今こそ玉木正之さんと「スポーツとは何か?」を考えてみよう!(2020/05/30 放送)
今週は、スポーツ文化評論家の玉木正之(まさゆき)さんにリモート収録でお話を伺いました。
東京大学を中退して雑誌『GORO』や週刊ポストなどに原稿を書くようになり、日本で初めて“スポーツライター”と名乗ったという玉木さん。ご自身は中学1年生の時からバドミントンをやっていたそうで、高2の時はインターハイにも出場したとか。
「で、高3の時にハンドボールやって、2種目インターハイ出場!とかって自分で自慢してたら、1回戦で負けましたけどね(笑)」
今年は新型コロナの影響でインターハイも中止となりましたが、玉木さんはそれについてこう話してくれました。
「自分が目標にしてただけにね、可哀想やなと思いましたね」「ただ、長い人生の一部ですからね。そういう過ごし方の中で、インターハイとかインカレを運営している人はね、新たな方法を考えた方がいいですよね」
「今、オリンピックに出場するような1流の選手なんかは全部自分の確固たる考え方を持ってますよね。それこそ池江璃花子さんとか体操の白井選手とかでも自分の考えを持ってやってますよね。みんなと一緒にやるとかそういうのじゃないですよね。みんなと一緒じゃなくって、一人一人がやらなきゃいけないことをやるというのをどういうふうにみんなに広げるか?っていうのが、これから大事なんじゃないですか」
また、玉木さんはこんなこともおっしゃっていました。
「答えを先に言うと大丈夫だと私は思ってます。今までに出会った一番素晴らしいスポーツは何かって聞かれた時に、私が答えたのは、幼稚園の運動会のリレー(笑)。世の中に幼稚園の子どもたちのリレーほど面白いものはないと。それは私の考えなんだけど、その幼稚園のリレーを復活させる世の中を目指すべきだと思うんですよ」
「幼稚園であるとか小学校であるとかそういうところの運動会を復活させたら、これはもうスポーツの復活ですよね」
「(幼稚園の運動会のリレーは)最高でしょ、あれ。必死になって応援してね、で、終わって、勝っても負けても関係ないじゃないですか。みんな楽しかった!で。あれほど笑顔の溢れるスポーツイベントってちょっと他にないんじゃないかなって」
今年2月に著書『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』が発売となった玉木さん。この本には、スポーツの名前やルールの起源を知ることで「スポーツとは何か?」を確認できる知識が詰まっています。
「人間の作ったルールね。だから人間の考えが全部出てるわけですよ」
「アメリカにフットボールが渡って、手でフットボールをやりたいなっていうことで、室内でバスケットボールが生まれるんですよね。そしたら前でパスを受けたら駄目(オフサイド)だって言ってたら狭いからできないわけですよ」
「で、前にパスをしてもいいけど、その代わり、ボールを持ったら3歩あるいちゃいけない、というルールが出てくる。そしたらあの3歩ルールっていうのはオフサイドと同じルールだと。これがわかったら面白くなってきてね。よく考えたらスポーツって知らないことだらけだってことに気づいて…」
また、ボクシングは現在、四角いリングで行われていますが、元々は丸かったそうで、四角くなってもリングという名前だけが残ったんだとか。
「あれリングだから輪なんですよね」「ロープを張ったら丸く張れないから四角になっちゃったって。でも“リング(輪)”だということですね。で、それを恵さんも面白いなって言ってくださるやん。面白いでしょ。ところが、これは学校で習ったことないんですよね」
そして、「この時間がありあまっている時、今こそこの本を読んで。生の試合が見れないこの時こそ、いったん(スポーツの名前やルールの起源を)頭に入れる時期ですかね」と恵さん。玉木さんはそれを受けて、「考える時間ができたんですからね。考えないっていうのは面白くないですよね」とおっしゃっていました。
ちなみに、玉木さんがそういったスポーツの理屈に興味を持ったのは35歳ぐらいの時だったとか。
「それまでは単純に、今年も阪神負けたとか巨人は強いとか、原稿を書いてたんですよ」「それが、俺スポーツのことをなんにも知らなんだ…ということに気づいてしまって。1ヶ月ぐらい仕事をやめて日体大の図書館通いましたよ」
来週も引き続き、玉木正之さんにお話を伺います。
東京大学を中退して雑誌『GORO』や週刊ポストなどに原稿を書くようになり、日本で初めて“スポーツライター”と名乗ったという玉木さん。ご自身は中学1年生の時からバドミントンをやっていたそうで、高2の時はインターハイにも出場したとか。
「で、高3の時にハンドボールやって、2種目インターハイ出場!とかって自分で自慢してたら、1回戦で負けましたけどね(笑)」
今年は新型コロナの影響でインターハイも中止となりましたが、玉木さんはそれについてこう話してくれました。
「自分が目標にしてただけにね、可哀想やなと思いましたね」「ただ、長い人生の一部ですからね。そういう過ごし方の中で、インターハイとかインカレを運営している人はね、新たな方法を考えた方がいいですよね」
「今、オリンピックに出場するような1流の選手なんかは全部自分の確固たる考え方を持ってますよね。それこそ池江璃花子さんとか体操の白井選手とかでも自分の考えを持ってやってますよね。みんなと一緒にやるとかそういうのじゃないですよね。みんなと一緒じゃなくって、一人一人がやらなきゃいけないことをやるというのをどういうふうにみんなに広げるか?っていうのが、これから大事なんじゃないですか」
また、玉木さんはこんなこともおっしゃっていました。
「やっぱり体っていうものが一番大事なもので、体を通してのコミュニケーションっていうのはあると思うんですよね。ですから、コロナがどんなに広がってきても、我々が一番取り戻さなきゃいけないのは体の接触ですよ。それを取り戻して、コロナ前の社会に戻るんではなくて、前の社会より良い社会を作ろうとしなきゃいけないという、そういう気がしますよね」
そして、玉木さんは、現在のコロナ禍からのスポーツの復活についてこう話してくれました。
そして、玉木さんは、現在のコロナ禍からのスポーツの復活についてこう話してくれました。
「答えを先に言うと大丈夫だと私は思ってます。今までに出会った一番素晴らしいスポーツは何かって聞かれた時に、私が答えたのは、幼稚園の運動会のリレー(笑)。世の中に幼稚園の子どもたちのリレーほど面白いものはないと。それは私の考えなんだけど、その幼稚園のリレーを復活させる世の中を目指すべきだと思うんですよ」
「幼稚園であるとか小学校であるとかそういうところの運動会を復活させたら、これはもうスポーツの復活ですよね」
「(幼稚園の運動会のリレーは)最高でしょ、あれ。必死になって応援してね、で、終わって、勝っても負けても関係ないじゃないですか。みんな楽しかった!で。あれほど笑顔の溢れるスポーツイベントってちょっと他にないんじゃないかなって」
今年2月に著書『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』が発売となった玉木さん。この本には、スポーツの名前やルールの起源を知ることで「スポーツとは何か?」を確認できる知識が詰まっています。
「人間の作ったルールね。だから人間の考えが全部出てるわけですよ」
「アメリカにフットボールが渡って、手でフットボールをやりたいなっていうことで、室内でバスケットボールが生まれるんですよね。そしたら前でパスを受けたら駄目(オフサイド)だって言ってたら狭いからできないわけですよ」
「で、前にパスをしてもいいけど、その代わり、ボールを持ったら3歩あるいちゃいけない、というルールが出てくる。そしたらあの3歩ルールっていうのはオフサイドと同じルールだと。これがわかったら面白くなってきてね。よく考えたらスポーツって知らないことだらけだってことに気づいて…」
また、ボクシングは現在、四角いリングで行われていますが、元々は丸かったそうで、四角くなってもリングという名前だけが残ったんだとか。
「あれリングだから輪なんですよね」「ロープを張ったら丸く張れないから四角になっちゃったって。でも“リング(輪)”だということですね。で、それを恵さんも面白いなって言ってくださるやん。面白いでしょ。ところが、これは学校で習ったことないんですよね」
そして、「この時間がありあまっている時、今こそこの本を読んで。生の試合が見れないこの時こそ、いったん(スポーツの名前やルールの起源を)頭に入れる時期ですかね」と恵さん。玉木さんはそれを受けて、「考える時間ができたんですからね。考えないっていうのは面白くないですよね」とおっしゃっていました。
ちなみに、玉木さんがそういったスポーツの理屈に興味を持ったのは35歳ぐらいの時だったとか。
「それまでは単純に、今年も阪神負けたとか巨人は強いとか、原稿を書いてたんですよ」「それが、俺スポーツのことをなんにも知らなんだ…ということに気づいてしまって。1ヶ月ぐらい仕事をやめて日体大の図書館通いましたよ」
来週も引き続き、玉木正之さんにお話を伺います。