外の寒さが厳しくなるこの季節、シクラメンやクリスマスローズなど、冬にいっそう美しさを増す花を飾りませんか。外から帰ったら、きっと暖かな雰囲気で迎えてくれますよ。
今月のハーバルライフは、この時期にお部屋に彩りを添えてくれる冬の植物をご紹介します。
鉢でも育てやすいシクラメンとハボタン
冬の鉢花の代表的な存在がシクラメンです。冬を迎えると次々に花を咲かせるシクラメンは育てやすく、手軽に楽しめるので、お歳暮としても重宝されています。小型で色も多彩なため、室内を華やかに彩る花として人気です。このシクラメンを部屋に飾るときの注意点は、まず温度管理です。10度から15度ぐらいが理想的で、5度以下になると寒さで、20度以上だと暑さでぐったりしてしまいます。暖房を入れると冬のリビングの温度は20度以上になり、シクラメンには少し暑すぎます。玄関や廊下、またリビングでも直接暖房があたらない場所に置いて楽しむようにしましょう。
シクラメン
ハボタンは寒さで色づいてくる葉を楽しむ植物。シクラメン同様、丈夫で育てやすいので、忙しい方にもおすすめです。白、淡いピンク、赤、紫と華やかで種類も多いのが魅力。好きな色を組み合わせて鉢に植え込めば、長く楽しめるミニガーデンが出来上がります。ちなみに、ハボタンという名前も縁起のよい花「牡丹」によく似ているところから来ています。お正月の飾りにもよく使われ、花言葉も「祝福」「利益」「慈愛」など。これから年末年始に向けて幸運を招いてくれる植物としても部屋に置きたいですね。
ハボタン
ヨーロッパの冬の定番、クリスマスローズ
12月と言えばクリスマス。この時期日本で多く出回るのがポインセチアの鉢植えですが、ヨーロッパではクリスマスの頃花を咲かせる「クリスマスローズ」がおなじみです。「クリスマスの頃に咲くバラ」という意味もあり、うつむき加減に咲くその姿は、冬の貴婦人とも言われています。開花時期も12月から春先と長く、ガーデニングでも冬から早春に欠かすことのできない存在です。熱心な愛好家も多く、ヨーロッパではクリスマスを祝う花として自宅用はもちろん、プレゼントにも人気です。
クリスマスローズ
冬に咲く花や冬に人気の植物の多くは、丈夫で育てやすいのが特徴。なにかと忙しいこの時期にも、手間いらずで楽しめるのが魅力です。シクラメンやクリスマスローズは贈りものにも最適ですから、1年の感謝を込めて、その方を思いながら特別な花を選んでみるのもいいですね。
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