植物や花の命が透明な世界で生き続けるボタニカルなオブジェ。飾っても使っても、いつも植物を身近に感じることのできるアート作品です。
植物に関しての名著や、写真集、そしてグッズなどをご紹介するボタニカルブックス&グッズ。今回は、花や植物の息吹を感じるボタニカルオブジェをご紹介します。
野の草花で発信する日本の美「押花 oshibana」シリーズ
透明のアクリル素材に、草花の色が映えるカトラリーやキーホルダー。toumei(トウメイ)の「押花 oshibana」シリーズは、本物の植物だけが持つ豊かで生き生きとした表情が特徴です。豪華な花ではなく、さりげなく見かける野の草花をモチーフとしたものが多く、ナチュラルな色や姿が印象的です。「押花hashioki(箸置き)」は文字通り、食卓に花を添えるカトラリー。エノコログサ、ナズナ、センニンソウ、セージなど全部で25種類もありますから、季節や毎日の気分で草花の種類や花の色を選んだら、食事の時間がより楽しくなりそうです。
押花hashioki/toumei
「押花 oshibana」シリーズには、「ナンバーキーホルダー」も用意されています。こちらは押花のデザインをあしらったアクリル素材のキーホルダー。ロマニー、ヤブジラミ、ヤナギタデの3種類の草花をあしらい、それぞれ0〜9までの数字が型抜きされているので、好きな植物と好きな数字を組み合わせて楽しめます。
ナンバーキーホルダー/toumei
本物の野草で作ったアートな文房具、野草の定規「g,a,r,d,e,n」
デザイナー寺山紀彦さんの創作するボタニカルオブジェが、野草をモチーフにした「g,a,r,d,e,n」。「g,a,r,d,e,n」は、「野原に野草が1センチ感覚で並んでいたら、人が横になったら身長が測れるのでは?」と思ったことがきっかけで作り上げた作品。自らの手で摘み取った野草を、1本1本手作業で並べて作られています。ちなみに野草を摘む時期は春が一番。冬を耐えた植物たちの若々しい緑と、可憐な姿を長く留めておくことが出来るからです。
野草は大きさや長さを揃えて選びますが、その色や姿に同じものは2つとなく、それぞれに表情が異なるのも自然界そのものの趣です。野草が行儀よく並ぶ様子は、とても詩的で、透明なアクリル世界の向こうには空が広がり、風が吹いているようです。寺山さんが目指したのは「インテリアとして飾っておきたくなる」アートな文房具。もちろん、本当に定規として使えるほか、横にしても縦にしても、飾って楽しめるオブジェとなっています。
g,a,r,d,e,n
「g,a,r,d,e,n」の野草も「押花 oshibana」シリーズの草花たちも、自然の姿がアートな感覚で再現されています。まさに、日々の生活の中で感じる花や植物への愛情が込められたボタニカルオブジェですね。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。2月9日は、歌手の石川ひとみさんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
寺山 紀彦 デザイナー・美術作家
日本にてデザインを学んだ後、オランダ‘Design Academy Eindhoven’に留学。帰国後‘studio note’を立ち上げ、プロダクトをメインに内装デザインや店舗アートワーク、クライアントデザイン業務など、多岐に渡りデザイン活動を行なう。
http://studio-note.com/about/
toumei
樹脂加工のプロフェッショナル集団「株式会社益基樹脂」を母体とし、若手デザイナーと職人の技術で、常に新しい感覚の日本製品を創造。独自の視点で日本製品の美を見つめ直し、次世代、海外に向けて、樹脂製品との豊かな暮らしを提案している。
http://op.toumei.asia/