みずみずしい緑が美しい苔。お寺や神社の境内など和のイメージがある植物ですが、今、ニューヨークやヨーロッパなどで「KOKEDAMA」と呼ばれる苔アートが人気になっています。そんな苔を、育て方の簡単な苔テラリウムで楽しんでみませんか。
今回のハーバルライフは、夏のお部屋に癒しを届ける緑のインテリア、苔テラリウムをご紹介します。
小さな緑の癒しの植物、苔の魅力
山道やお寺、神社の境内などに静かに広がる苔。苔は小さな植物ですが、そのみずみずしい緑が、癒しを感じさせてくれます。世界には約18,000種、日本だけでも1,700種の苔が自生していると言われています。静かに息づく苔は、葉緑体(光合成を行う器官)を持ち、根がなくても葉や茎から水や栄養を取り込んで生きることができるようになっています。日陰に群生しているイメージのある苔ですが、暗い場所では育つことができません。他の植物と同じように、光合成と水分が必要です。そんな苔の育つ環境をつくり、お部屋の中でも苔を楽しむことができるのが、苔テラリウムの魅力です。
苔テラリウムの楽しみ方
ガラス容器の中で苔を育てて楽しむ苔テラリウム。多種多様なガラス容器に入ったかたちで購入でき、可愛いインテリアとして楽しめます。ガラス容器は苔にとって大切な光を通し、湿度環境を守ってくれます。大切なことは、テラリウムの中の苔に光合成ができるだけの光を当ててあげること。日差しが強い夏は、直射日光を受け温度が上がる窓辺を避け、文字が読めるぐらいの明るさの光が届く場所を選んでください。窓がない場所でも、LEDライトや蛍光灯に、1日8時間ほど当てれば元気に育ちます。
もう一つ大事なことが水やり。蓋のあるガラス容器で育てる場合は2〜3週間に1度、苔全体を湿らすように霧吹きで水やりを行います。また、1日5分ほど蓋を取って、換気することもお忘れなく。蓋なし容器の場合は、土の乾き具合に注意して、乾いたタイミングで霧吹きで水やりを行ってください。
時間が止まったようにゆっくりと育つ苔。容器の中に流れる苔の時間や、広がる苔の世界は、小さくても私たちに幸せを届けてくれます。
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取材・協力
道草
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