長い連休がやっと明けて、日常生活へ。すぐに気持ちを切り替えて、普段の調子をとり戻したいところですが、焦りは禁物。お休み中の余韻にひたりながらも、少しずつ、身体が目覚めるハーブを取り入れて気分を入れ替えましょう。そんなとき、とっておきなのが「レモングラス」と「ペパーミント」です。
さわやかで栄養素たっぷりのレモングラス
“レモン”という名前がつきながらも、見た目はレモンとほど遠いススキのような姿をした「レモングラス」。レモンに似たさっぱりとした香りは、シトラールというレモンと同じ香り成分を含有。リフレッシュしたいときや、集中力を高めたいときに良いとされています。またアドレナリンの分泌を促すともいわれているので、やる気を出したいときにもぴったりです。
胃腸の調子を整える働きもあるので、ホットレモングラスティーにして、食後に飲むのもいいですし、これからの季節は、生のレモングラスでつくるアイスレモングラスティーも美味しく飲めます。生のレモングラスには、アンチエイジング効果が期待できるビタミンCや、疲労回復効果のあるカリウムなどが含まれていて“アジアの薬草”と言われているほど栄養素が豊富。レモングラスの茎をマドラー代わりにグラスに差せば、味だけでなく見た目もさわやかに仕上がります。
アロマオイルで楽しみたい 清涼感のあるペパーミントの香り
古代ギリシャでは、生薬として使用されており、歴史上最も古い栽培植物という説があるミント。そのミントの中でも、特に効果が高い品種であるといわれているのが「ペパーミント」です。ヨーロッパで薬用に利用されるミントのほとんどが「ペパーミント」なのだそう。他に比べてメントールの成分を多く含むため、強い清涼感のある香りも特徴。頭をスッキリさせたいときや、眠気覚ましに効果的とされています。
食べ過ぎや飲み過ぎによる胸やけを防ぐ効果があるペパーミントティーも定番ですが、今の時期なら精油がおすすめ。仕事がはかどらないときや、急な眠気が襲ってきたときは、ハンカチに数滴足らせば、パッチリと目を覚ますことができます。またバスタブに数滴垂らして入浴すれば、香りでリフレッシュできるだけでなく、筋肉痛やリウマチにも効果的といわれています。
身体に“目覚め”を知らせてくれるさわやかな二つのハーブ。いつも飲むコーヒーをレモングラスティーにチェンジしてみる。持ち歩くバッグにこっそりとペパーミントのアロマオイルを忍ばせておく。そんなひと手間をぜひ取り入れてみてください。
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