身体の冷えは万病のもと。寒い季節に、冬野菜を使ったあったかスープはいかがでしょうか。スープにすることで野菜の甘みやうまみが余すところなく味わえ、代謝もアップして風邪予防にもなりますよ。
「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を"食のプロ"に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回は冬野菜のスープレシピを、料理研究家の上島亜紀先生に教えていただきます。
ホワイトベジタブルクリームスープ
免疫力の強化や整腸作用が期待できる冬野菜の代表が「白菜」。発汗、利尿作用で余分な水分を排出し、身体を温める効果がある「たまねぎ」。そして、カリウムとビタミンCがたっぷりで風邪予防や疲労回復作用のある「じゃがいも」。3つの野菜の栄養が溶け出したスープは、冬の寒さに負けない栄養をしっかり摂ることができます。洋風のクリームスープでいただきましょう。
ホワイトベジタブルクリームスープ
■材料(2人分)
・たまねぎ … 1/2個
・白菜 … 1枚
・じゃがいも … 1個
・ベーコン … 2枚
・牛乳 … 100〜150ml
・小麦粉 … 大さじ1
・塩、粗挽き黒胡椒 … 適量
・ローリエ … 1枚
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・バター … 10g
■作り方
1. たまねぎ、白菜、じゃがいもは1cm角に切る。ベーコンは5mm幅に切る。
2. 鍋にオリーブオイルとベーコンを中火で熱し、1の野菜を加え炒め、小麦粉を加えて更に焦げないように炒め、ひたひたの水、ローリエ、塩小さじ1/2を加え野菜が軟らかくなるまで煮る。
3. 2に牛乳を加えとろみがつくまで煮つめ、塩、胡椒で味を調え、バターを加えて火を止める。
れんこんとネギのジンジャースープ
「れんこん」も旬の野菜で、風邪の予防に効果的なビタミンC、むくみを予防するカリウムが豊富です。「長ネギ」の白い部分も風邪の予防になり、のどの痛みを和らげる効果も。そして、「しょうが」は有名な温活野菜。辛味成分ジンゲロンには殺菌作用があり、加熱すると血流をよくして身体を温め、脂肪や糖の燃焼をサポートしてくれます。身体に優しい和風スープでいただきましょう。
れんこんとネギのジンジャースープ
■材料(2人分)
・れんこん … 1/2節
・長ネギ … 2/3本
・しょうがすりおろし … 小さじ1
・市販の和風出汁(無塩) … 300〜400ml
・酒 … 大さじ2
・味噌 … 大さじ1〜2
・白すりごま … 大さじ1
・ごま油 … 大さじ1
■作り方
1. れんこんは皮をきれいに洗い乱切りにし、食品用のポリ袋に入れて麺棒で叩く。
2. 鍋にごま油を中火で熱し、1とネギの小口切りを焼き色がつくまで炒め、和風出汁、酒、しょうがを加え、灰汁を取りながら沸騰させ、れんこんがやわらかくなるまで煮る。
3. れんこんに火が通ったら、味噌を加え、器に盛り付け白すりごまを振って出来上がり。
とろみがあって身体が温まる「ホワイトベジタブルクリームスープ」と、さっぱりと飽きのこないおいしさの「れんこんとネギのジンジャースープ」。どちらもお腹にやさしく簡単に作れるので、朝食や夜食にもおすすめの一品です。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。1月19日は、モデルの黒田知永子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
調理監修 上島亜紀
料理家。パン講師、食育アドバイザー、ジュニアアスリートフードマイスター取得。簡単に作れる家庭料理からおもてなし料理まで、幅広く提案。主宰する
料理教室「A's Table」では、楽しくて美しいおもてなし料理を、不定期開催の子どもの料理教室「Chanto!Chanto!」では、作ること、食べてもらうことの楽しさを伝えている。著書は、『はじめてでもおいしくできる 梅干し・梅レシピの基本』(朝日新聞出版 共著)など多数。最新刊は、『何度も作りたくなるストウヴレシピ』(ナツメ社)。