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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.03.11

新型コロナウイルスでフリーランス俳優が苦境に…

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CASTニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【新型コロナウイルスでフリーランス俳優が苦境に…休業補償があっても「先が見えない」】

鈴村:まずは、ここ数日でネットではどのようなことが話題になったのか、教えていただけますか?


城戸さん:『アマビエ』という妖怪が注目を集めています。江戸時代末期の1946年、肥後国、今の熊本県ですね、ここに出現した妖怪なんですけれども、当時の新聞にあたる瓦版によりますと、夜ごとに海に何か光るものがあるということで役人が調査に赴いたところ、このアマビエという妖怪が姿を現したということなんですね。この妖怪は「私は海中に住む『アマビエ』である」と名乗り、「もし疫病が流行ることがあれば、私を描いた絵を人々に見せよ」と告げて再び海の中に消えたというお話で。今、新型コロナウイルスも感染拡大が続いているわけですけれども、この状況と当時の話しを重ね合わせて、アマビエを描いた絵をTwitterなどSNSで投稿する人が相次いでいるということが話題になっています。


鈴村:知りませんでした。その当時の時代背景で疫病とかがもしあったとしたら、家に居て絵を描くことで人の動きが鈍くなるからっていって伝わったとかって勝手に想像しちゃいますね。ただ、人に見せよだから、人に会いに行っちゃうな…(笑)


城戸さん:(笑)


鈴村:今だとSNSか…、でも、こういうものが広がるくらいみんないろいろね、心が疲弊しているんだなって感じがしますね。さあ、では、今朝ピックアップしていただいたネットの話題はなんでしょうか?


城戸さん:「新型コロナウイルスでフリーランス俳優が苦境に…休業補償があっても「先が見えない」」です


鈴村:これはどういうことなんでしょうか?


城戸さん:新型コロナウイルスの感染拡大でイベントや公演が休止されて、仕事や収入が減って苦境に立たされているということで、俳優や音楽家らの団体が政府に支援を要請する声明を相次いで出して反響を集めています。政府が大規模イベントの中止を要請して、昨日、プラス10日延期するように求めているんですけども、それに応じたことがきっかけになっております。


鈴村:苦境に立たされているということなんですが、具体的にはどのような状況なのでしょうか?


城戸さん:J-CASTニュースではですね、フリーランスの個人事業主の事情に詳しく、自身も女優として働く方にお話を伺ったんですけれども、公演が休止なっても、出演した俳優や女優にキャンセル料が支払われたケースはまず聞かないと…。


鈴村:ないですよねぇ…。


城戸さん:よほどの契約だったら話は別だけれども、突発的な中止には支払うように求めても、いわゆる『紳士協定』で出ないことが多いと、何か言うとするなら、次の仕事がないと覚悟しないと…ということで、事務所を通じた孫請けの立場だとなかなか強く言えないという事情を話してくださいました。俳優の西田敏行さんが理事長を務め、俳優や女優ら2600人でつくる『日本俳優連合』というところが5日にですね、政府への要望書を出したことを明らかにしています。主催者の指示で中止を受け入れたものの、キャンセル料等の話し合いには到底至らないケースが多く、俳優のほとんどが個人授業主ということもありまして、この要望書を出した時点で政府の助成や貸し付けの対象にはなっていないということで、「仕事と収入の双方が失われ生きる危機に瀕する事態です」というような声明を出しています。


鈴村:フリーランス支援として、政府は第2弾の緊急対応策として、休業補償ですね、1日4100円を支給することが盛り込まれましたね。フリーランスとそうじゃない方との価格が違ったりして、いろいろ声があがってますけど、どうですか?


城戸さん:お話を伺った方は女優としても働いてらっしゃるんですけれども、母親として子どもを預けて、9時〜17時で働いていても、1日7000円くらいもらっていると。そこで4100円もらったところでちょっと支援額が低いんじゃないかという認識を示してらっしゃいまして、緊急融資が10万円、20万円出たところで生活費にはならないということで、公演中止後に貯金を崩して生活する俳優さんも多いということも話していらっしゃいました。


鈴村:実際、僕の周りにも演劇関係者がいっぱいいるんですけど、本当に辛いですね…、見てて、本当に大変…。ちっちゃい制作会社は、ちょっともう無理だと言って、廃業した方ももう出てきましたね。そういう状況ですね今ね…。


そして、今日の #スズコメ はこちら。













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