2017年の始まりの月、1月のハーバルライフは、幸せを引き寄せる“ラッキーフラワー”がテーマです。花がもたらす力や、今年運気を上げる花、その飾り方をフラワーセラピストの内田順子さんに教えていただきます。
「今年1年も幸せに過ごせますように」。そんな願いを込めた植物たちを自宅に迎え、植物の力を感じ、輝きある1年を過ごしましょう。
“幸せ”を引き寄せる花の力
心理学や花の知識、風水など“花”に関係するさまざまな視点から、人の心を癒やし、幸せに導くために行われるのがフラワーセラピー。それによると、花は“ネガティブなエネルギーを一切持たない”とされています。花が持つ色や形には、それぞれ意味や効果があり、癒やしや活力といったプラスになるエネルギーに満ちています。そのエネルギーが、不安や孤独といった人のネガティブな感情に働きかけて、良い方向へと導いてくれるのだそうです。例えば、お花屋さんでその時の気分で花を選んだとしても、その花は“自分の心が欲しているもの”を秘かに表しています。生花は、特に色のエネルギーが強力で、真っ赤なバラを選んだなら、心が“赤の持つ行動力”を欲しているというわけです。もし、青いヒヤシンスを選んだとしたら、それは“青が表す気持ちの落ち着き”を取り戻したいと思っている心の声なのです。
赤いバラ/青いヒヤシンス
1年の始まりにおすすめのラッキーフラワーとは?
その時の気分やインスピレーションで選んだ花を飾る。それだけで、気持ちや心をより良い方向に導いてくれるのが花の力。この1年の始まりに、是非取り入れたいラッキーフラワーが “白い花”です。白は、浄化や潔白という意味が込められ、結婚式や入学式など“始まりの色”として、私たちの生活に溶け込んでいる色です。また、白い花には、健康運がアップするという意味も。健康は幸せを呼び込むにあたり、すべての基本となる大事なものです。ぜひ、年始めに今年1年の健康を願って白い花を飾ってみてはいかがでしょうか。たとえば、1月にちょうどシーズンを迎える「ストック」なら、日持ちして、値段も手頃で、見た目も華やかなので、新年を迎えたお部屋をセンス良く演出してくれるでしょう。
ストック
もうひとつ、出会いや恋愛運をアップさせるとされているのが“ピンクの花”。薄いピンクより、濃いピンクの方がそのパワーが強力とされ、「ショッキングピンクのバラ」などがおすすめです。濃いピンクには活力を表す “赤”も混じっているため、恋愛などにも積極的に向き合うエネルギーをサポートしてくれます。また、ピンクには美意識をアップさせる効果もあり、これも“赤”が混じれば混じるほど、気持ちをより強く刺激してくれるそうです。バラは見た目も美しく、たった1輪あるだけでも、その空間が一気に華やぎます。一年の美しい毎日を願い、お部屋に飾ってはいかがでしょう。
植物の力をお守りに! ラッキーフラワーの上手な飾り方
さて、ご紹介したラッキーフラワーの力をより引き出すには、その飾り方にもコツがあります。風水の教えでは、白い花は、玄関に飾るとより健康運がアップします。また、濃いピンクのバラなら、南の方角に置くことで恋愛運がよりアップ。さらにはクリエイティブな力にも働きかけるので、想像力やひらめきのパワーも強めてくれるそうです。
内田さんおすすめの飾り方は、シンプルな「1輪挿し」。花瓶がなくても、コーヒーカップやガラスの器に飾っても見栄え良く仕上がるので、気軽に挑戦することができます。花は1輪でも充分にパワーを発揮します。華やかなアレンジメントに挑戦する前に、まず「自分のために1輪でもいいから、花を買う習慣をつくる」ところから始めましょう。たとえば、月に1回花屋さんに足を運び、「今月は出会いの運を上げたいからピンクのバラを」、「今月はちょっと疲れ気味、仕事への活力をアップさせるために真っ赤なサザンカを」というふうに、ちょっとした“お守り代わり”に生活に取り入れてみるのも素敵です。
心に正直に、インスピレーションで花を選び、それにどんな意味があるのかを調べながら、花を知り自分の心を知るというのも、植物との新しい関わり方かもしれません。今年は、ぜひ自分のために花を選んで飾ってみてはいかがでしょう。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。1月はファッションデザイナーの島田順子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
内田順子(うちだじゅんこ)
フラワーセラピスト・フラワーデザイナー
ブルーベル代表・JMFA代表。母が華道師範のため、幼少時より花に接し、一般企業数社に勤務中に、欧米で認知され、医療分野でも活用されている「フラワーセラピー」を知り、「心理学と花」を融合したセラピー方法に出会う。
平成8年に「フラワーサロンブルーベル」を表参道に開業。著書に『お花を飾る習慣が子どもを育てる』(中経出版)、『恋がかなうハッピー花セラピー』(メディアファクトリー)、『色えんぴつセラピー』(日本能率協会マネジメント)など。