とーやま委員「RN ミスターレイニーは、僕、とーやまのいろいろな活動の告知をSCHOOL OF LOCK!掲示板の中で、いまだに、し続けてくれている。“まだやってくれるのかな?”と、僕は、たまに、“ミスターレイニー検索”をしています。今週も、しっかりとしてくれていた。どうもありがとう。
今日はまず、冒頭からいくつかのお話をします。TOKYO FM系列、JFN系列34局ネットの『AuDee CONNECT』という4月から始まった番組があります。狩野英孝さんだったり、いろんな方が担当されています。そのうちの一曜日を『ダウ90000』という劇団を主宰されている蓮見(翔)君がやられている。
とーやまは、先日、そこにゲストに呼んでいただきました。
なんと蓮見君は、僕が10年間、担当していたSCHOOL OF LOCK!を聴いてくれていたんだとか。元生徒が担当している番組ということで、僕は喜んで行かせてもらいました。そこで“SCHOOL OF LOCK!のとーやま校長ってどういうイメージでした?”と聞いてみました。そうしたら彼はこう答えたんです。
“BUMP OF CHICKENが好きだったんで、SCHOOL OF LOCK!の中の『BUMP LOCKS!』を聴いて、新曲とかを楽しみにしてました”と。それから“能年玲奈ちゃんの『GIRLS LOCKS!』で、壺を割るくだりがあって、それがめちゃくちゃ面白かったです”なんて話もしてくれました。続けて、“あとは?”と掘り下げて質問してみたんですよ。すると…“SCHOOL OF LOCK!には『もっと楽しくしてやるよ』ってセリフがありましたよね?あれが面白かったです!”って…。
それは、よしだ元教頭のセリフなのね…俺のところは全然聴いていなかったということがわかりました…。
でも、ダウ90000の蓮見君は、コントもネタもすごくおもしろい方です。近々、単独ライブなんかもあるはずなのでぜひ」
とーやま委員「それからこんな話もしておこう。みなさんは、窓ガラスを割ったりしないように気をつけてくださいね。不慮の事故が起きてしまうことはありますけど…僕、自宅のマンションのベランダで、布団を干して、その布団を叩こうと思ったら空振りしてしまって、布団たたきがガラスで出来ている柵に当たってしまって、わりと大き目なヒビが3つほど入ってしまいました…。“これ直せますか?”と業者さんに確認したら、“473,000円かかります”とのことでした。“この値段はおかしいだろ?”と思って、他でも見てもらったんです。でも“30万円ぐらいはかかる”と言われました。一応、保険には入っているんで、それが効くのかな…なんて思ったりしています。
で、最初の473,000円の業者さんに、“他のところで見積りが30万でしたけど”って伝えてみたんです。そうしたら連絡が来まして、“373,000円になります”とのことでした。“他の見積り価格を伝えないと、10万円も高いんだな…”と思いました。
生活していると、様々なトラブルが起こります。なので、そういった、トラブルを回避できるような『トラブル回避教育委員会』みたいな企画もいつか出来たらいいなと思ったりしました。1人暮らしの方も聴いていらっしゃるでしょうからね。何か思い当たるトラブルとかがありましたら、ぜひ、Twitterでつぶやいたり、メールとかLINEで送ってもらえたら嬉しい」
とーやま委員「そして、次が、今日のオープニング、最後のお話になります。これが、どでかい大きな発表なんです!
なんと!今月からこのSCHOOL OF LOCK! 教育委員会の中で、とあるレジェンドミュージシャンのレギュラー講義がスタートいたします!
そのレジェンドミュージシャンとは、日本人のロックミュージシャンとして初めて日本武道館のステージに立った男!日本武道館のステージに立った回数146回!今年でデビュー50周年!長いキャリアの中で、なんとこれが初のレギュラーラジオ!
これから毎月、第4金曜日に声を届けてくれます!そのレジェンドミュージシャンとは…!」
<矢沢永吉ボイス:「矢沢永吉です!よろしく!」>
M 黒く塗りつぶせ / 矢沢永吉
とーやま委員「これは、マジです!今月から毎月、第4金曜日は、矢沢永吉、永ちゃんによる特別講義『YAZAWA LOCKS!』が開校します!
初回は4月29日(金)!ティザーサイトが既にオープンしている!みんなからのメッセージを待ってます!
お聴きいただいた曲は、矢沢永吉『黒く塗りつぶせ』でした!」
とーやま委員「さあ、そして本日の生放送には…来てくれたのかよぉ〜」
谷口「なんすか?その…青と紫とも言えないパーカーは?」
とーやま委員「お気に入りのパーカーのカラーリングにいきなりもの申すんじゃないよ!(笑)」
谷口「何色か、判別できないじゃないですか?」
とーやま委員「じゃあ言わせてもらうけどさ、あなたのお召しになられているそのコーデュロイのやつは、黄色なの?黄土色なの?」
谷口「これは、どう見ても、“辛子色”でしょ?色彩感覚を疑いますよ?(笑)」
古賀「今日は弱いな…(笑)」
とーやま委員「仲間に“今日は弱い”って言われてるじゃん(笑)」
谷口「今さっき、ワンマンライブをやって来たところなんだよ!」
とーやま委員「LINE CUBE SHIBUYAで、大事な大事なライブを(笑)」
谷口「そうだよ(笑)さっきまでだよ。8時半過ぎくらいまでやってたから!」
とーやま委員「それなのに、この生放送に駆けつけてくれたってことか?」
谷口「そうだ」
とーやま委員「じゃあ、自己紹介をしてくれ!」
谷口「『KANA-BOON』の谷口鮪です!」
古賀「ブルボン古賀(古賀隼斗)です!」
<イェーイ!>
とーやま委員「初めてこの番組を聴いてくれている方は、古賀君のことを“ブルボンの社員さんなのかな?”って思ってる(笑)」
古賀「“KANA-BOONのギター”とか、言ってないですからね(笑)」
とーやま委員「『KANA-BOON』は、SCHOOL OF LOCK!の“走る!体育の講師”として、2006年からレギュラーを担当してくれていた。僕は校長先生時代に、何度も何度もお会いさせていただいています。その時に、古賀先生とは、お互いに“ブルボン好き”として通じ合う仲になったんです。でも、そんな古賀先生…今日は、顔色が真っ白だけど…」
古賀「顔色、悪いですか?(笑)」
谷口「ワンマンライブ後なんでね(笑)」
とーやま委員「ライブの直後にゲストに呼んじゃうこちらもダメだよね(笑)」
谷口「こんなことはそんなにないですよ。ライブを終えて、はるばるここまでやって来た」
とーやま委員「まだエネルギーは、残ってますか?」
谷口「僕は、ライブの後、アドレナリンが残るタイプなんです。だからまだまだ元気!」
古賀「僕も、アろレなインが…(カミカミ…)」
とーやま委員「口が回ってないぞ!(笑)」
一同笑い
とーやま委員「KANA-BOONは、3月30日に、ニューアルバム『Honey & Darling』が発売になりました。
リリース後、初めてのライブだったんですよね?」
谷口「そうです」
とーやま委員「ベース担当のマーシーさんがね…」
谷口「この2年間、サポートメンバーとして、KANA-BOONを支え続けてくれていた遠藤昌巳(マーシー)が、4月1日から正式メンバーとなりました」
とーやま委員「ということもあって、今日のライブは、とても大切なものだったわけですよね」
先ほど、KANA-BOONのライブに行ってきました!すごすぎて、最高すぎて、KANA-BOONって何なんだ?!となりました!なんなんでしょうか。新生KANA-BOON、とにかくすごいライブでした!
古賀「嬉しいですね!」
谷口「よかったよかった!」
とーやま委員「こんなライブを終えて今は、どういう気持ち?」
谷口「今日のライブは、本当にぶっちぎりでしたね。この2年、先ほど話題に挙がったマーシーとの体制でやってきた中で、一番いいライブができた!
彼がメンバーになって初めてのライブだったんだけど、とにかくすごかった。ニューアルバムの曲を初めて人前で演奏したんです。録音音源を超えるエネルギーを出せて、“いいアルバムを作れたな”って思えた」
古賀「とにかく最高だったね。“このアルバムの曲たちをうまく伝え切れるのか?”みたいなところは、少し不安でもあったんです。でも、1曲目の1発目の音を出した瞬間に、そんな悩みは、一瞬で解消された。普段は“実質、泣いてた”とか言ったりするんですけど、今日は本当に涙がこぼれそうになった」
谷口「こぼれそうに?(笑)」
古賀「数滴、こぼれたよ」
とーやま委員「それは、集まってくれている皆さんの顔とかを見たから?自分たちの曲やフレーズに、心を揺り動かされたから?」
古賀「そうですね…でも、お客さんの笑顔とウェルカム感に感動しました」
谷口「嬉しかったね」
鮪先生、古賀先生、こんばんは!!
私は今日KANA-BOON先生のホールツアー初日、東京公演に行きました!!
高2振りにKANA-BOON先生のライブに行き、今はその余韻に浸りながらメッセージを打っています。
どの曲もとても思いが伝わってきて、音源以上に心に響きました。古賀先生のギターもとても印象的でした。
そこで、おふたりがこの曲に込めたメッセージを是非お聞きしたいです。
これからもずっとずっと応援してます。本当に大好きです!!!!!!
アルバム「Honey & Darling」は、私にとって「ひかり」です。
今日のライブでも、曲それぞれの良さが音源以上に伝わってきて、思わず涙が出ました。本当に素敵な「ひかり」をありがとうございます!
谷口「嬉しいです」
とーやま委員「ニューアルバムの『Honey & Darling』の13曲目かな?」
谷口「はい」
とーやま委員「『ひかり』という曲があります。この曲に込めた想いは?」
谷口「『ひかり』は…出来た当初よりも、後になって意味が深いなぁと感じるようになった曲です。ライブの練習をしていく中で、“『ひかり』が、結構、重要な存在なんじゃない?”っていう言葉が、スタッフサイドからもありました。それで僕たちも改めて“『ひかり』が、このアルバムを楽しめる理由、軸なのか?”と、気付かされました。だから、僕らの中では、“いま、来てる曲”です。“『ひかり』はいい曲だな〜”っていう感覚がすごくあります」
M ひかり / KANA-BOON
とーやま委員「僕は、このニューアルバム『Honey & Darling』を、何度も何度も聴かせてもらいました。でも、こうやってラジオの電波を通して聴くと、さらにめちゃくちゃいい曲ですね!」
谷口「みんなで一緒に聴くっていうのは、すごく嬉しいです」
とーやま委員「この『ひかり』という言葉が、このアルバムでは重要ですよね。他の曲にも『ひかり』が散りばめられていたりするし」谷口「意図的に、『ひかり』を、たくさん、いろんな曲に塗そうっていう感覚はなかったんです。自分が、休業期間をいただいていたことが関係あるかもしれません。休んでいる間は、暗闇の中にいた。だからこそ見えた光がある。それは、普段の日常生活ではきっと見えなかったであろう光たちなんです。それを、僕には見つけることができた。そんなことから、ニューアルバムでは、いろんな曲に『ひかり』という言葉が登場したりするのかな…?」
とーやま委員「改めて、KANA-BOONは、先月、ニューアルバム『Honey & Darling』をリリースされました。
…ということで、今夜のSCHOOL OF LOCK! 教育委員会は、このアルバム『Honey & Darling』2万字インタビューという企画で!」
谷口「2万字は、長いです!長い!(笑)」
とーやま委員「お2人、各々、2万字ずつです(笑)」
古賀「もう“ブルボン”って、言いまくろうかな?(笑)」
とーやま委員「それだと、“ブルボン2万字インタビュー”に、なっちゃうから(笑)
ということで、KANA-BOONのニューアルバム『Honey & Darling』から、13曲目の『ひかり』でした。
この後は、時間の限り、アルバムに関する様々なお話を聞いていきます」
古賀「誰が2万字をカウントするの?」
とーやま委員「“野鳥の会”のみなさんです(笑)では、行きます。
このニューアルバムのラスト、15曲目には、『メリーゴーランド』という曲がある。全体を通して聴いて、僕がまず思ったのは、『HOPE』って曲があって、“希望”とか、それこそ“ひかり”とかが描かれているんだけど、このアルバムには”生きる”と“死ぬ”が入っている。“曲をメインで作った鮪君は、本当に死を意識したんじゃないか。そういう人が作ったアルバムだな”って、感じたの。だからこそ、最後の曲『メリーゴーランド』が、輝いて勢いを持っている。
鮪君は、休養期間にいろんなことを考えたわけでしょ?」
谷口「そうです」
とーやま委員「それをなんとか言葉にした。それをメロディに乗せてくれた。“よく、してくれたな!”っていう気持ちが、僕にはある」
谷口「“ミュージシャンでよかったな”とは思いました。自分の中に大きな壁があった。それが、すごく崩れて何かがあった。でもそこで、僕たちは幸いそれを表現することができる。楽しいことだけじゃなくて、悲しみさえも音楽にすることができる。それが、僕たちミュージシャンのよい所というか…他の職業の方だったら、そういういろんな気持ちのやり場がなかったり、発散させる術、消化させる術がなかったりすると思う。でも僕たちは、“音楽”に昇華することができる。
だから、それ自体、そのこと自体に、もう1度、向き合って、自分なりに形にしようと思った。そうすることで、“自分が生と死に向き合った”という事実が残る。今の自分や自分たちがあるのは、本当にこのアルバムのおかげだと思います」
とーやま委員「古賀君は、その休んでいる時の、生きるとか死ぬとかに向き合っている鮪君を、間近に感じていたわけでしょう?どういう風に見えていたんですか?」
古賀「僕が想像できる以上の、想像できないほどのものを、多分、抱えていた。でも、やっぱり、僕は何もすることができない…。僕自身も、嫌なことや悩みはあります。でも、鮪が抱えていたものは、僕とは比べ物にならない。それを身近で感じていました。
そんな鮪が、こういう“生きるっていうことに対しての詞”を書いてくれたっていうのが、僕にはすごく大きいことでした。聴いてくれたみんなを始め、いろんな人にパワーを与えられているんじゃないかと思います」
とーやま委員「そんな中で、このアルバムが作られたわけじゃないですか。僕は、どの曲にもいろんなこと思ったんですけど、中でも9曲目の『alone』のギターソロは、何回聴いても、テクニックとか、そういったもので弾いてるんじゃなくて、心の中とか魂がそうさせてるんだろうなっていう風にしか聴こえなかった」
谷口「まさに」
古賀「その通りですね。よく、アコギでのソロを家で作って、鮪に送ったりするんです。今回、『alone』のギターソロに関しては、もう自分の思うがままというか…鮪の近くにいて、その心情とかは感じていたし…“その鮪から、こういう言葉が出たんだ”と聞いて、感情をそのままにギターを弾いたら、ああいったソロになりましたね」
M alone / KANA-BOON
とーやま委員「なんか、泣いているみたいにも聴こえるな…」
谷口「古賀にしか弾けないギターですね」
古賀「自分で言うのもなんですが、最高ですね。ギタリストとして、このソロが弾けたっていうのは、すごい財産だと思います」
とーやま委員「先月発売になりました、KANA-BOONのニューアルバム『Honey & Darling』から、9曲目の『alone』でした。
…ここまでで、大体、1200字くらいかな?(笑)」
谷口「全然、足りてないですよ(笑)」
とーやま委員「残り時間が、20分ないので、めちゃくちゃ早口で喋ってもらいます!(笑)」
谷口「マシンガントークですね。わかりました!(笑)」
とーやま委員「行ける?(笑)」
谷口「行けます行けます!(早口)」
とーやま委員「古賀君も、マシンガンで行ける?」
古賀「僕は…全然…大丈夫です…(ゆっくり)」
とーやま委員「遅いわ!(笑)そんな、ゆうちょうしゃ(悠長さ)…いらないんですよ!(笑)」
谷口「全員が疲れてる…(笑)」
一同笑い
ハニダリ東京行きました!!!
KANA-BOONの曲はずっと前から聴いていたけど、ライブは今日初めて行きました。ずっと行きたかったけれどリプレイツアーに行けなかったので、めちゃくちゃ楽しみにしていました。 伝えたいことがあるのでライブの感想より先に伝えさせてください。
元々聴いていて、特にバトンロードは大学受験の時にめちゃくちゃ聴いていました。でもそんな中、まぐさんの休養が発表されたのは第1志望の受験が終わって、ホテルの部屋に着いてスマホを開いた時でした。ニュースを見た瞬間まじかと思いました。合格発表の日を待つまでもKANA-BOONを聴いていて、聴く度にまぐさん大丈夫かなと思っていました。心の片隅で、どうか死にだけはしないでほしいとも思っていました。
それでもまぐさんは復活してくれて、去年の4月のお台場ライブをオンラインで見た時、「まぐさんが帰ってきてくれた!!!」と感動でいっぱいでした。
そしてやっと今日初めてKANA-BOONのライブに行くことが出来ました。
1階席の1番後ろだったけどめちゃくちゃ良く見えて、音圧も声もガンガン届いてほんとに最高でした。マーシーさんが紹介された時に長い大きな拍手が鳴ってそれに泣きそうになりました。聴きたかった曲も聴けました。特に本編の最後の曲は「生きろー!この先何があっても生きろよ!!!」って言ってるように感じました。
本当に本当に最高でした。まぐさん、古賀さん、マーシーさん、こいちゃん、ありがとう!!!
そして結構時間が経ったけれど、まぐさんに おかえりなさい、戻ってきてくれてありがとうと伝えたいです!
谷口「こちらこそですよ。ありがとうございます!」
とーやま委員「たくさんの気持ちがこもったメッセージです」
谷口「帰って来てよかったと思う」
とーやま委員「まだライブは残ってますけど、今日、LINE CUBE SHIBUYAで素晴らしい公演ができたのも、ニューアルバム『Honey & Darling』が完成したからなわけです。
発売から少し時間が経ちましたけど、このアルバムには、どんな反響がありましたか?」
古賀「今回のアルバムで、僕のギターに対しての向き合い方が結構、変わったんです。今までは、理論的に弾いている部分があった。“こういう風に弾けば、こう伝わるんじゃないか?”とか、“勢いよく弾けば、勢いが伝わるんじゃないか?”みたいな風に考えていたんです。
でも今回のアルバムは、鮪の心情が全部綴られていたので、“絶対にそれを伝えなくちゃいけない”と思った。だから、先ほどの『alone』もそうですが、感情の赴くままに、鮪の気持ちになって演奏した。そうしてもちゃんと伝わるんだ、ということが証明されたアルバムだと思います」
とーやま委員「みんなで話し合って、そうなったわけではない?」
古賀「話し合いはしてないです」
谷口「話す必要もなかった」
古賀「全部、綴られていたからね」
谷口「近くにも居てくれたし、みんなが僕の状況をわかってくれていたし、そして、本当の心の部分は、音楽に詰め込んで伝えてあった。それをメンバーそれぞれが、しっかりと受け取ってくれたなっていう印象です」
古賀「鮪からデモをもらって、繰り返し何回も聴きました。“絶対に理解しよう”と思った。歌詞も何回も読んだ。それで、ひも解いて“この部分はこうやって弾こう”とか、考えました」
とーやま委員「レコーディングの場に、古賀君なりの答えを持って行った?それを鮪君が聴いた?それで、鮪君に伝わったものがあった?」
谷口「めちゃくちゃありましたよ」
古賀「レコーディングの時には、俺ら、何も言わないけどね。言葉は交わさないですよ(笑)」
谷口「でも、言うようにはなったよ。言うようになったというか…メンバーそれぞれのプレーで、“俺の問いへの答え”というか、そういったものを提示してくれている感じがして、今までとは違うコミュニケーションの取り方だと思った。“音楽を通じて会話する”っていう感覚です。今までも、ライブとかではそういう瞬間はあったけど。
俺がすごく抽象的なんです。“もうちょっと青色”みたいな(笑)“もうちょっと熱く”とか、結構、雑なことを言うんです(笑)で、古賀が“どれよ?”みたいな感じが、いままでは多かったかも(笑)」
古賀「機械的だったかもしれない(笑)」
谷口「僕は感覚派で、古賀は頭脳派、ロジック派なんで(笑)逆のタイプなんです。前は、それで行き詰まることもあった。でも今回は、しっかりと、僕の気持ちだったり、バンドで表現すべきことを、それぞれが理解してアウトプットするっていうコミュニケーションの取り方でした。これは、今回からですね」
とーやま委員「レコーディングの現場に、古賀君が持ってきたアイデアで弾くのを聴いて、“うわっ!”って思った曲はまだまだある?」
谷口「ありますね。さっき聴いてもらった『alone』はバラードだったけど、ロック系のアッパーな曲とかは、結構ガッツがある感じでしたね。アルバムの5曲目『マイステージ』とかは、シンプルなギターなんですけど、シンプルが故にかっこいい音を出すのは難しいんですよ。それが今回はできた。古賀がやってのけた。20代の時にはできなかったと思う」
古賀「この曲は20代では無理だったね」
谷口「30代に突入して、それぞれの演奏への向き合い方が変わってきた。もちろん、楽器と過ごした時間も増えたわけだから、理解が深まったんですよね。そんなことが現れている曲が『マイステージ』です」
M マイステージ / KANA-BOON
とーやま委員「これいいよね!」
谷口「かっこいいですね!」
とーやま委員「これがアルバムの5曲目でしょ?次の6曲目『夜が明ける』も、めちゃくちゃいい曲です」
谷口「明るい。世界が開ける。『夜が明ける』が、アルバムの中で1番、明るい曲かな?」
古賀「かもね」
とーやま委員「そしてさらに次、7曲目に『橙』が来る。『橙』もまた、勢いがある」
谷口「『橙』は、すごいですね!エモーションです。『橙』は、演奏しててハンパないんです(笑) 『橙』に取り憑いているパワーっていうのがある(笑)」
とーやま委員「どういうものが体に宿る?」
谷口「ギターを始めた頃に味わった、とにかく歪んだギュワーンっていう音がギターから鳴った時の、言葉には出来ない衝撃みたいなものを、『橙』には詰め込みました(笑)
そこを解放して演奏する。そうすると、10代の、楽器を始めた頃の自分がここにいる感覚になります」
とーやま委員「8曲目が『イコール』、そして9曲目がさっき聴いた『alone』。ここで、グッと空気、景色が変わるよね」
古賀「そうですね」
とーやま委員「そして10曲目以降は、『天国地獄』、『HOPE』、『いないいないばあ』、『ひかり』、『スターマーカー』と続く。これが、どの曲も、“アルバムのラストはこれでいいじゃん!”っていうくらい、ずっとピークが続いていく」
谷口「畳みかけです。熱いエネルギーが宿っている後半戦なんです」
とーやま委員「だけど…ラストの15曲目が、ここまでに歌ってきたことや伝えてきたことを、ぶん回してる(笑)ロジックとか、そんなことじゃなくて、“この勢いで行くんです!”って言っている感じがする」
谷口「曲が出来た時から、“アルバムのラストは、この曲にする”って、決めてました。“この、最後の一節を歌うためにこのアルバムができた”とも言える。そんな大切な曲です」
M メリーゴーランド (Album Mix) / KANA-BOON
とーやま委員「ここがね…」
谷口「この曲は、間奏が長いです。ここからです」
とーやま委員「僕は、ここが大好きなんだ」
谷口「嬉しいです。この間奏が好きって言ってくれるのは、本当にこの曲を好きな人だと思う」
とーやま委員「普通だったら、ソロが入っていいところだよね?」
谷口「そうなんです。でも、同じフレーズを、ずっと繰り返しているだけなんです」
とーやま委員「このアルバムでは、ここまでの14曲を、いろんなことを駆使して演っている。なのに最後が“シンプルな間奏の曲”っていうところに、自信や誇りが感じられるんです。だから好きだ!(笑)」
谷口「ありがとうございます。今日のライブでは、この間奏で、メンバー全員で爆笑してたんです(笑)なんでかわからないんだけど(笑)」
古賀「全員で演奏しながらね(笑)」
谷口「なんか、嬉しくなっちゃって、爆笑した(笑)」
とーやま委員「この曲だけでも、もちろんいいんだけど、アルバムを通して最後に聴く、この『メリーゴーランド』を、ぜひ、体験してほしい」
谷口「アルバムには、“通して聴くよさ”っていうのがありますね」
とーやま委員「なんて話をしてたら、もう時間…」
谷口「2万字に達したかな?」
とーやま委員「達成!達成!」
谷口「めっちゃ適当だな(笑)」
古賀「ゆるいな(笑)」
とーやま委員「古賀ブルボンも、今日は、忙しい中、ありがとう」
古賀「いえ、全然。ブルボンブルボンブルボンブルボン(笑)」
とーやま委員「また来てくれよな!」
谷口「はい」
古賀「あれ?ここは、喧嘩する流れなんじゃないの?(笑)」
谷口「あ〜、じゃあ、しましょうか(笑)」
とーやま委員「今日は、これでもう終わりなんだよ!また来いよ!」
谷口「うるせ〜よ!」
とーやま委員「うぉりゃぁ〜!終わりです…」
一同笑い
今日はまず、冒頭からいくつかのお話をします。TOKYO FM系列、JFN系列34局ネットの『AuDee CONNECT』という4月から始まった番組があります。狩野英孝さんだったり、いろんな方が担当されています。そのうちの一曜日を『ダウ90000』という劇団を主宰されている蓮見(翔)君がやられている。
とーやまは、先日、そこにゲストに呼んでいただきました。
なんと蓮見君は、僕が10年間、担当していたSCHOOL OF LOCK!を聴いてくれていたんだとか。元生徒が担当している番組ということで、僕は喜んで行かせてもらいました。そこで“SCHOOL OF LOCK!のとーやま校長ってどういうイメージでした?”と聞いてみました。そうしたら彼はこう答えたんです。
“BUMP OF CHICKENが好きだったんで、SCHOOL OF LOCK!の中の『BUMP LOCKS!』を聴いて、新曲とかを楽しみにしてました”と。それから“能年玲奈ちゃんの『GIRLS LOCKS!』で、壺を割るくだりがあって、それがめちゃくちゃ面白かったです”なんて話もしてくれました。続けて、“あとは?”と掘り下げて質問してみたんですよ。すると…“SCHOOL OF LOCK!には『もっと楽しくしてやるよ』ってセリフがありましたよね?あれが面白かったです!”って…。
それは、よしだ元教頭のセリフなのね…俺のところは全然聴いていなかったということがわかりました…。
でも、ダウ90000の蓮見君は、コントもネタもすごくおもしろい方です。近々、単独ライブなんかもあるはずなのでぜひ」
とーやま委員「それからこんな話もしておこう。みなさんは、窓ガラスを割ったりしないように気をつけてくださいね。不慮の事故が起きてしまうことはありますけど…僕、自宅のマンションのベランダで、布団を干して、その布団を叩こうと思ったら空振りしてしまって、布団たたきがガラスで出来ている柵に当たってしまって、わりと大き目なヒビが3つほど入ってしまいました…。“これ直せますか?”と業者さんに確認したら、“473,000円かかります”とのことでした。“この値段はおかしいだろ?”と思って、他でも見てもらったんです。でも“30万円ぐらいはかかる”と言われました。一応、保険には入っているんで、それが効くのかな…なんて思ったりしています。
で、最初の473,000円の業者さんに、“他のところで見積りが30万でしたけど”って伝えてみたんです。そうしたら連絡が来まして、“373,000円になります”とのことでした。“他の見積り価格を伝えないと、10万円も高いんだな…”と思いました。
生活していると、様々なトラブルが起こります。なので、そういった、トラブルを回避できるような『トラブル回避教育委員会』みたいな企画もいつか出来たらいいなと思ったりしました。1人暮らしの方も聴いていらっしゃるでしょうからね。何か思い当たるトラブルとかがありましたら、ぜひ、Twitterでつぶやいたり、メールとかLINEで送ってもらえたら嬉しい」
とーやま委員「そして、次が、今日のオープニング、最後のお話になります。これが、どでかい大きな発表なんです!
なんと!今月からこのSCHOOL OF LOCK! 教育委員会の中で、とあるレジェンドミュージシャンのレギュラー講義がスタートいたします!
そのレジェンドミュージシャンとは、日本人のロックミュージシャンとして初めて日本武道館のステージに立った男!日本武道館のステージに立った回数146回!今年でデビュー50周年!長いキャリアの中で、なんとこれが初のレギュラーラジオ!
これから毎月、第4金曜日に声を届けてくれます!そのレジェンドミュージシャンとは…!」
<矢沢永吉ボイス:「矢沢永吉です!よろしく!」>
M 黒く塗りつぶせ / 矢沢永吉
マジで毎週!?https://t.co/RS2WMM9IFO#radiko #SOL教育委員会 #とーやま委員
— しっきー (@shikki_k) April 15, 2022
まままままままじ???
— マキシマム ザ 卒論 (@radio_sotsu) April 15, 2022
永ちゃん???
まじ?
#SOL教育委員会
とーやま委員「これは、マジです!今月から毎月、第4金曜日は、矢沢永吉、永ちゃんによる特別講義『YAZAWA LOCKS!』が開校します!
初回は4月29日(金)!ティザーサイトが既にオープンしている!みんなからのメッセージを待ってます!
お聴きいただいた曲は、矢沢永吉『黒く塗りつぶせ』でした!」
今月から毎月第四金曜日は
— SCHOOL OF LOCK!教育委員会 (@sol_iinkai) April 15, 2022
矢沢永吉先生、永ちゃん先生による特別講義 #YAZAWALOCKS が開講
初回は再来週4/29(金)👏🏻
今日からティザーサイトがオープン✅
みなさんからのメッセージ待っています🙇🏻♀️#SOL教育委員会https://t.co/L7AsRlpJIm https://t.co/BQ1T1IeppJ pic.twitter.com/NPVOHQyoP2
谷口鮪先生と古賀隼斗先生が登場!!KANA-BOON『Honey & Darling』2万字インタビュー!
とーやま委員「さあ、そして本日の生放送には…来てくれたのかよぉ〜」
谷口「なんすか?その…青と紫とも言えないパーカーは?」
とーやま委員「お気に入りのパーカーのカラーリングにいきなりもの申すんじゃないよ!(笑)」
谷口「何色か、判別できないじゃないですか?」
とーやま委員「じゃあ言わせてもらうけどさ、あなたのお召しになられているそのコーデュロイのやつは、黄色なの?黄土色なの?」
谷口「これは、どう見ても、“辛子色”でしょ?色彩感覚を疑いますよ?(笑)」
古賀「今日は弱いな…(笑)」
とーやま委員「仲間に“今日は弱い”って言われてるじゃん(笑)」
谷口「今さっき、ワンマンライブをやって来たところなんだよ!」
とーやま委員「LINE CUBE SHIBUYAで、大事な大事なライブを(笑)」
谷口「そうだよ(笑)さっきまでだよ。8時半過ぎくらいまでやってたから!」
とーやま委員「それなのに、この生放送に駆けつけてくれたってことか?」
谷口「そうだ」
とーやま委員「じゃあ、自己紹介をしてくれ!」
谷口「『KANA-BOON』の谷口鮪です!」
古賀「ブルボン古賀(古賀隼斗)です!」
<イェーイ!>
とーやま委員「初めてこの番組を聴いてくれている方は、古賀君のことを“ブルボンの社員さんなのかな?”って思ってる(笑)」
古賀「“KANA-BOONのギター”とか、言ってないですからね(笑)」
とーやま委員「『KANA-BOON』は、SCHOOL OF LOCK!の“走る!体育の講師”として、2006年からレギュラーを担当してくれていた。僕は校長先生時代に、何度も何度もお会いさせていただいています。その時に、古賀先生とは、お互いに“ブルボン好き”として通じ合う仲になったんです。でも、そんな古賀先生…今日は、顔色が真っ白だけど…」
古賀「顔色、悪いですか?(笑)」
谷口「ワンマンライブ後なんでね(笑)」
とーやま委員「ライブの直後にゲストに呼んじゃうこちらもダメだよね(笑)」
谷口「こんなことはそんなにないですよ。ライブを終えて、はるばるここまでやって来た」
とーやま委員「まだエネルギーは、残ってますか?」
谷口「僕は、ライブの後、アドレナリンが残るタイプなんです。だからまだまだ元気!」
古賀「僕も、アろレなインが…(カミカミ…)」
とーやま委員「口が回ってないぞ!(笑)」
一同笑い
とーやま委員「KANA-BOONは、3月30日に、ニューアルバム『Honey & Darling』が発売になりました。
リリース後、初めてのライブだったんですよね?」
谷口「そうです」
とーやま委員「ベース担当のマーシーさんがね…」
谷口「この2年間、サポートメンバーとして、KANA-BOONを支え続けてくれていた遠藤昌巳(マーシー)が、4月1日から正式メンバーとなりました」
とーやま委員「ということもあって、今日のライブは、とても大切なものだったわけですよね」
先ほど、KANA-BOONのライブに行ってきました!すごすぎて、最高すぎて、KANA-BOONって何なんだ?!となりました!なんなんでしょうか。新生KANA-BOON、とにかくすごいライブでした!
RN 心がとけると愛になる
神奈川県 39歳
神奈川県 39歳
古賀「嬉しいですね!」
谷口「よかったよかった!」
とーやま委員「こんなライブを終えて今は、どういう気持ち?」
谷口「今日のライブは、本当にぶっちぎりでしたね。この2年、先ほど話題に挙がったマーシーとの体制でやってきた中で、一番いいライブができた!
彼がメンバーになって初めてのライブだったんだけど、とにかくすごかった。ニューアルバムの曲を初めて人前で演奏したんです。録音音源を超えるエネルギーを出せて、“いいアルバムを作れたな”って思えた」
古賀「とにかく最高だったね。“このアルバムの曲たちをうまく伝え切れるのか?”みたいなところは、少し不安でもあったんです。でも、1曲目の1発目の音を出した瞬間に、そんな悩みは、一瞬で解消された。普段は“実質、泣いてた”とか言ったりするんですけど、今日は本当に涙がこぼれそうになった」
谷口「こぼれそうに?(笑)」
古賀「数滴、こぼれたよ」
とーやま委員「それは、集まってくれている皆さんの顔とかを見たから?自分たちの曲やフレーズに、心を揺り動かされたから?」
古賀「そうですね…でも、お客さんの笑顔とウェルカム感に感動しました」
谷口「嬉しかったね」
鮪先生、古賀先生、こんばんは!!
私は今日KANA-BOON先生のホールツアー初日、東京公演に行きました!!
高2振りにKANA-BOON先生のライブに行き、今はその余韻に浸りながらメッセージを打っています。
どの曲もとても思いが伝わってきて、音源以上に心に響きました。古賀先生のギターもとても印象的でした。
そこで、おふたりがこの曲に込めたメッセージを是非お聞きしたいです。
これからもずっとずっと応援してます。本当に大好きです!!!!!!
アルバム「Honey & Darling」は、私にとって「ひかり」です。
今日のライブでも、曲それぞれの良さが音源以上に伝わってきて、思わず涙が出ました。本当に素敵な「ひかり」をありがとうございます!
RN はるさん
神奈川県 21歳
神奈川県 21歳
谷口「嬉しいです」
とーやま委員「ニューアルバムの『Honey & Darling』の13曲目かな?」
谷口「はい」
とーやま委員「『ひかり』という曲があります。この曲に込めた想いは?」
谷口「『ひかり』は…出来た当初よりも、後になって意味が深いなぁと感じるようになった曲です。ライブの練習をしていく中で、“『ひかり』が、結構、重要な存在なんじゃない?”っていう言葉が、スタッフサイドからもありました。それで僕たちも改めて“『ひかり』が、このアルバムを楽しめる理由、軸なのか?”と、気付かされました。だから、僕らの中では、“いま、来てる曲”です。“『ひかり』はいい曲だな〜”っていう感覚がすごくあります」
M ひかり / KANA-BOON
とーやま委員「僕は、このニューアルバム『Honey & Darling』を、何度も何度も聴かせてもらいました。でも、こうやってラジオの電波を通して聴くと、さらにめちゃくちゃいい曲ですね!」
谷口「みんなで一緒に聴くっていうのは、すごく嬉しいです」
とーやま委員「この『ひかり』という言葉が、このアルバムでは重要ですよね。他の曲にも『ひかり』が散りばめられていたりするし」谷口「意図的に、『ひかり』を、たくさん、いろんな曲に塗そうっていう感覚はなかったんです。自分が、休業期間をいただいていたことが関係あるかもしれません。休んでいる間は、暗闇の中にいた。だからこそ見えた光がある。それは、普段の日常生活ではきっと見えなかったであろう光たちなんです。それを、僕には見つけることができた。そんなことから、ニューアルバムでは、いろんな曲に『ひかり』という言葉が登場したりするのかな…?」
とーやま委員「改めて、KANA-BOONは、先月、ニューアルバム『Honey & Darling』をリリースされました。
…ということで、今夜のSCHOOL OF LOCK! 教育委員会は、このアルバム『Honey & Darling』2万字インタビューという企画で!」
谷口「2万字は、長いです!長い!(笑)」
とーやま委員「お2人、各々、2万字ずつです(笑)」
古賀「もう“ブルボン”って、言いまくろうかな?(笑)」
とーやま委員「それだと、“ブルボン2万字インタビュー”に、なっちゃうから(笑)
ということで、KANA-BOONのニューアルバム『Honey & Darling』から、13曲目の『ひかり』でした。
この後は、時間の限り、アルバムに関する様々なお話を聞いていきます」
古賀「誰が2万字をカウントするの?」
とーやま委員「“野鳥の会”のみなさんです(笑)では、行きます。
このニューアルバムのラスト、15曲目には、『メリーゴーランド』という曲がある。全体を通して聴いて、僕がまず思ったのは、『HOPE』って曲があって、“希望”とか、それこそ“ひかり”とかが描かれているんだけど、このアルバムには”生きる”と“死ぬ”が入っている。“曲をメインで作った鮪君は、本当に死を意識したんじゃないか。そういう人が作ったアルバムだな”って、感じたの。だからこそ、最後の曲『メリーゴーランド』が、輝いて勢いを持っている。
鮪君は、休養期間にいろんなことを考えたわけでしょ?」
谷口「そうです」
とーやま委員「それをなんとか言葉にした。それをメロディに乗せてくれた。“よく、してくれたな!”っていう気持ちが、僕にはある」
谷口「“ミュージシャンでよかったな”とは思いました。自分の中に大きな壁があった。それが、すごく崩れて何かがあった。でもそこで、僕たちは幸いそれを表現することができる。楽しいことだけじゃなくて、悲しみさえも音楽にすることができる。それが、僕たちミュージシャンのよい所というか…他の職業の方だったら、そういういろんな気持ちのやり場がなかったり、発散させる術、消化させる術がなかったりすると思う。でも僕たちは、“音楽”に昇華することができる。
だから、それ自体、そのこと自体に、もう1度、向き合って、自分なりに形にしようと思った。そうすることで、“自分が生と死に向き合った”という事実が残る。今の自分や自分たちがあるのは、本当にこのアルバムのおかげだと思います」
とーやま委員「古賀君は、その休んでいる時の、生きるとか死ぬとかに向き合っている鮪君を、間近に感じていたわけでしょう?どういう風に見えていたんですか?」
古賀「僕が想像できる以上の、想像できないほどのものを、多分、抱えていた。でも、やっぱり、僕は何もすることができない…。僕自身も、嫌なことや悩みはあります。でも、鮪が抱えていたものは、僕とは比べ物にならない。それを身近で感じていました。
そんな鮪が、こういう“生きるっていうことに対しての詞”を書いてくれたっていうのが、僕にはすごく大きいことでした。聴いてくれたみんなを始め、いろんな人にパワーを与えられているんじゃないかと思います」
とーやま委員「そんな中で、このアルバムが作られたわけじゃないですか。僕は、どの曲にもいろんなこと思ったんですけど、中でも9曲目の『alone』のギターソロは、何回聴いても、テクニックとか、そういったもので弾いてるんじゃなくて、心の中とか魂がそうさせてるんだろうなっていう風にしか聴こえなかった」
谷口「まさに」
古賀「その通りですね。よく、アコギでのソロを家で作って、鮪に送ったりするんです。今回、『alone』のギターソロに関しては、もう自分の思うがままというか…鮪の近くにいて、その心情とかは感じていたし…“その鮪から、こういう言葉が出たんだ”と聞いて、感情をそのままにギターを弾いたら、ああいったソロになりましたね」
M alone / KANA-BOON
とーやま委員「なんか、泣いているみたいにも聴こえるな…」
谷口「古賀にしか弾けないギターですね」
古賀「自分で言うのもなんですが、最高ですね。ギタリストとして、このソロが弾けたっていうのは、すごい財産だと思います」
とーやま委員「先月発売になりました、KANA-BOONのニューアルバム『Honey & Darling』から、9曲目の『alone』でした。
…ここまでで、大体、1200字くらいかな?(笑)」
谷口「全然、足りてないですよ(笑)」
とーやま委員「残り時間が、20分ないので、めちゃくちゃ早口で喋ってもらいます!(笑)」
谷口「マシンガントークですね。わかりました!(笑)」
とーやま委員「行ける?(笑)」
谷口「行けます行けます!(早口)」
とーやま委員「古賀君も、マシンガンで行ける?」
古賀「僕は…全然…大丈夫です…(ゆっくり)」
とーやま委員「遅いわ!(笑)そんな、ゆうちょうしゃ(悠長さ)…いらないんですよ!(笑)」
谷口「全員が疲れてる…(笑)」
一同笑い
ハニダリ東京行きました!!!
KANA-BOONの曲はずっと前から聴いていたけど、ライブは今日初めて行きました。ずっと行きたかったけれどリプレイツアーに行けなかったので、めちゃくちゃ楽しみにしていました。 伝えたいことがあるのでライブの感想より先に伝えさせてください。
元々聴いていて、特にバトンロードは大学受験の時にめちゃくちゃ聴いていました。でもそんな中、まぐさんの休養が発表されたのは第1志望の受験が終わって、ホテルの部屋に着いてスマホを開いた時でした。ニュースを見た瞬間まじかと思いました。合格発表の日を待つまでもKANA-BOONを聴いていて、聴く度にまぐさん大丈夫かなと思っていました。心の片隅で、どうか死にだけはしないでほしいとも思っていました。
それでもまぐさんは復活してくれて、去年の4月のお台場ライブをオンラインで見た時、「まぐさんが帰ってきてくれた!!!」と感動でいっぱいでした。
そしてやっと今日初めてKANA-BOONのライブに行くことが出来ました。
1階席の1番後ろだったけどめちゃくちゃ良く見えて、音圧も声もガンガン届いてほんとに最高でした。マーシーさんが紹介された時に長い大きな拍手が鳴ってそれに泣きそうになりました。聴きたかった曲も聴けました。特に本編の最後の曲は「生きろー!この先何があっても生きろよ!!!」って言ってるように感じました。
本当に本当に最高でした。まぐさん、古賀さん、マーシーさん、こいちゃん、ありがとう!!!
そして結構時間が経ったけれど、まぐさんに おかえりなさい、戻ってきてくれてありがとうと伝えたいです!
RN Enderサイダー
東京都 19歳
東京都 19歳
谷口「こちらこそですよ。ありがとうございます!」
とーやま委員「たくさんの気持ちがこもったメッセージです」
谷口「帰って来てよかったと思う」
とーやま委員「まだライブは残ってますけど、今日、LINE CUBE SHIBUYAで素晴らしい公演ができたのも、ニューアルバム『Honey & Darling』が完成したからなわけです。
発売から少し時間が経ちましたけど、このアルバムには、どんな反響がありましたか?」
古賀「今回のアルバムで、僕のギターに対しての向き合い方が結構、変わったんです。今までは、理論的に弾いている部分があった。“こういう風に弾けば、こう伝わるんじゃないか?”とか、“勢いよく弾けば、勢いが伝わるんじゃないか?”みたいな風に考えていたんです。
でも今回のアルバムは、鮪の心情が全部綴られていたので、“絶対にそれを伝えなくちゃいけない”と思った。だから、先ほどの『alone』もそうですが、感情の赴くままに、鮪の気持ちになって演奏した。そうしてもちゃんと伝わるんだ、ということが証明されたアルバムだと思います」
とーやま委員「みんなで話し合って、そうなったわけではない?」
古賀「話し合いはしてないです」
谷口「話す必要もなかった」
古賀「全部、綴られていたからね」
谷口「近くにも居てくれたし、みんなが僕の状況をわかってくれていたし、そして、本当の心の部分は、音楽に詰め込んで伝えてあった。それをメンバーそれぞれが、しっかりと受け取ってくれたなっていう印象です」
古賀「鮪からデモをもらって、繰り返し何回も聴きました。“絶対に理解しよう”と思った。歌詞も何回も読んだ。それで、ひも解いて“この部分はこうやって弾こう”とか、考えました」
とーやま委員「レコーディングの場に、古賀君なりの答えを持って行った?それを鮪君が聴いた?それで、鮪君に伝わったものがあった?」
谷口「めちゃくちゃありましたよ」
古賀「レコーディングの時には、俺ら、何も言わないけどね。言葉は交わさないですよ(笑)」
谷口「でも、言うようにはなったよ。言うようになったというか…メンバーそれぞれのプレーで、“俺の問いへの答え”というか、そういったものを提示してくれている感じがして、今までとは違うコミュニケーションの取り方だと思った。“音楽を通じて会話する”っていう感覚です。今までも、ライブとかではそういう瞬間はあったけど。
俺がすごく抽象的なんです。“もうちょっと青色”みたいな(笑)“もうちょっと熱く”とか、結構、雑なことを言うんです(笑)で、古賀が“どれよ?”みたいな感じが、いままでは多かったかも(笑)」
古賀「機械的だったかもしれない(笑)」
谷口「僕は感覚派で、古賀は頭脳派、ロジック派なんで(笑)逆のタイプなんです。前は、それで行き詰まることもあった。でも今回は、しっかりと、僕の気持ちだったり、バンドで表現すべきことを、それぞれが理解してアウトプットするっていうコミュニケーションの取り方でした。これは、今回からですね」
とーやま委員「レコーディングの現場に、古賀君が持ってきたアイデアで弾くのを聴いて、“うわっ!”って思った曲はまだまだある?」
谷口「ありますね。さっき聴いてもらった『alone』はバラードだったけど、ロック系のアッパーな曲とかは、結構ガッツがある感じでしたね。アルバムの5曲目『マイステージ』とかは、シンプルなギターなんですけど、シンプルが故にかっこいい音を出すのは難しいんですよ。それが今回はできた。古賀がやってのけた。20代の時にはできなかったと思う」
古賀「この曲は20代では無理だったね」
谷口「30代に突入して、それぞれの演奏への向き合い方が変わってきた。もちろん、楽器と過ごした時間も増えたわけだから、理解が深まったんですよね。そんなことが現れている曲が『マイステージ』です」
M マイステージ / KANA-BOON
とーやま委員「これいいよね!」
谷口「かっこいいですね!」
とーやま委員「これがアルバムの5曲目でしょ?次の6曲目『夜が明ける』も、めちゃくちゃいい曲です」
谷口「明るい。世界が開ける。『夜が明ける』が、アルバムの中で1番、明るい曲かな?」
古賀「かもね」
とーやま委員「そしてさらに次、7曲目に『橙』が来る。『橙』もまた、勢いがある」
谷口「『橙』は、すごいですね!エモーションです。『橙』は、演奏しててハンパないんです(笑) 『橙』に取り憑いているパワーっていうのがある(笑)」
とーやま委員「どういうものが体に宿る?」
谷口「ギターを始めた頃に味わった、とにかく歪んだギュワーンっていう音がギターから鳴った時の、言葉には出来ない衝撃みたいなものを、『橙』には詰め込みました(笑)
そこを解放して演奏する。そうすると、10代の、楽器を始めた頃の自分がここにいる感覚になります」
とーやま委員「8曲目が『イコール』、そして9曲目がさっき聴いた『alone』。ここで、グッと空気、景色が変わるよね」
古賀「そうですね」
とーやま委員「そして10曲目以降は、『天国地獄』、『HOPE』、『いないいないばあ』、『ひかり』、『スターマーカー』と続く。これが、どの曲も、“アルバムのラストはこれでいいじゃん!”っていうくらい、ずっとピークが続いていく」
谷口「畳みかけです。熱いエネルギーが宿っている後半戦なんです」
とーやま委員「だけど…ラストの15曲目が、ここまでに歌ってきたことや伝えてきたことを、ぶん回してる(笑)ロジックとか、そんなことじゃなくて、“この勢いで行くんです!”って言っている感じがする」
谷口「曲が出来た時から、“アルバムのラストは、この曲にする”って、決めてました。“この、最後の一節を歌うためにこのアルバムができた”とも言える。そんな大切な曲です」
M メリーゴーランド (Album Mix) / KANA-BOON
とーやま委員「ここがね…」
谷口「この曲は、間奏が長いです。ここからです」
とーやま委員「僕は、ここが大好きなんだ」
谷口「嬉しいです。この間奏が好きって言ってくれるのは、本当にこの曲を好きな人だと思う」
とーやま委員「普通だったら、ソロが入っていいところだよね?」
谷口「そうなんです。でも、同じフレーズを、ずっと繰り返しているだけなんです」
とーやま委員「このアルバムでは、ここまでの14曲を、いろんなことを駆使して演っている。なのに最後が“シンプルな間奏の曲”っていうところに、自信や誇りが感じられるんです。だから好きだ!(笑)」
谷口「ありがとうございます。今日のライブでは、この間奏で、メンバー全員で爆笑してたんです(笑)なんでかわからないんだけど(笑)」
古賀「全員で演奏しながらね(笑)」
谷口「なんか、嬉しくなっちゃって、爆笑した(笑)」
とーやま委員「この曲だけでも、もちろんいいんだけど、アルバムを通して最後に聴く、この『メリーゴーランド』を、ぜひ、体験してほしい」
谷口「アルバムには、“通して聴くよさ”っていうのがありますね」
とーやま委員「なんて話をしてたら、もう時間…」
谷口「2万字に達したかな?」
とーやま委員「達成!達成!」
谷口「めっちゃ適当だな(笑)」
古賀「ゆるいな(笑)」
とーやま委員「古賀ブルボンも、今日は、忙しい中、ありがとう」
古賀「いえ、全然。ブルボンブルボンブルボンブルボン(笑)」
とーやま委員「また来てくれよな!」
谷口「はい」
古賀「あれ?ここは、喧嘩する流れなんじゃないの?(笑)」
谷口「あ〜、じゃあ、しましょうか(笑)」
とーやま委員「今日は、これでもう終わりなんだよ!また来いよ!」
谷口「うるせ〜よ!」
とーやま委員「うぉりゃぁ〜!終わりです…」
一同笑い
聴取期限 2022年4月22日(金)PM 11:00 まで