3月、長かった冬も終わりの気配が見え、春の訪れに期待が膨らみます。春に向け、寒さに疲れた心と身体を元気にしてくれるのが、野菜たっぷりの春待ちボタニカルレシピです。
今回は、美味しくリセットしてくれるボタニカルレシピをご紹介します。
目でも楽しめる春感覚の野菜レシピ
日差しの中に春の気配を感じる、この時期の野菜は、みずみずしくて香り豊かです。ビタミンなどの栄養素も豊富で、身体を内側から元気にしてくれます。また蕗の薹など、冬の間に落ちた代謝を促進してくれる春野菜もあります。食べ方を工夫して、目でも一足早い春の彩りを味わってはいかがでしょう。
<春待ち野菜のホットサラダ>
肌寒い日もある春先は、ドレッシングにしょうがを使って、身体を温めながらいただくホットサラダがおすすめです。緑と白が春らしさを届けてくれるブロッコリーとカリフラワーは、柔らかくてジューシー。豊かな甘さの新にんじんにはカロチンも多く含まれています。
春待ち野菜のホットサラダ
■材料(3人分)
ブロッコリー … 1/2株
カリフラワー … 1/2株
新にんじん(2種) … それぞれ1/2本分
オリーブオイル … 大さじ1/2
塩 … 適量
A(ドレッシング)
オリーブオイル … 大さじ3
レモン汁 … 大さじ3
しょうがすりおろし … 小さじ1
はちみつ … 大さじ1と1/2
塩 … 小さじ1/2
粗挽き胡椒 … 小さじ1/4
■作り方
1. 新にんじんは皮をきれいに洗い、斜め薄切りに切る。ブロッコリーとカリフラワーは食べやすい大きさに房取りし、さっと水をくぐらせ厚手の鍋に入れ、少量の塩とオリーブオイル大さじ1/2を回しかける。
2. 火をつけ蓋をして、湯気が出てきたら弱めの中火で5分加熱し、そのまま2分置く。
3. 鍋ごとテーブルに出し、器にとりわけ、Aを混ぜ合わせたドレッシングをかけていただく。
<春待ち野菜のディップスタイルサラダ>
蕗の薹をメインにしたディップで食べるサラダです。デトックス効果の高い蕗の薹、みずみずしいアスパラガス、ビタミンCが豊富なスナップエンドウなど、いろいろな野菜をいただくことで、身体をリセットできる一品です。
春待ち野菜のディップスタイルサラダ
■材料(3人分)
蕗の薹(ふきのとう) … 3個
味噌 … 大さじ1/2
クリームチーズ … 100g
オリーブオイル … 大さじ1/2
粗挽き胡椒 … 適量
野菜数種(新にんじん、カブ、グリーンアスパラ、スナップエンドウなど)
バケット … スライス適量
■作り方
1. 蕗の薹は粗みじん切りにし、オリーブオイルを熱したフライパンでじっくり炒める。
2. 火を止めてフライパンが熱いうちに味噌、クリームチーズを混ぜる。
3. 2を冷蔵庫で冷まし、お好みで粗挽き胡椒をふる。
4. バケットを添え、盛り合わせた春野菜につけていただく。
野菜の甘みが引き立つ、春待ち野菜の煮込みレシピ
キャベツも、春ものは特に肉厚で柔らかく、甘さも格別です。そして、甘みをしっかり蓄えた新にんじん、新たまねぎなども元気を届けてくれます。
<春待ち野菜のポトフ>
柔らかくフレッシュな春野菜の旨みや甘みをしっかり引き出すレシピです。シンプルですが、春ならではの野菜の栄養をしっかり摂れ、身体も温まります。
春待ち野菜のポトフ
■材料(3人分)
新にんじん(2種) … それぞれ1本分
春キャベツ … 1/4個
新たまねぎ … 1個
ハーブソーセージ … 4本
ローリエ … 1枚
塩 … 小さじ2/3
粗挽き胡椒 … 適量
オリーブオイル … 適量
■作り方
1. 新たまねぎは縦に4分割、春キャベツは1個の1/4を2等分、新にんじんは縦に4等分にして鍋に入れ、塩、ローリエを加える。
2. 水700〜800mlを入れ沸騰させたら、弱めの中火にして10分煮込む。
3. ソーセージを加え5分煮て、塩、粗挽き胡椒で味を調え、器に盛り付け、オリーブオイルを回しかける。
季節の変わり目は疲れが出やすい時。旬の野菜で、元気の源となる栄養をしっかり摂って、春に備えましょう。
TOKYO FM
「ONE MORNING」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
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調理監修 上島亜紀
料理家。パン講師、食育アドバイザー、ジュニアアスリートフードマイスター取得。簡単に作れる家庭料理からおもてなし料理まで、幅広く提案。主宰する料理教室「A's Table」では、楽しくて美しいおもてなし料理を、不定期開催の子どもの料理教室「Chanto!Chanto!」では、作ること、食べてもらうことの楽しさを伝えている。著書は、『はじめてでもおいしくできる 梅干し・梅レシピの基本』(朝日新聞出版 共著)『何度も作りたくなるストウヴレシピ』(ナツメ社)など多数。