やしろ教頭「個人的には、清先生のこと、ずっと見ていたいですけどね。20代、30代、40代…。音楽的にも、精神世界的にも、これからどういう場所に行くんだろう、どういう景色を見せてくれるんだろうって勝手に期待しちゃってて。…でも、音楽以外に可能性があるもの、あります?音楽以外に、人生をかけられそうなものって。」
清 竜人先生「新聞配達とか…」
やしろ教頭「えっ!?ウソでしょ?」
清 竜人先生「いや、ほんとに…(笑)。学生時代に、楽器代やスタジオ代を稼ぐためにいくつかバイトをしていた時期があったんですが、その中でも、新聞配達が一番好きだったんですよ。
だから、またやってみたいなってたまに思うんですよね。」
やしろ教頭「新聞配達の魅力って何なんですか?」
清 竜人先生「朝の4時5時って、人が全然いなくて、たまたま通りかかる人がいても、大抵、違う会社の新聞配達の人だったりするんですよ。それでお互い、『今、この街で戦っているのは僕たちだけだ』っていう、無言の仲間意識がなんとなくあったりして…。それがすごくよかったんですよ。」
やしろ教頭「なんとなく分かりますけど…」
清 竜人先生「でも、最近は新聞を取らなくなってきている人が多くなってきてるって…」
やしろ教頭「ひょっとしてこれ、最近の新聞事情に怒ってる話ですか?(笑)一人一社はちゃんと取れと。」
清 竜人先生「最近は、記事をネットで見れるようになったりして…さみしいですね。」
やしろ教頭「このままいくと、この対談の結論、『みんな、ちゃんと新聞を読もう』ってことになっちゃいますけど…ちなみに清先生は、もちろん新聞は取ってるんですよね?」
清 竜人先生「いや…」
やしろ教頭「ええええええ!」
清 竜人先生「…あと、前に新聞配達をアルバイトでやっていたときは、早起きがつらくて、一ヶ月ももたなくて…」
やしろ教頭「ちょっとちょっと!今日話した内容で、こういうパターン、他にもないでしょうね。『アレもよくよく考えたら、そんなことねえな』みたいな。」
清 竜人先生「大丈夫だと思います…たぶん(笑)。」