員「あれが、何時からやってんですか?あれ」

高橋「あれ、8時からです」

とーやま委員「生放送でしょ?」

高橋「生放送」

とーやま委員「で、他にも、朝の番組が多くなったってこと?」

高橋「最近だと、アルバムをリリースさせてもらったんで、キャンペーンとか出させてもらう時も、やっぱり朝の稼働が中心になってくるわけですよ。文化放送があるから。“それに紐づけて、お昼の番組、出ましょう”とか、そうなっていくわけじゃないですか。で、生活サイクルも、僕もスタッフもわりと朝方になってたから」

とーやま委員「それはなんですか?“今この時間、眠てえ”ってことを言いたいってことですか?」

高橋「いや。大丈夫、大丈夫。今日、すげえ昼寝したから」

とーやま委員「元気?」

高橋「超気持ちよかった。めっちゃ楽しみにして来たんですよ。今日」

とーやま委員「なんで?」

高橋「とーやまさんと喋るの」

とーやま委員「うそ」

高橋「だからさっきの話の続きとか、もうちょっとしたいぐらい」


高橋「うん」

とーやま委員「だからさ、俺たちも…俺“とーやま校長”、やしろ教頭、並びに職員のみんなも、どうしていいか分からないし、何を届ければいいのか、何を音楽としてかけたらいいのかとか分からないとかいう時に、優先生始め、アーティストのみなさんの音楽に、めちゃくちゃ救われたんですよ。
僕たちが言葉にできないことを、アーティストのみなさんは…まあ、あの時の東日本大震災があったから作った曲では当然ないわけなんだけど、でも、この一節は今の東北のみなさんに向けて大切な言葉になるなあ…とかっていうのを、アーティストのみなさんの力を借りて、何とかあの3か月、4か月ぐらいをやれたんじゃないかって、今振り返って、俺は思ってるのね」

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高橋「震災もあったけど、お互いのタイミング的に…僕も2010年の7月にメジャーデビューして、1stアルバムが2011年の4月とかに出るっていう、それぐらいのタイミングであの震災が起こった。で、このSCHOOL OF LOCK!にも呼んでいただけるようになったりしていて、だから本当に、音楽業界に飛び込んでまだ右も左もわからない中で、“やったるぞ!”みたいな気持ちだったんですよ。僕はね。一方で、とーやまさんも、生放送でSCHOOL OF LOCK!が始まったばっかりの時期なんでしょ?あの時ね」

とーやま委員「俺も、2010年の4月に赴任して、それまでラジオなんてレギュラーでやったことなんて当然ないし、全国ネットなんて、もう当然ないし、で、10代と接することも、まあ、ほぼ無かったから…」

高橋「そっか」

とーやま委員「何をどうしたらいいんだろう…?」

高橋「“校長!”って言われてね(笑)」

とーやま委員「そう。言ってくれはするが、胸、全く張れないし、自信ないし、へこんでばっかだし」

高橋「怒られてたもんね(笑)当時」

とーやま委員「ちょっと待って。こっちだけの話じゃなくて、ゲストにも伝わってたの?(笑)怒られてた感じ」

高橋「いや、だって、このスタジオ…正確に言うと、隣のスタジオなんですけど」

とーやま委員「当時はね(笑)」

高橋「そうそうそう。このTOKYO FMの広いスタジオの中で、作家さんとかディレクターさんが、まあ、スタジオの向こうに居る人とこっちに居る人がいるんですよ。ラジオって。で、とーやまさんはここでずっと喋ってるけど、なんか曲がかかった時とかも、“さっきのあれさ…どうこうでさ…”って、とーやまさんにだけ聞こえるように作家さんが話したりしてんだけど。スタジオの中って全然静かだし、聞こえんのよ」

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とーやま委員「当時、アクリル板もないし(笑)」

高橋「ないし」

とーやま委員「筒抜け?」

高橋「筒抜け」

とーやま委員「これね、まずね、ゲストの前で、これやっちゃだめね。これね(笑)」

一同笑い

とーやま委員「だって、萎縮しちゃう可能性があるから。ゲストが(笑)」

高橋「いや、だから、萎縮はしなかったけど、俺はその時、“あっ、とーやまさんも戦ってるんだな”って思ったの。いろんなことと」

とーやま委員「じゃあそれで、何かしら勇気を僕は渡していたことになってたかもしれないってことだ?」

高橋「今も、とーやまさんの声ってすごいこう…聞くと元気になる声だと思うんですけど、当時、今の5割増しぐらいの、始まったら、“どうも!SCHOOL OF LOCK!!校長!とーやまです!”ぐらいの感じで言ってたの(笑)」

とーやま委員「えっ?このものまねで、金、稼いでます?」

高橋「いやいやいや(笑)」

とーやま委員「今、すげえ似てたんだけどね」

高橋「マジで?似てました?」

とーやま委員「はい」

高橋「で、その前は、“はい、はい”みたいな。“いや、ここ、あそこでちゃんと曲振り行かないとさ、アーティストさんがいるから…”みたいな」

とーやま委員「口調が、“やんも先生”なんだよな。俺は、やんも先生にはめちゃくちゃお世話になってるし、やんも先生との2年間がなかったら今の自分はないって、本気で思ってる」

高橋「うん」

とーやま委員「優先生もあれだよね?いろいろやんも先生とも。(やんも先生は)SCHOOL OF LOCK!の開校当初からいた先生です」

高橋「そう」

とーやま委員「職員のね」

高橋「はい。で、箭内(道彦)さんの『風とロック』の方でもやんも先生はやられてたから」

とーやま委員「そうだ」

高橋「だから福島での『風とロック』のイベントにも、やんもさんがいらっしゃったりしてたし。だから、結構、いろんなところでお会いしてたから。
で、やんも先生は、めちゃくちゃ僕に優しいんですよ。なんだろう…ミュージシャンとか歌い手の人たちには、なんて言うんだろう、ケアする側に立つっていうか、“あ、大丈夫だよ。俺がやっとくからね”みたいな。でも、とーやまさんに接する時は、もう(笑)」

とーやま委員「だけどね。これは、その時は、俺、もう萎縮しっぱなしで、へこんでばっかりで」

高橋「へこんでた。へこんでた」

とーやま委員「もう…ここに来るのが本当に辛かった」

高橋「そうだったんだ」

とーやま委員「だけど、2年とか経った時に、やんも先生は…まあ、俺に言ってくれてたっていうのもあるんだけど、俺の先に10代の生徒がいたわけで。その10代の生徒が明日、楽しく1日を終えることができるのか?明日を迎えることができるのか?気持ちよく学校に行くことができるのか?いや、学校をやめるっていう決心をしますっていう決断をすることができるのか?…俺の言葉にかかっていたから。だからあれだけ厳しく言ってくれたんだっていうのは、まあ、後になってわかるんだけど。でも、あの言葉があるから、今、俺はこうして『教育委員会』でもまだ居ることができているんだなっていうのは、めちゃくちゃ思ってるから」

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高橋「“やんもイズム”だ」

とーやま委員「そして、それを今、優委員がこうやって言ってくれたことで、また改めて気付けたし。嬉しいよ。僕」

高橋「だからこその、今、この『委員会』になってるってことでしょ?」

とーやま委員「それはちょっと、わかんないんだけど…」

高橋「えぇ〜」

一同笑い

高橋「この番組のコンセプトなんじゃないんですか?(笑)」

とーやま委員「いいリアクションなんだよな。やっぱ。俺の好きな、優先生の好きなところいっぱいあるうちの1個。やっぱね、この、リアクショニリスト」

高橋「リアクショニスト?(笑)何が?(笑)」

とーやま委員「気持ちの良いリアクショニストであられる。あなたは」

高橋「あ〜、そうなんですか?いや、俺はこの『委員会』の話をしなきゃいけないなと思ったから喋ったんですけども」

とーやま委員「そこもちゃんと守ってくれてるんだ」

高橋「そうそうそうそう。だってこの番組は、届けたい相手は10代じゃないんでしょ?」

とーやま委員「10代も聴いてくれてるんだけども、まあ、それよりも上の世代とかも、もちろん」

高橋「“その10代の人たちに何を届けるか?”を、我々、『委員会』が話し合うっていう場所なんでしょ?」

とーやま委員「ちゃんと説明してくれるな(笑)設定をちゃんと…俺、ここ半年ぐらい言ってないよ。俺、その設定」

高橋「とーやまさんが、10代とずっと向き合ってきたからこそ、でしょ?」

とーやま委員「まあ、確かに」

高橋「でしょ?だから、教えてくれるってことでしょ?僕にも。“これから、10代とどう向き合っていけばいいか?”っていうのを」

とーやま委員「いや。そんな、なんかおこがましいことは言えないですけど」

高橋「いや。教えてくださいよ」

とーやま委員「…メール持ってんだからさ。メール読ましてよ」

一同笑い

とーやま委員「わかるじゃん。雰囲気で。“もう、メール行きたいんだな、この人は”って。なんで遮ろうとずっとするわけ?」

高橋「3分前くらいから持ってる(笑)」

とーやま委員「見えてるよね?だったら読ませて(笑)“かごの中の毛糸”さんが、なんで、早く私の読んでくれないんだ?って、なってるから」

高橋「“かごの中の毛糸”ってなんですか?」

とーやま委員「ラジオネーム!わかるだろ。流れで!」

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一同笑い

とーやま委員「長いことやってんだろ?JFNでもやってる。ニッポン放送でもやってただろ?」

高橋「“かごの中の毛糸”を想像しようかな、と思って」

とーやま委員「曲ができそうだね。素敵な。いいんだよ、その話は!24歳、栃木県の女性の方が待ってんだから」

高橋「栃木県かぁ〜」

とーやま委員「いるよ。それは。全国ネットなんだから(笑)そこでだから、つっかからないで(笑)つっかかってるつもり、ないかもしれないけど。ごめんね。栃木の方には何も悪いことないですよ」


優くんこんばんは。

アルバム全曲聴きました。
聴く回数が増えるごとに自分の中で大切な曲になっていっています。生きることや死ぬこと、愛や平和といった、すぐに答えの出せない難しい話から、半径5mにいるような人達との関係、この時代に生きる皆が薄々感じていることやどうしていいのか分からないもどかしさなど、日々感じる全方位の感情を歌で表現してくれている感じがして、うまく言えないのですがこんな世の中でも頑張って生きていきたいという気持ちになりました。
RN かごの中の毛糸
栃木県 24歳

高橋「ありがとうございます」とーやま委員「俺も共感できるこの文章がたくさんあって。この“日々、感じる全方位の感情を歌で表現してくれている感じ”っていうのは、まさに、10月5日に発売になった優委員の『ReLOVE & RePEACE』という、この12曲入りの(アルバム)。でも、本当、12個の感情、あるよね?」

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高橋「そうですね。いろんな曲作りの仕方を、この12年間の中で僕なりに覚えてきたつもりなんですけど、“やっぱり感情が言葉に乗っかってしまうなぁ”っていうのは思いましたね。作りながら」

とーやま委員「だから僕ね、もうどの曲も行きたいんですよ。かけたい。聴いてほしいし。だけど、時間も限られてるわけでね。なんだけど、でもその“感情”って話で言えば、特に1曲目、2曲目の『あいのうた』『STAND BY ME!!!!』は…作詞する時は“じゃあこの言葉をもっとこう入れ替えて”とか、“この方が響きやすくなるかな?”とか、“届きやすくなるかな?”とか、いろいろ考えてやられると思うんですけど、なんかこの特に2曲に関しては、もうそういう“バランス”とか、そういったものを…わからない、気にされてるかもしれないけど、でも、とにかくもう出てきたものを全部書いて、メロディーと音に乗せてやれ!っていうのを宣言している2曲だなって思って」

SOL教育委員会

高橋「うんうんうん」

とーやま委員「で、あとは、かっこよかった」

高橋「あ〜嬉しい。ありがとうございます。曲、聴いてほしいですね」

とーやま委員「どっちがいいですか?」

高橋「じゃあ、まず、『あいのうた』を聴いていただきたいですね。アルバムの中でも1曲目ですし」

とーやま委員「12曲の中では、『あいのうた』って、いつぐらいにできてんですか?」

高橋「『あいのうた』は今年ですね。今年の2月ぐらいに、まずこれの元になるのができて。で、最初、ワンコーラスだけ作って、作ったまんまにしてたんですけど、で、最後に書き上げたのが、今年の6月ぐらいかな?」

とーやま委員「このアルバムはもう作るっていうのが決まってて、で、『あいのうた』ができたってことすか?」

高橋「これはちょっと微妙で…。アルバムは作ろうとは思ってたんですけど、それとは別に、結構、毎日のように、何かしら作ってたんですよね。“もしかしたらこれ、言葉がきついから、それこそラジオでかけられないかもしれないし”とか。でも、そこで萎縮しちゃって書かないっていうのは良くないなと思って。そこらへんだけはミュージシャンとして健全でありたいから、だから、“まあ最悪どこでもかけられなくてもいいから、まず書いてみよう”みたいな気持ちで書き出して。
だから実はその後、いろいろ戦うことになるんですよ。“この歌詞はやばいかもしれない”とか、何度か壁にぶち当たって。で、もっと、よりそういうのもクリアした上で、かけられるし、よりみんなに寄り添える歌詞に書き上がったなって思ってはいるんですけど。ただ、おおまかのところで調整はちょっと入ったけど、とーやまさんがさっき言ってくれた通りで、この曲に関しては、あんまりそういう、論理立てて、順序立てて整理整頓して作るっていうよりは、本当に、心の中に手突っ込んで、ぐっと言葉を出して、バーンってブン投げた、みたいな(笑)そういう作り方だったような気がします」

SOL教育委員会


M あいのうた / 高橋優



とーやま委員「もしかしたら、このタイミングで“この曲を初めて聴いてます”って人もいるかもしれなくて」

高橋「はい」


高橋「嬉しいな〜」

とーやま委員「たしかにまあ、表現が強いところもいっぱいあるじゃないですか?さっきも、優先生もお話ししてましたけど。
でも、こういう歌はもっとあっていいのかな?とか、とも思ったんですよ。やっぱりどこかで、“怖い”とか言えなくなってるところも正直あるじゃないですか。僕、ラジオやっててすら思うんで」

高橋「はいはい。難しいですよね…」

とーやま委員「言い方とか。“今の言葉で、逆サイドの人がどう思うんだろう?”みたいなことも。でも、なんかそういうのも突破して…しかもアルバムの1曲目でしょ?これ」

高橋「そうです」

とーやま委員「…に持ってきてるっていう優委員の覚悟とかもすごく感じたし」

高橋「うんうん。聴いてくれてる人たちと分かり合える言葉っていうのを、曲を書く時に探すんですよね。僕。自分の中にある気持ちの中で、“この気持ちはあの人も持ったことあるんじゃないかな?”とか“この気持ちは分かりあえる部分があるんじゃないのかな?”っていうのを探して行く中で、それがなかなか難しかったんですよ。この2年間。みんながどう思っているのかが、本格的に見えづらくなってきたなって思ってて。
もうちょっと、10年前とか、それこそ何か1つのことが起こっていると、“いや、頑張って乗り越えよう”とかあったけど、この2年間に関しては、“乗り越えよう”でもないっていうか…なんかもうちょっと“恐れていよう”とか言う方がしっくりくるのかな?…とか思っちゃうぐらい、わからなくなった時期もあったんですけど、その中で、今、Twitterで言ってくれた人の感想はすごく嬉しくて。“すっと入ってくる”ってことは、きっとその人もこの曲のどこかの言葉に、もしかしたら思い当たることがあったのかな、とか。うん。すごい嬉しい」

とーやま委員「発売になっております。高橋優委員の8枚目のアルバム『ReLOVE & RePEACE』より、1曲目、高橋優で『あいのうた』!

“愛”と“平和”について思うこと




高橋「的確なことだけ言ってくれるなあ。やっぱりね、俯瞰してる人が1番偉いよね。以外と、話してる時ってわかんなくなっちゃう。時間とか見ないで喋っちゃったりしますよね」

とーやま委員「そうね。でも、あっという間に、もうあと20分切ってるんですよ」

高橋「やばいね。時間の感覚が」

とーやま委員「テーマに行けてないんですよ。まだ」

高橋「何喋ってたんだ?いままで。俺ら」

とーやま委員「えっと…グランジさんの話が、主に」

高橋「グランジだ(笑)」

とーやま委員「あれ、要らなかったです」

高橋「いや、グランジの話、したいな」

とーやま委員「いや、要らない」

高橋「あ、もういいの?」

とーやま委員「俺、アルバムの話、まだいっぱい聞きたいこと、書いてきてて。メモで」

高橋「あ〜ほんとだ。いっぱい書いてくれてる」

とーやま委員「どうしよう?でもテーマ…あのさあ…」

高橋「そうそう。今日のテーマの話」

とーやま委員「いや、でも、曲のさ…その、“7と8の間には一体何があるんだ?”って。これ、アルバム聴いたらわかるんですけど」

高橋「あ〜はいはいはいはい」

とーやま委員「とか…“ラストの曲の俺はめちゃくちゃ好きなフレーズがあって、その話もしたい”とか、あの、あと、『雪の筆跡』、あれ、めちゃくちゃいい曲」

高橋「うわぁ、嬉しい。それ、かけましょうか?」


私は自分と身近な人たちが健康でなるべく笑顔でいられる日常を過ごせることが平和だと感じます。
RN 友

とーやま委員「あ、今日、ちなみに…ごめんなさい。これテーマなんだ」

高橋「そうですよ。今日のテーマ」

とーやま委員「優委員の『ReLOVE & RePEACE』というアルバムのタイトルから、“愛”と“平和”について、少し考えてみようではないか

高橋「あ〜いいですね」

とーやま委員「みなさんなりに、“愛とは何か?”、“平和とは何か?”、考えたことなかったらそれでもいいし…っていうのを、今日、募集している中での、今のメールですね」

高橋「僕ら喋ってないのに、もう送ってくれて…やっぱりリスナーのみなさんが番組を支えてくれてるんですね」

とーやま委員「察する力がすごいんだ。みんな。ありがとう。みんな」

高橋「ありがとうございます」

とーやま委員「(メールをもう一度)頭から…」


私は自分と身近な人たちが健康でなるべく笑顔でいられる日常を過ごせることが平和だと感じます。
健康と笑顔があれば、大抵のことは何とかなるんじゃないかなぁ。
お気楽すぎますかね?

高橋優委員のReLOVE&RePEACE毎日聴いています!
今は優さんから届いたお手紙のような「雪の筆跡」がとても好きです。
RN 友さん

とーやま委員「まずこの、“健康と笑顔で大抵のことは何とかなるんじゃないかな?”と友さんは思ってるっていうのに対してはどうですか?」

高橋「健康ってほんと大事で、フィジカルの健康と、メンタルの健康があると思うんですよ。でも、どうしたってやっぱりみんなフィジカルの健康の方のお話をしがちな気がしてて。
でも、笑ってても本当に腹から笑えてない時っていうのは、やっぱりちょっとメンタルは無理してて、そっちは健康的じゃない時もあるじゃないですか?」

とーやま委員「はい」

高橋「そうやって結果的に後でフィジカルにも来て健康じゃなくなっちゃったりするから、僕はどっちも健康であるべきだなとは思います」

とーやま委員「そのために、優先生だったら、あるでしょ?きっと、例えば、“あ、今、自分のメンタルの健康が損なわれ始めているなぁ”とか、そういう時に何かすることとか、何かあるんですか?心がけてることとか」

高橋「僕、結構ノートにものを書くんですけど、1回、左の方のページに、もう、憎悪を全部出す。“もうあの人嫌い!むかつく!もう最悪!”とかバーって書いちゃうの。出し切っちゃって、意外と書くと、“あれ?なんかすげーちっちゃなことで、俺、イライラしてたんだな…”とか、“大したことなかったかもな”と思ったりするし。で、書き足りなかったら、もうとにかく、1ぺージになっちゃってみる。書いて。
で、絶対にそれだけで終わらせずに、その隣のページとか、憎悪を吐き出した横に、“じゃあ、その人たちに感謝できることは何かな?”っていうのを確認するんですよ」

とーやま委員「そこがめちゃくちゃ大事かもしれないね」

高橋「その人の良いところとか、あと、どうしてもまあ、嫌いな人は嫌いでしょうがないかもしれないじゃない?どうしたって好きになれないかもしれない場合もあるじゃん。だったら、逆に“好きな人は誰か?”とか、自分にとっての本当、ポジティブな方のものも、1個でも多く書いておく。それやると、わりと気持ちの整理がつきやすくなるかなって」

とーやま委員「めっちゃ大事だと思う。その、“負”で終わらせずに、ちゃんと、少しでも上を向いて作業を終えるっていうことの大切さ、よね」

高橋「そう。路上ライブやって時とかも、結構、“なんでお客さんいないんだ?”みたいな、“うわ、ダメだ。もう才能ない。俺、ダメだ”とかって書いて、“だけど、待ってよ”って。“1人でも立ち止まってもらうために、じゃあどうする?”っていうのを隣に書く…みたいな。“自信のある曲、1曲だけを歌い続けよう。立ち止まってもらうまで”みたいな。とか、そういう風に、自分で打開策みたいなのを考えるっていうね」

SOL教育委員会

とーやま委員「なんか、今の話と…さっきのRN 友さんが、特に好きな曲がこの『雪の筆跡』だっていうことを言ってて、『雪の筆跡』も、今の話に通ずるところもあるよね?」

高橋「『雪の筆跡』は、この曲を書かせてもらった時っていうのは、それこそさっきも言ってもらった、最近、ラジオ番組をいくつかやらせてもらってるんですけど、こんな時代だからこそ、あえて手書きのお手紙を読ませてもらう、みたいな機会をいただいたんですよ。手書きのお手紙って、書いて、消して、なんか消しゴムの跡とか残ってたりとか」

とーやま委員「あ〜、書き直した跡?」

高橋「そうそう。で、紙がちょっと汚れてたりとか、そういうのもひっくるめてメッセージを読んだりするじゃないですか?」

とーやま委員「うん」

高橋「それが結構、僕は、味わいっていうか、好きだったんですよ」

とーやま委員「ちゃんと時間も、労力もかけて、届けてくれたんだな、っていう」

高橋「そう。その汚れている部分に、僕は、人間性が結構出るんじゃないかなっていう。でも、今って、その汚れている部分とか、文字の背景だとか何だとかっていうことよりも、デカイ文字で一言、“誰それが不倫した”とかボーンって出ちゃえば、もうその文字だけを受け取って、なんて言うんだろうな?その背景とかまで想像することってあんまりしてないのかな、と思って」

とーやま委員「たしかに。そこから、強くて厳しい言葉の応酬が始まる感じが、僕はすごいしている」

高橋「ね」

とーやま委員「“その奥に何があったか?”ってことよりも、“表面だけ掬い取って”って言い方はよくないかもしれない…でも実際そうだよね。そこでやり合いとか始まる、とかが多いなって思う」

高橋「なんか、白黒はっきりつける。“どっちなの?”みたいな。でも、その、どっちともつかないとこら辺に、人間性みたいなものがいっぱい隠れてて面白いんじゃないかなと思った時に、あの雪の歌を書きたいと(思った)。
その一方で思ったんだけど、雪景色って真白くて綺麗だってみんなよく言うけど、北国育ちの自分としては、綺麗な雪景色って人の手が触れられてない、つまり“人間性がない景色”なんですよ」

とーやま委員「うん。生活してる感じもない」

高橋「そう。人間が生活している雪景色ってのは、汚いんですよ」

とーやま委員「土の色とか」

高橋「土の色とか、人の足跡とか、車の跡とか、たくさん残っているから。だから、僕らがいる、僕らが生きている意味ってのは、ある意味そういう綺麗な景色を汚して足跡をつけたりしてるってこと。汚れてることが悪いことじゃないんじゃないのかな?っていうようなことがあって。その辺をちょっと歌詞にしたいなあって」

SOL教育委員会


M 雪の筆跡 / 高橋優


とーやま委員「僕、この曲ももちろん大好きで」

高橋「ありがとうございます」

とーやま委員「みなさんと一緒でね。で、特に、まあ、歌ってること、歌詞も、なんですけど、アレンジがすごくシンプルでしょ?」

高橋「そうなんですよ」

とーやま委員「なんかね、サビのところで、もっとなんか楽器足されるのかな?って思ってるんだけど、そのまま行くじゃないですか。そこが俺、すごくいいなと思って」

高橋「ああ、もう、嬉しいっす。それ」

とーやま委員「なんか理由はあったんですか?」

高橋「あります」

とーやま委員「“シンプルにしよう”っていう」

高橋「この曲、アルバムの中で最後に出来たんですよ。元はあったんだけど。レコーディングは最後にしたんですけど、他の曲が結構、さっき聴いてもらった『あいのうた』とか、ちょっとゴスペルみたいな声が入ってたりとか、わりとこう、豪華な音がたくさん…」

とーやま委員「ストリングス入ってる曲もあるしね」

高橋「そうです。ありがたくて、それはそれでいいんですけど、どこかで“ギター1本持って歌ってる曲みたいなのもほしいな”って思っちゃう自分がいて。
で、アレンジャーの池窪浩一君っていう人に、“プリプロ”っていって、曲をバンドバージョンにしてもらう作業があるんだけど、最初、もうちょっと豪華なのが来たんですよ。でも、“これはアコギと高橋が見える感じの曲にしたいんですよね”みたいな感じでお願いして。引き算引き算で。
だからサビもおっしゃった通り、別にサビが始まったから新しい楽器が入るっていうんじゃなくて、どっちかというと、歌がしっかり、歌詞が聴こえる曲にしたいなっていう。
今、このアルバムのキャンペーンをやらせてもらっていて、こうやって生で喋っていて、『雪の筆跡』の話をしてもらったの、多分、初めて」

とーやま委員「え?そうなの?」

高橋「すごい嬉しい。かけれて嬉しいですよ」


愛も平和も食卓にあると思います。家族で食べるのはもちろん、一人で食べてても、自分で選んだお店や献立という楽しみがあります。
なんと言ってもご飯は明日の自分を作るものだから、それを大事にできるのは平和であり、自分も含めて作る人が食べる相手を思いやる愛だと思ってます。
報道で戦場などで食事がただの作業になっているのを見ると、つらいです。
世界中のみんながおいしくご飯を食べられるようになって欲しいと願ってます。
RN ぽんたな
福岡県 47歳

高橋「ホントだ。いいこと言う」

とーやま委員「素敵なメッセージ」

高橋「とーやまさんは、どう思いますか?“愛”と“平和”については」

とーやま委員「俺?」

高橋「うん」

とーやま委員「自分なりには、まあ、答え持ってないとダメだよなと思って、考えてきて、だけど、やっぱり大それたことは言えないなと思ったんですが、“最近、何で俺は愛を感じたかな?”って考えようと思って。これなら、多分、誰でも出来るじゃないですか?そしたら、ちょうど先週のこのSCHOOL OF LOCK! 教育委員会で、半年間、矢沢永吉BOSSがレギュラーでやってくれた(『矢沢LOCKS!』)んですよ。で、俺がボスと相対して、お話聞かせてもらうんだけど、最後の最後で、それまで1度も俺、名前で呼んでもらったことなかったんだけど、“とーやまさんのおかげで楽しくできました”っておっしゃってくれて」

高橋「うわ〜、しびれるね!」

とーやま委員「名前、言ってもらったことが、俺、もうめちゃくちゃ幸せで、3日ぐらいずっとそんな気持ちでいられたの。BOSSが目を見て、自分の名前を呼んでくれたっていう」

高橋「すげえ話だな〜」

とーやま委員「今振り返ったら、なんか、俺は、すごくそこに愛情を感じてですね。わからない。BOSSは、もう何気なく言った、おっしゃった言葉かもしれないんだけど。
…となると、“名前を呼ばれること、名前を呼ぶことが、自分にとって、愛を伝えるとか、もらうってことなのかな?”って思った」

SOL教育委員会

高橋「相手が矢沢さんっていうことももちろんすごいけど、でもそんなことなのかもしれないですよね。食事も、名前を呼ぶことも、誰でも毎日やってることじゃないですか。でも、そういう当たり前みたいなことが、尊く思える瞬間ってすっごい“愛”を感じるじゃないですか」

とーやま委員「うん」

高橋「名前を呼んでもらうだけでもね。そういう身近なものなのかもしれないよね」

とーやま委員「優委員はどうなの?“愛”と“平和”と」

高橋「あ〜、最後に…いつ名前呼んでもらったっけなあ?」

とーやま委員「そんな寂しい毎日ってことですか?僕でよければいくらでも呼ぶよ。“優ちゃん”がいい?」

一同笑い

とーやま委員「のろけちゃったよ。最後の最後にのろけちゃったよ」

高橋「呼び捨てがいいかな?」

とーやま委員「いや、でも、ちょっと、恥ずかしいんだよな…呼び捨て…」

高橋「でもほら、歳はとーやまさんの方が上だから」

とーやま委員「43。優委員はいくつだっけ?今年」

高橋「今年、39になるけど、まだ38」

とーやま委員「世代としてはまあ、ほぼ一緒ぐらい」

高橋「ほぼ一緒だから」

とーやま委員「今日はかけられない曲がいっぱいあってさ。でも、素敵なアルバムだから、本当に聴いていただきたいなって」

高橋「是非、聴いて欲しいです」

とーやま委員「で、この曲たちが生まれたのはどこなんだ?って言ったら、やっぱり俺の目の前にいる、この1人の人間の心から全部生まれているものであって。で、話を聞いて、“あ、やっぱりこの人から出る曲たち、アルバムたちだな”と思ったから…改めて、あの、俺、優のこと好き

高橋「あっ…呼び捨てしてくれた。俺はなんて…?とーやま?」

とーやま委員「下。下。“大輔”。歌、始まるぞ」

高橋「大輔」

とーやま委員「あ〜優!」


M 勿忘草 / 高橋優


とーやま委員「もう、終わり」

高橋「えっ?もう終わりなの?」

とーやま委員「終わりなんですよ」

高橋「今『勿忘草』がかかってる間にさ、すごい嬉しいことをスタッフさんと2人で喋ってくれて。それを言ってほしい」

とーやま委員「2人とも、このアルバムを聴いて、他になんかスマホいじりながら聴くとか、そんな瞬間がなく、エネルギーとか、優委員のそのパワーに奪われて、アルバム最後まで到達したっていうことを、今、曲中に伝えてた」

高橋「嬉しいですよね。だから、ダウンロードの時代で、その1曲だけ、ピンポイントで聴いてもらえるのも嬉しいんですよ。嬉しいんですけど、そういう風に、今、とーやまさんのお隣にいる作家さん」

とーやま委員「サワカリー先生」

高橋「…も、そうやって言ってくれて。“気迫を感じた”って言ってくれた」

とーやま委員「それを曲中に伝えたら、優委員が、“それ放送で言ってくださいよ”って」

一同笑い

高橋「なんで今言うの?と思って」

とーやま委員「ちょっと冷めました。その瞬間に。僕は」

高橋「だって、すげー嬉しいこと…」

とーやま委員「でも、直接伝えるでいいでしょ?別に」

高橋「みんな巻き込んで行こうよ。それは。聴いてくれてる人たちと一緒に、そういう話しようよ」

とーやま委員「ダメだ…終わりだ…7と8の間に何があったのか?聞きたかった。『forever girl』って6曲目、聴いて。謎なんだよ。俺、調べたんすよ。“7と8の間”って検索した」

高橋「グランジの話、まだ途中だったな…」

とーやま委員「それはいいんだよ。そうしたら、大阪の船場に、7号館と8号館の間に、カフェチェルシーというのがあって、多分、これはそのことを言ってるんじゃないかな?と思ってんだけど、違うかな?」

高橋「あと9秒だって(笑)」

とーやま委員「もう終わりだ。じゃあ、またね。優委員」

高橋「またね」

とーやま委員「元気で」

高橋「また」

とーやま委員「バイバイ」

高橋「またね。大輔」

とーやま委員「優…」

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この後記の放送を聴く

聴取期限 2022年10月14日(金)PM 11:00 まで



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