心と体をリフレッシュさせ、あなたの美しさと健康をサポートする「植物」たち。
その驚きの「パワー」や「魅力」をご紹介します。
ハーブの歴史
最も身近なボタニカルのひとつである「ハーブ」はいろいろな定義がありますが、伝統的にヨーロッパの菜園で栽培されてきた植物のことを指します。
その歴史はとても古く、紀元前3千年ごろ、メソポタミア文明の食料庫の中身には、すでにルッコラ、ディル、コリアンダー、フェンネル、ミント、ローズマリーなどのハーブが入っていたとされています。
1世紀には、ギリシャの医者で植物学者のペダニウス・ディオスコリデスが手がけた「薬物誌」の中で、600種類以上の植物を紹介。第一巻は、「ハーブの特性」を扱っていました。
現代では、ハーブは食材の他、漢方などの代替医療として考えられる傾向がありますが、近代以前、医者の処方する薬の原料は、すべてがハーブ。当時の人々はハーブを薬として求め、とても重要な役割を果たしていました。
また、香りは「衛生管理」にも役立っていたハーブ。香りのよいハーブや花を床にまけば、小さな害虫がはびこるのを防ぎ、上を歩いた時に心地よい香りを立ち上がらせました。
中世からルネサンス期にかけては、メドウスイート、マグワート、スイート・ウッドラフ、ローズマリーなど香りのよいハーブは、多機能カーペットとして重宝されていました。
現在、特にハーブの研究が盛んなフランス、イギリス、ドイツといったヨーロッパの国々では「ハーブ」はとても身近な存在です。
「新生活」に取り入れると効果のある「ハーブ」
新生活への期待も大きい4月。新しい環境に慣れるまでは不安という方も多いのではないでしょうか?この新生活のストレスをやわらげリラックスさせてくれるハーブが「ラベンダー」や「カモミール」です。
「ラベンダー」の原産地は大西洋の島々や地中海地方。一口にラベンダーと言っても様々な大きさや花の色があり、品種も無数にあります。肉料理にもローズマリーの代用として使えますが、ラベンダーの花のハーブティーは、ストレスからの頭痛や不眠を和らげてくれる効果もあると知られています。
そして、ヨーロッパから西アジアにかけて分布していたカモミール。ギリシャ語で「大地のリンゴ」を意味する名前の通り、花にはリンゴに似た香りがあります。
その花は中心部に黄色、回りに白い鮮やかな花びらを持ち、古くから愛されてきました。おなじみのカモミールティ−は、リラックス効果と消化促進効果があるとして知られているので新生活のパートナーとしておすすめです。
ちなみに、スコット・カニンガム著「願いを叶える魔法のハーブ辞典」によると「ローズマリー」はネガティブな事を清める効果があり、枕の下に置くだけで、安眠効果があり、その花飾りを頭にかぶると、記憶力も良くなるそうです。また、最も一般的なカモミールである「ジャーマン・カモミール」はお金を呼び込むための魔術に使われていた歴史があるとも言われています。
太古の時代から今も受け継がれる「ハーブ」のパワー。あのクレオパトラもハーブを愛し、美貌をキープしていたとか。上手に選んで、新生活に積極的に取入れて、毎日、生き生きとすごしたいですね。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。4月は新パーソナリティーの唐橋ユミさんがアーティスト/アートディレクターの清川あさみさんをお迎えしてお話をうかがいます。どうぞ、お聞き逃しなく。
参照:
「ハーブの歴史」著者:ゲイリー アレン 原著Gary Allen 翻訳:竹田 円
「願いを叶える魔法のハーブ辞典」 著者 スコット・カニンガム