北海道の漁師、川内谷さんが“水産女子”としての挑戦を語る(2019/05/11 放送)
今回は、日本各地で挑戦を続ける方を紹介する新企画『アナザーストーリーズ』。
昨年、『NHK新人お笑い大賞』で優勝したGパンパンダの星野光樹さんと一平さんが、北海道の余市(よいち)町で漁師をしている女性、川内谷 幸恵(かわうちや・さちえ)さんを取材してきてくれました。
昨年、『NHK新人お笑い大賞』で優勝したGパンパンダの星野光樹さんと一平さんが、北海道の余市(よいち)町で漁師をしている女性、川内谷 幸恵(かわうちや・さちえ)さんを取材してきてくれました。
取材日は快晴でしたが、風が強かったために残念ながら船で海に出ることはできず…。
川内谷さん「波が3メーターぐらいの予報が出てしまうと、私たちの乗ってる船ではちょっと危ないっていうことで、そういう判断になりますね」「船に乗り始めて3年になるんですけど、今年の冬、あ…これ死ぬのかな、死んじゃうんじゃないのかなっていう怖さを初めて知りましたね」
![C0511-2](/challenge/image.php?p=%2Fchallenge%2Fupload%2Fonair%2F359.jpg&w=280)
↓こちらが川内谷さんの作業部屋。左端にタコが写っています。
お父様が漁師で、元々はOLをしていたという川内谷さん。ご自身も漁師になると決断したきっかけをこう話してくれました。
「突然、父が倒れまして。生きるか死ぬかっていう状態になったんですよね。倒れた姿を見た時はもう絶対に死んだなと思ってたので、私は半分あきらめてたんですよ。で、2日目ぐらいの時に、病室から笑い声とかが聞こえてきて、父がベッドで起き上がってたんですよ。奇跡的だ…みたいな感じで。でもその時に、こんな状態になって一人で船に乗っていくことは絶対無理だろうって」
ご両親は最初「一人になった時にどうするんだ」と反対していたそうですが、川内谷さんはそれでも仕事を辞めることを決め、船舶免許を取ったんだとか。
元々、漁師をすることに抵抗はなかったという川内谷さんは、漁師になった理由についてこんなこともおっしゃっていました。
「たぶん漁師っていう仕事も好きだったんだと思うんです。で、私は体を動かすことが好きなので、何もマイナス部分は全然考えなくて、私しかできないでしょこれ!っていう感じだったんです(笑)」
また、お子さんに自分の働いている姿を見せられるのも漁師のいいところだとか。
「OLをしていると子供は母親の働いている姿って見ないじゃないですか。でもこういう漁師とかって子供も働いている姿を見るじゃないですか」
そして、川内谷さんは今、漁師の仕事に大きなやりがいと楽しさを感じているようです。
「OLをしていた時は毎月決まったお給料が頂けて社会保障とかもついていて、漁師は変動してしまうんですけど、戻りたいとは思わないです」「私はこの3年間、あー明日行きたくないなぁ…とかって思ったことは一度もないので。」
「ウニ漁も去年からやり始めたんですよ。一人で行かなきゃいけないので、孤独感はあるんですけど、楽しいっていう。凄く大っきいのを自分が見つけた時に、その興奮がたまらなく…」「すげえ大っきいのいる!みたいな感じで興奮して、それをいかに取ってやろうかっていうのを自分で考えて持ってきた時は感動します」
ちなみに、お父様は今も漁師を続けていて親子でも漁に出ているそうです。
水産庁が立ち上げた『海の宝!水産女子の元気プロジェクト』に参加している川内谷 幸恵さん。このプロジェクトについてこう話してくれました。
「たまたま知人が教えてくれたんですよ。女性一人だし、女性のネットワークみたいなのがあったらいいよねっていう話をしてて。で、地方の情報とかも私は欲しいので、そういう繋がりを持ちたいのもありました」
漁ではメインで狙っている魚以外に市場では需要のない魚もたくさん獲れてしまうそうで、川内谷さんには『水産女子』のプロジェクトを通じてそういった魚を普及させたいという思いがあるそうです。
「魚だって命があるものでそれを頂いてるので、やっぱり粗末にしちゃいけないっていう気持ちがあります」
「カナガシラっていって、ホウボウの仲間なんですけども、骨がけっこう多くて捌くのに手間がいるっていうので嫌われちゃう魚なんですね。でも食べると、白身で歯ごたえがあって、刺し身でも煮付けでも一夜漬けでも重宝する魚なんです。たぶん都会の人はこんな魚食べたことないって言うと思うんですけど、ぜひ食べてもらいたいです。あとは自分ですり身にして商品化とか…」
「やっぱり、もったいないなあ、とかっていう気持ちはみなさんあると思うんですけど、それを『水産女子』っていう名前を借りて、雑魚を世に広めたいです」
ちなみに、川内谷さんは漁師の生産業としては北海道でただ一人の『水産女子』で、他には加工業の方なども登録されているとか。
そして、川内谷さんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
「日々挑戦なんですけど…雑魚を使ったすり身作りとかも、自分で作ってみて、これいいね!とかアドバイスをもらったりとか…毎日が挑戦ですね」「女性ならではの感性っていうか、そういうのも漁師は新しく取り入れていったらいいのかな、みたいな感じです」
今回訪れたのは、北海道の小樽に近い場所にある余市(よいち)町。ここで生まれ育ったという川内谷さんは余市についてこんなことをおっしゃっていました。
「海が綺麗なので。心が安らいだりとかするような場所なので、みなさんにもっと見て頂きたいなっていうのはあります」
「海を見て生まれ育っているので、自然を相手にしていると、自然の大切さとか生き物への感謝の気持ちを昔より強く感じるようになったと思います」
↓こちらは余市町の名勝の1つ、えびす岩・大黒岩。
「ウニ漁も去年からやり始めたんですよ。一人で行かなきゃいけないので、孤独感はあるんですけど、楽しいっていう。凄く大っきいのを自分が見つけた時に、その興奮がたまらなく…」「すげえ大っきいのいる!みたいな感じで興奮して、それをいかに取ってやろうかっていうのを自分で考えて持ってきた時は感動します」
ちなみに、お父様は今も漁師を続けていて親子でも漁に出ているそうです。
水産庁が立ち上げた『海の宝!水産女子の元気プロジェクト』に参加している川内谷 幸恵さん。このプロジェクトについてこう話してくれました。
「たまたま知人が教えてくれたんですよ。女性一人だし、女性のネットワークみたいなのがあったらいいよねっていう話をしてて。で、地方の情報とかも私は欲しいので、そういう繋がりを持ちたいのもありました」
漁ではメインで狙っている魚以外に市場では需要のない魚もたくさん獲れてしまうそうで、川内谷さんには『水産女子』のプロジェクトを通じてそういった魚を普及させたいという思いがあるそうです。
「魚だって命があるものでそれを頂いてるので、やっぱり粗末にしちゃいけないっていう気持ちがあります」
「カナガシラっていって、ホウボウの仲間なんですけども、骨がけっこう多くて捌くのに手間がいるっていうので嫌われちゃう魚なんですね。でも食べると、白身で歯ごたえがあって、刺し身でも煮付けでも一夜漬けでも重宝する魚なんです。たぶん都会の人はこんな魚食べたことないって言うと思うんですけど、ぜひ食べてもらいたいです。あとは自分ですり身にして商品化とか…」
「やっぱり、もったいないなあ、とかっていう気持ちはみなさんあると思うんですけど、それを『水産女子』っていう名前を借りて、雑魚を世に広めたいです」
ちなみに、川内谷さんは漁師の生産業としては北海道でただ一人の『水産女子』で、他には加工業の方なども登録されているとか。
そして、川内谷さんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
「日々挑戦なんですけど…雑魚を使ったすり身作りとかも、自分で作ってみて、これいいね!とかアドバイスをもらったりとか…毎日が挑戦ですね」「女性ならではの感性っていうか、そういうのも漁師は新しく取り入れていったらいいのかな、みたいな感じです」
今回訪れたのは、北海道の小樽に近い場所にある余市(よいち)町。ここで生まれ育ったという川内谷さんは余市についてこんなことをおっしゃっていました。
「海が綺麗なので。心が安らいだりとかするような場所なので、みなさんにもっと見て頂きたいなっていうのはあります」
「海を見て生まれ育っているので、自然を相手にしていると、自然の大切さとか生き物への感謝の気持ちを昔より強く感じるようになったと思います」
↓こちらは余市町の名勝の1つ、えびす岩・大黒岩。