ー僕が10代の頃は、物心もついていなかった時期というか。
ほんと、一日一日を精一杯生きていた。
やしろ教頭「これ、僕の勝手な感想なんですけど、1枚目のアルバムのときって、外への向き方が、すごく攻撃的だったと思うんですよ。」
清 竜人先生「…はい。」
やしろ教頭「だから2枚目を聴いたとき、びっくりしたんですよ。イメージで言うと、1枚目は、もう、人に殴りかかるギリギリのところだったんですけど、2枚目は、もう、ハグする寸前のような感じで…」
清 竜人先生「1枚目は、17歳とか18歳のときにつくった楽曲が収録されているアルバムなので、ある意味、思春期で反抗期時代の自分がたくさん詰まっている気がします。だから、すごく恥ずかしくもあるんですけど、それ以降の作品にはない良さもあるかなと。」
やしろ教頭「確かに。…清先生って、10代の頃、特に大切にしていたものってあります?僕らはいつも、ラジオで10代の生徒を相手にしているんですけど、たまに、自分で話をしていて分からなくなったりするんです。10代の子にとって、何が大切なのかなって…」
清 竜人先生「うーん… 僕が10代の頃は、物心もついていなかった時期というか。昨日考えていたことは今日忘れている、みたいな毎日だった気がするので、そんなに筋の通った哲学は持っていなかったと思います。ほんと、一日一日を精一杯生きていただけで。」