都内有数のバラ園で知られる「旧古河庭園」では、ちょうど今、秋に咲くバラが見頃を迎えています。
今回のハーバルライフは、秋に咲くバラの魅力と、秋ならではのバラのアレンジをご紹介しましょう。
「旧古河庭園」の秋のバラ
和と洋が調和した庭で知られる「旧古河庭園」。庭園の最大の魅力は、春と秋に美しく咲き誇るバラです。春と秋では、同じ品種のバラでもその花の色合いに違いが生まれます。朝晩の冷え込みが強くなる秋は、昼と夜との気温差により、花が本来持つ色がより鮮やかになり、香りもより強くなるのです。秋は、花一輪一輪の色や香りをじっくり楽しむのがおすすめの鑑賞法です。旧古河庭園で、秋に美しく花を咲かせるバラの品種をいくつかご紹介します。
20世紀半ばにフランスで生み出された「ピンクピース」は、華やかなピンクのカップ咲きが特徴で、フルーツ系の強い香りを楽しむことができます。
ピンクピース
少しオレンジ色がかった朱色の大輪の花を咲かせる「ローラ」は、鉢植えでも育てやすい品種として知られています。
ローラ
香りと色を楽しむ秋バラアレンジ
「ピンクピース」や「ローラ」のように、秋ならではの美しい色合いを楽しめ、お花屋さんで手に入りやすいのが、「オールフォーラブ」と「ヴィクトリアンシークレット」です。青みがかったキレイなピンクの「オールフォーラブ」は、秋に咲くバラならではの香りのよさも味わうことができます。「ヴィクトリアンシークレット」は、ややオレンジがかった独特の色合いを持つ、秋のバラの代表品種。花持ちもいいので、お花屋さんでも人気のバラとなっています。2色のバラの花をより引き立たせるため、なずなやアイビー、キイチゴの葉などの多彩な緑も一緒にアレンジして、秋の自然の中に咲くバラをイメージして飾りましょう。明るいグリーンの中でバラの色合いがいっそう輝きます。
オールフォーラブとヴィクトリアンシークレットのアレンジ
気温が徐々に下がる秋は、より色のキレイな美しいバラが生まれます。澄んだ空気の中、庭園を散策しながら楽しむのもよし、お部屋に飾って楽しむのもよし。秋に咲くバラの色と香りに包まれて、優雅なひとときをお過ごしください。
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旧古河庭園
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index034.html