「弱肉強食ですね」杉山愛さんが語るテニスの世界(2018/01/13 放送)
先週に引き続き、今週も元プロテニスプレイヤーの杉山愛さんをお迎えしました。
シーズンが長くて、オフが短いというプロテニスの世界。明後日1月15日からは、今年最初のグランドスラム(4大大会)である全豪オープンがスタートします。
「次のメジャーが全仏オープン。5月の終わりにありますね。(コートは)土です、赤土です。パリで行われて…その後がウィンブルドン。そこがすぐなんですけど、芝生で。土から芝ってなって。次が全米オープン。ハード・コートですね」「その他に前哨戦であったり、ずうっと毎週毎週どこかで大会があります」
そんなハード・スケジュールをこなすプロテニスプレイヤーですが、現役時代の杉山さんはケガは少なかったそうです。
「最後のほうは、特にスランプ以降は、自分のルーティンワークみたいなものを見つけて、試合のない日も23個のルーティンワークで、試合のある日は33個あったんですけど。例えば、朝起きた時の呼吸法から始まり、ジムに行ってトレッドミル走って、ストレッチして、筋肉に刺激入れて…とか、その順番が決まっていて、毎日やっていました」
「毎日同じことをやっていると変化にも気が付けますので、あれっ?っていう。ホントに面白いもので、全然違うんですよね、同じ呼吸法でも、すぅっと呼吸できる時もあればできない時もあるし、トレッドミル走ってても、汗がぶわっと出てしまう時もあればなかなか出ない時もあるし」
「そうすると対処ができますから。大怪我を防げたり、調子の波も最小限に防げたりします」
現役時代に、ダブルスで4大大会のうち全豪オープン以外の3大会で優勝した杉山さん。プロテニスについてこんなことをおっしゃっていました。
「テニスはラッキーなことに、テニスで頑張りたい、グランドスラムに行きたいってなったら、世界に出ずにはいられないというか、出ざるをえないという状況なんですよね。日本の中でやっていてもグランドスラムで戦えないので、行くしかない。ノーチョイスっていう、そういうのはあると思うんですよね。なので、どれだけ海外で経験を積んで揉まれていくか」
「それが海外を見る経験だったり、日本を外側から見られる経験だったりっていう。ホントにテニスだけではなくて、人生経験として大きなことをさせてもらえたな、っていうのは今現役を終えても思いますよね」
ロッカーでは様々な言語が飛び交うというテニスの世界ですが、公用語はやはり英語。そんな中、日本人選手にはシャイだったり、英語が得意じゃなかったりする人も多いそうですが、杉山さんは臆せずにガンガン交友関係を広げていくタイプなんだとか。
「ジュニア時代からテニスを通していろんな国の人と知り合えるのが面白いなって思ったりしたので、かなり積極的な方だったと思います。テニスはホント、ネットを挟んだ格闘技なので、やっぱりガンガンいかないとダメなんですよね。メンタルスポーツとも言われてますから。気持ちの強い選手じゃないとたぶんツアーを回れないと思うので、そこはけっこう積極的にいった方がいいかもしれないですね」
また、杉山さん曰く、テニスの世界は“弱肉強食”なんだとか。
「もう上に行けば行くほど、周りの状況が整っていきます。だから、そういうとここに早く行こうって思いましたね。モチベーションにもなりました。ここは早く卒業したいって」
シーズンが長くて、オフが短いというプロテニスの世界。明後日1月15日からは、今年最初のグランドスラム(4大大会)である全豪オープンがスタートします。
「次のメジャーが全仏オープン。5月の終わりにありますね。(コートは)土です、赤土です。パリで行われて…その後がウィンブルドン。そこがすぐなんですけど、芝生で。土から芝ってなって。次が全米オープン。ハード・コートですね」「その他に前哨戦であったり、ずうっと毎週毎週どこかで大会があります」
そんなハード・スケジュールをこなすプロテニスプレイヤーですが、現役時代の杉山さんはケガは少なかったそうです。
「最後のほうは、特にスランプ以降は、自分のルーティンワークみたいなものを見つけて、試合のない日も23個のルーティンワークで、試合のある日は33個あったんですけど。例えば、朝起きた時の呼吸法から始まり、ジムに行ってトレッドミル走って、ストレッチして、筋肉に刺激入れて…とか、その順番が決まっていて、毎日やっていました」
「毎日同じことをやっていると変化にも気が付けますので、あれっ?っていう。ホントに面白いもので、全然違うんですよね、同じ呼吸法でも、すぅっと呼吸できる時もあればできない時もあるし、トレッドミル走ってても、汗がぶわっと出てしまう時もあればなかなか出ない時もあるし」
「そうすると対処ができますから。大怪我を防げたり、調子の波も最小限に防げたりします」
現役時代に、ダブルスで4大大会のうち全豪オープン以外の3大会で優勝した杉山さん。プロテニスについてこんなことをおっしゃっていました。
「テニスはラッキーなことに、テニスで頑張りたい、グランドスラムに行きたいってなったら、世界に出ずにはいられないというか、出ざるをえないという状況なんですよね。日本の中でやっていてもグランドスラムで戦えないので、行くしかない。ノーチョイスっていう、そういうのはあると思うんですよね。なので、どれだけ海外で経験を積んで揉まれていくか」
「それが海外を見る経験だったり、日本を外側から見られる経験だったりっていう。ホントにテニスだけではなくて、人生経験として大きなことをさせてもらえたな、っていうのは今現役を終えても思いますよね」
ロッカーでは様々な言語が飛び交うというテニスの世界ですが、公用語はやはり英語。そんな中、日本人選手にはシャイだったり、英語が得意じゃなかったりする人も多いそうですが、杉山さんは臆せずにガンガン交友関係を広げていくタイプなんだとか。
「ジュニア時代からテニスを通していろんな国の人と知り合えるのが面白いなって思ったりしたので、かなり積極的な方だったと思います。テニスはホント、ネットを挟んだ格闘技なので、やっぱりガンガンいかないとダメなんですよね。メンタルスポーツとも言われてますから。気持ちの強い選手じゃないとたぶんツアーを回れないと思うので、そこはけっこう積極的にいった方がいいかもしれないですね」
また、杉山さん曰く、テニスの世界は“弱肉強食”なんだとか。
「もう上に行けば行くほど、周りの状況が整っていきます。だから、そういうとここに早く行こうって思いましたね。モチベーションにもなりました。ここは早く卒業したいって」
「もうトップ10とかは…自分も一度入ったので…こんなに待遇が違うのかって思いました。例えば、ホテルとかも勝ってる時は大会が出してくれるんです。負けた日から実費が始まるんですね。さらにトップ10はオフィシャル・ホテルのスイートとかが用意されるので、もう全然違います」
そんな厳しい世界で17年間に渡って戦い、グランドスラム(4大大会)で4度優勝し、グランドスラム連続62回出場という記録も作った杉山さん。なんと16年近く一度も欠場せずに、グランドスラムに出場し続けたんだとか。
「これはホントに終わってみて、ですよね。連続で出場するぞ!っていう目標には掲げてなかったので、終わってみたら一度も欠場することなく出れたね、っていう数字でしたね」
現在は、奥様で母親でもある杉山さん。また、ご自身のテニス・クラブではジュニアの子供たちに教えているそうで、最近の挑戦についてこう話してくれました。
「去年は大学院を終了して。それも一つの挑戦だったんですけど、ホント死にそうでしたね、あの2年間は(笑)」
「周りにエネルギッシュな人が多いので、そういう影響もあって。うちの母が大学院の医学部の博士課程を終了したんですけど、そのきっかけでちょっと先生を紹介してもらったりして、じゃあちょっと行ってみようかな、みたいな。気軽な感じですよね。でも、気軽に行くもんじゃないですね、大学院っていうのは(笑)。修論っていうのはやっぱり大変でしたね。いやもう、久しぶりに勉強しました」
「自分はやはり指導者になりたいなというのがありました。少し机上の勉強というか、そういうのから離れていたので。指導者っていうのは、やはりどれだけ引き出しを持てるかだと思うんですよね。もちろん自分の選手経験も重要かもしれないんですけど、他人をみるということで、自分の幅を広げたいということで、ちょっと大学院で勉強してみよう、ってなったんですけども、凄く刺激的というか、2年間おもしろかったです」
「自分のテニス・クラブがあるので、そこでジュニアの子たちを指導してるっていうのはあるんですけども、トップ・ジュニアだったり、プロの子たちだったりの方が経験が生きるかな、っていうのはあるので、そこがまた自分の新たなチャレンジかなとも思いますね」
最後に「杉山愛さんにとっての挑戦とは?」と尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「すっごく難しい質問ですよね、これ…。なんていうか、自分はそれをしてないと生きる意味がないっていうぐらい、凄く身近なものです。なので、ホントに生きがいというか、それがあるから人生が楽しいっていう感じですね」
番組では、そんな杉山愛さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「杉山愛さんの色紙希望」と書いてご応募ください!