間もなく梅雨の季節がやってきます。陽差しも少なく雨が続くと、お部屋の中も気持ちも、ちょっと湿りがちに。そんな時はお花の飾り方をひと工夫して気分をリフレッシュしましょう。
6月のハーバルライフは、雨の日もお部屋を素敵に演出するフラワーアレンジメントのコツ、爽やかな空間を生み出す飾り方をご紹介しましょう。
ホワイトとグリーンの組み合わせでリフレッシュ
梅雨の時期は窓を開ける機会も少なくなり、お部屋の空気も滞りがち。そんな時にお部屋のムードを上品にリフレッシュしてくれるのが、白と緑の花を組み合わせたフラワーアレンジメントです。おすすめの花は、まず白い花が「アリウム コワニー」。5月から6月に咲くユリ科の花です。そして緑の花は、咲いているかたちが紫陽花に似た「ビバーナム・スノーボール」。こちらも春から夏にかけてが開花時期でガーデニングにもよく取り入れられる花。2つともこの時期にはお花屋さんでもよく見かけることが出来ます。白と緑、この2つの花を組み合わせて花器に活ければ出来上がりです。ナチュラルで「清楚、清潔」といったイメージを与えてくれる「白と緑」の組み合わせが、お部屋の中に自然の爽やかな風を感じさせてくれます。
季節の花、紫陽花のフラワーボール
6月に大輪の花をいくつも咲かせるのが紫陽花です。街中でもふとした場所で目にすることが出来ます。この季節、屋外で雨に打たれる紫陽花も素敵ですが、お部屋の中にもこの季節ならではの花、紫陽花を飾ってみてはいかがでしょうか。もともと紫陽花の花は大きいため、存在感が強く、お部屋の中に飾る時はアレンジが難しいとされています。でも、その存在感の強さを逆に利用した大胆なアレンジが、花をボール型にして活ける方法です。まず、花を3、4つほど合わせてボールの形を作ります。ちょっと小さめのサッカーボールのイメージです。茎の部分を縛って固定し、直径10センチ程度の筒状のガラスの花器にちょこんと紫陽花の花のボールが乗っているように飾ると、アートな雰囲気で、洋風のインテリアにも和風のインテリアにも合う、フラワーアレンジメントの出来上がりです。
紫陽花は薄いブルー、ピンクなどがおなじみですが、品種改良が進んでグリーン系の花もフラワーショップで見ることができます。お部屋に合わせた色合いをチョイスして、チャレンジしてみてはいかがでしょう。また、少し華やかさを演出したい時は、その紫陽花のボールにピンクの花を何本か組み込んでみましょう。ピンクのトルコキキョウやカーネーションがおすすめです。ブルー系の紫陽花にピンクの花なら、お部屋の空気を華やかに演出してくれます。冷房、除湿などエアコンを使う機会もこの時期は多くなりますが、紫陽花の花のボールをお部屋に飾って、目にも気持ちにも優しい自然の癒しを感じとってみませんか。
紫陽花を水を張ったお皿で楽しむ
たくさんの花が集まっている紫陽花やビバーナム・スノーボールですが、たくさんの花たちに水を運んでいるのが、実は一本の細い茎です。そのため水あげが悪く、注意しないと日持ちも短くなってしまいます。水が多く入る大きめの花器を用意しましょう。また、お皿やボウル状の花器もおすすめです。紫陽花やビバーナム・スノーボールの小さい花の部分を数輪切り取って、水に浮かべたアレンジが楽しめます。実は、これらの花はバラバラにすると水を吸わなくなり、傷みも早くなるのですが、たっぷりの水に浮かべてあげることで、花持ちも良くなります。ガラスのお皿の花器は、スープ皿でも代用できますので、お部屋のムードや花の色に合わせて選んでみてはいかがでしょう。食卓に飾っても目に涼しく、食事の時間が楽しくなりそうですね。
雨は花や植物になくてはならない空からの恵み。でも、湿気の多さや太陽の出ない空模様に、気持ちが沈んでしまうことも。紫陽花やビバーナム・スノーボールなど、季節の花ならではの色合いや香りを上手にお部屋に取り入れて、気分をリフレッシュ。爽やかで快適な毎日を心がけましょう。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。6月は元TBSアナウンサーの吉川美代子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。