エネルギッシュな夏がいよいよ本番化する7月。そんな時期を心地よく過ごすために、ぜひデイリーに取り入れて欲しいのが、アイスハーブティーを楽しむ時間。夏の身体が喜ぶ香りや効能に加え、見た目にも涼しげな色合いなど、夏のアイスハーブティーの魅力は格別です。お気に入りのグラスで、カランと鳴る氷の音を聞きながら、とっておきのティータイムを過ごしましょう。
アイスハーブティーを美味しく作る方法
アイスハーブティーを楽しむには、主に「ホットで抽出したものを冷やす」方法と「水出しによって抽出する」という2つの方法があります。前者はホットハーブティーと同じ方法で作ったものを冷ます方法で、ハーブの容量を少し多めにしておくのがポイント。ハーブの成分や香りを重視する場合は、こちらがおすすめといわれていますが、“夏ならではのアイスハーブティータイム”を楽しむなら、苦みが少なくてのど越しが良くなる水出しがおすすめ。使うと便利なのは、フィルターが中に付いている水出し茶用のボトル。これにハーブを入れて、常温のミネラルウォーターを注いで、冷蔵庫の中に置くこと約1日。水で抽出することにより、ハーブの渋み成分が控えめになった、まろやかな味のアイスハーブティーが出来上がります。
水出しのアイスティーと相性が良いのは、
ミントとマロウブルーとハイビスカス
水出しのアイスティーに合うハーブベスト3は、水でも味がしっかり出やすいミント、ハイビスカス、マロウブルーです。中でも、ハーブの代表格といわれるミントは、メントールの清涼感が暑い日にぴったり。気持ちをリフレッシュさせてくれるだけでなく、健胃作用や整腸作用もあるので、夏の弱った胃腸を回復させる効果もあるのだとか。お好みでガムシロップを加えると、独特の甘苦さが楽しめます。
南国をイメージさせる姿が美しいハイビスカスの花。そのハーブティーをクレオパトラが美容のために愛飲していたのは有名な話ですが、すぐに味が出るハーブなので、水出しでも10分ほどつけておけばキレイなルビー色に。ひと口飲むと広がるほのかな酸味は、主にクエン酸によるもので疲労回復や夏バテにも効くことで知られています。
夏の暑さと紫外線で疲れた肌に良いとされるマロウブルーのハーブティーは、幻想的なブルーが個性的。お湯で抽出すると、すぐに酸化して薄い灰色に変わってしまうので、色を長く楽しむには、水出しがベスト。まず作り立てのブルーから、時間が経つにつれて徐々に紫に変化し、レモンを加えると、紫から薄いピンク色に。夜明けの空のように、ロマンチックに色が変わる様子から「夜明けのハーブティー」ともいわれていて、その見た目にも不思議な癒し効果があるハーブです。味がほとんどないため、ハチミツやシロップを加えて楽しむのが良いとされています。
その日の気分や自分の身体の調子と相談しながら、丁寧に作るアイスハーブティーは、それだけで特別な1杯。毎朝、出かける前に1 日のエネルギーチャージとして飲んでもいいですし、おしゃれなマイボトルに入れて持ち歩いても良いですね。さまざまな夏のシーンに合わせて、上手に取り入れれば、爽やかで潤いのある夏を過ごすことができるでしょう。
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